表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/1268

第126話 服を仕立てて貰ってみた

 月曜日の早朝で御座いますね!

 えーと?お早う御座います?

 未だ暗い気はしますが。

 日曜日を………盛大に

はみ出した気はしますが、

今週分一話目!行きます!

 商人ギルドのギルド長室で。

 ずは列王れおぐ立たせてげた。今まで魔法で浮かせていたのだ。

 列王は不満そうと言うか恥ずかしそうと言うかな顔をしている。と、言うのも、魔法で浮いている時の格好が、進行方向に対して足が前を向いていたのではあるが、横から見れば横抱きされている様な姿勢だったから、かな?(笑)

 横抱き、と言うより知られている言い方をするならば。お姫様抱っこ、かな?(爆笑)

 一時期、作り話…ラノベ(ライトノベル)や漫画やアニメな?で、流行はやっていた、とまでは

言わないが、少々目立っていたのが。男が、女に(・・ ・・)、お姫様抱っこされる(・・・)、という

場面だった。(大爆笑)

 ウケ狙っていたんだよね?だよね?其れ以外無いよね?(ちょっとマジで確認)

 …コホン!

 列王は病み上がりだから運んで上げたのだ!

文句は言わせない!(わざとらしい!)

 其う、商人ギルドのギルド長室だ!ティーエに会いに来たのだ!まあ、職人の

手配なのだが、ティーエは職人ギルドの創立者でもあるからな!

 其して列王の事は、コイツ日本人と紹介した。すると。

 ティーエは目を見開いて固まった。列王は知り合いでも何でもないのは

明白めいはくなのだが其れでもなお。予想もいたのだがな?

「日本人というのはね?ほとんどが肌と髪の色が一緒なんだ」

 ティーエに解説する。まり此の世界の言葉で。

 まあ、れいの頃には通用しなく成ってきた気はするが。スポーツ選手なんか

ねえ?しまいには名前も日本人じゃねえだろ?!って選手が日本選手とか

言っていたりねえ?日本国籍持っているって事?悪口じゃあないからね?!

 かく!列王は典型的日本人って外見がいけんしているって事!!

「其れは、年寄りは白髪しらがに成ったり、肌がシミだらけに成って黒っぽく変色したりは有るけれど」

「ヒィッ?!」

 ティーエは凝固していた癖に其処そこには反応した。(笑)気になるか!

前世男!(笑)

「通常は黄色人種おうしょくじんしゅで黒目黒髪!

 此れが!!典型的日本人だっっ!!」

 列王をてのひらで示して、心の中でばばああぁん!!って効果音を鳴らしつつ

紹介する!

 細かい事を言うならば、東北地方で時々金髪碧眼きんぱつへきがんの子が生まれる様だが。外見で差別しちゃあいけないよ!!自分と約束だ!!

 外見で、じゃなきゃあ良いのか?とか下らない事言う奴はこぶしで教えて上げちゃうぞ☆

 さてさて。

 ティーエはしばし固まっていたが。呆然とした表情のまま、やがてぎこちなく

歩きだす。列王に向かって。

「な……何?!」

 列王は気味悪いだろうが。困った様な表情でただ立って居る。

 初めから思ってはいたが。列王は穏やかだよな。我慢強いというのとはまた別に。

 はっきり言って自分は、怒るのが当たり前な事を散々言ったと自覚しては

いるのだが。列王はとうとういかりは見せなかった。命を握られていると

察したとしてもなお、である。

 さらにニニには胸をいじられ続けていてねえ?(笑)うん!キレるのが普通です!

 自覚はしても反省はしないからな?

 困った顔の列王の所にティーエは到達し。列王の顔をぺたぺたと触りだした。

身長差がかなりあるので無茶な体勢なのだが。其れでも無心に。

 其んな事をしたからと言って何に成る?というのは理屈ではあるが。其れでも

められない、といった所か。終いにはティーエは涙を流しつつ触り続ける。

「うう?!」

 列王は頬を両手で包まれる様に触られているので喋るのもままならない。けど

大人しく触られ続けている。

 最終的に。ティーエは列王を抱き締めた。顔が自由に成ったので(笑)列王は

言う。

「どういう事?」

其奴そいつの名前はティーエって言うんだけどな?

 親代わりのヒトが言っていたそうなんだ。日本人の生まれ変わりなんですー

って!

 だからまんま日本人な列王を見て感極かんきわまったって所だな!」

「ちいは生まれ変わり信じていなかったんじゃなかったっけ?!」

「自分じゃあねえよ!ティーエの親代わりが言った事だよ!

 其れもなあ、現代的思考をしているヒトだったらしい」

「其れって?」

「けどなあ。随分ずいぶん長寿だった様だけど、大分前に亡くなったって程年代が

違うんだよなあ。

 其う成ると、自分等が此の世界に現れたのって、認識している時間より大分後にずれているんじゃないかなあ、と思うんだ」

「どゆこと??」

 詰まり、此処から日本に行けたとしても…例えだけどな?日本は認識していた

よりもずっと後の時代ではないか?元通りに帰れるという可能性はやっぱり

全く無い!のではないか、という結論に至るのだが。

 理解したら列王泣いちゃうなあ。言わないでおくか。

「世の中難しいね☆」

「はあ?」

 此れで誤魔化せちゃうんなら、幸せなおツムしているな?列王!

 やっとティーエは満足した様だ。列王から身を離した。

「其の列王の服と靴が欲しいんだけど?」

 ティーエはハッと成った。未だぼーっとしていた様だ。

「其うだよね!此のヒト、体大っきいもんね!作らないと無いよね!」

 ハイ(興奮状態)にでも成ってんのか?仕方ないかなあ?

其奴そいつ人種的には体は小さい方なんだけどな!栄養状態が良いと其れ位は

育つんだ!」

「栄養って……前にちいが言ったっけ?体の材料と生きる燃料、後、体調を整えるとか?」

「其う其う!」

 小学校では掲示板にでも貼ってないか?其の三つに分けた食品の図、とか。勿論大雑把(おおざっぱ)過ぎるんだけどな!

「で、腹一杯食えるなら、此処のヒトは其奴より大きく成れるはずなんだよな!」

「………ウソ……」

 否定で言うのではなく。信じられない!という、驚きの意味であろう。

想像を絶する、という。

かく職人を頼む!」

「あ!うん!直ぐ!!」

「其れでだな!其奴の服が出来たら、今着ているヤツは資料として職人達に

提供しちゃおう!!」

「え?!其れ、此のヒトが言ったの?!」

事後じごしょうだく!」

「あははは……ちいってば、ヒドい!」

「自覚はしている!反省はしないっ!!」

「あはははは……!じゃあ職員を職人ギルドに行かせるね?」

「ティーエ!ヒトを顎で使う気か!!」

「あたしギルドミストレスだよ?!」

「本当だったのかっっ………!!」

「ホントにヒドいなぁ~もう!」

 ティーエは苦笑いしている。冗談だって分かっているよね?

 おっと!列王にも言っておかなきゃあな!

「列王!服と靴!作って貰ったらブレザーとスニーカーは此処の職人さんに

上げちゃうから!」

「何でっ?!!」

「此の世界の品質向上に少しは役立つんじゃないかと思って!」

「いや何で勝手に決めちゃってんの?!」

「列王の服と靴をそろえるの、無料タダじゃないんだぞ?むしろ割高なんだぞ?其れを払うのは自分だぞ?」

「うぐうっ!!……でっでもっ………」

「ん?思う所が有るなら言ってごらん?」

 はっきり言って、列王は自分の想定内の事しか言えないであろうが。

列王の口から言わせるのに意義が有るのだ!

 此れが、列王に言わせないと、人格を潰す事に成る。其して偉そうにしている

のは、人格を潰すヤツ等しか居ない。

「日本に戻れたとしたら………って言ったら、怒る………?」

 図体ずうたいでかい癖に、怒られると思っている子どもみたいな!(笑)

上目遣うわめづかいに成ってる!!(爆笑)

「怒んないよ?(笑)で、だな?」

「う………うん」

「戻ったら、其ん時は、改めて買え!!(爆笑)」

「えー…?制服って、高価たかいんだよ?」

 ホントに笑わせてくれるなあ!(大爆笑)

「此処で暮らしたら現代日本でなんか幾らでも稼げる様に成るよ!

 高校生だろ?バイト出来んじゃん!!」

 と、言いつつ。此奴帰れる積もりでいるのだな、と。其処にすがっているのだな、と思った。

 此れは、帰れないんじゃあないかとか、言えないな。

「師匠!又クロをお母さんの目で見てます!」

「ライナ何言ってんのっ?!!」

 コイツは全く!!

 しかしライナはメイと、其れからティーエとも何やらうなずき合っている!

何がだよ!

 其れは兎も角、列王を納得させている内に職人が来た!

 ん?納得してない?良いや!(酷い)

 やはり列王は彼方此方あちらこちら計られる。採寸だ。

 職人さん達は困った顔をして自分の所に来る。

「此れは、割高な仕事に成りそうですな!」

「良いよー?払えるし。ほら!」

 金貨をチラ見せする。効果は覿面てきめんだ!

「更に!服が出来たら今着ているヤツは皆さんに資料として提供しちゃうよぉ?」

「なっ!!ほ……本当ですかっ?!!」

 やっぱり喉から手が出る程に欲しい様だ!

「材質は再現不可能だろうけど、其れ以外の所は…ね?」

「不可能?!………一体、あの材質は何なのです??!」

 相当不思議に思っている様だ。ブレザーの糸はナイロン、スニーカーは

合成ゴム。大雑把に言えば共にプラスチックだな。詰まり。

「石油製品」

「………は??」

 理解出来ないだろう。再現もして欲しくない。プラスチックって、

ゴミ問題の代表だろう?

 日本はプラスチックごみを文明度低い外国に売ってるとかちらっと聞いて、

真偽の程は分からないが其れだけで充分驚いたぞ?!!

「だから材質は分からなくて良いんだよ。構造的な所と、アレに対抗出来そうな

素材を何か見付けられれば、ね?」

 此処で採れる素材なら普通につちかえるだろうしな!

「はっは!依頼主殿のくれる仕事はやり甲斐がいが有る物ばかりですな!」

「依頼主って、何時いつの呼び方なの?今はただの客だよ!」

「はっはっは!依頼主殿は何時まで経っても依頼主ですとも!」

 職人さん達の中では自分は変な地位に在るらしい。まあ機嫌が良いなら問題ないか。

「じゃあ取り敢えず三着、かな?多分後で追加注文するかと思うけど」

「毎度有難う御座います!」

 其れ職人より商人が言う事じゃないかね?

 実は前回分が長く成りそうで

今回にはみ出したのですが。

 何だかはみ出してばっかりだな!

 七夕は過ぎてしまいましたね。

 結局天気はずっと悪かったですが。

 七夕は天気が悪い確率が高いと

聞いた覚えが有りましたかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ