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第125話 日本人を見せてみた

 今日こんにちは!日曜日です!

 七夕たなばたで御座いますね!お天気は生憎あいにくで御座いますが。

 笹の葉が値上がりなんて聞こえてきましたでしょうか?

 大変ですね!世知せちがらいです。(泣)

「今日は一日、広場でぼーっとしていても問題無いけども?」

 自分は列王れおう言った。

 列王が熱を出して寝込んだ次の日、である。

 熱はストレスで出たようおさまったのだが。がりではあるので

其う言ったわけだ。

「いや、今日からもう出来る事を始めたい」

 何やら決意したらしいのは良いのだけれども。自分だって

具合が悪かった者にまで、直ぐ働けぇ~とか流石さすがに言わないが。

「其れは、前以まえもってやっておいた方が良い事は有るけども」

 今列王が着ているのは学校の制服であるブレザーだ。早急さっきゅうに着替えを

用意した方が良い状態ではある。

 しかし学校の制服って、着心地は良くないし、動きにくいし、洗濯は出来ないし。何のための服なのだかね?むし大人おとなしく静かに行動しろ!と思っての事なのだかね?心理的に、拘束こうそくの意味でももっているのだか。

 寝るのもづらかっただろうし、列王には武術の訓練もやってもらいたいし。制服が汗だくにでもったら後が大変だろう。

 其して、列王は此の世界ではありない程に体格がい。いや、

列王個人を見れば運動能力が有りそうでもたくましそうでもありはしないのだが。

 現代日本で育った、栄養状態が良い高校生、という事だ。本人は小食しょうしょくとは

言っているものの。腹一杯はらいっぱい食えない文明度の低い世の中のヒトと比べれば、巨人、と言ってしまえるほどに体格差が出来てしまうのだ。

 詰まり、誰かの服を借りる事すら出来ない。特注品で作って貰うしか無い。

服を作るには本人を連れて行って色々と長さをはかって貰わなければならない。

採寸さいすんと言うヤツだ。

「列王を魔法で運んでやる事は出来るけど、移動で風になぶられると、

病み上がりの体には相当の不快感が有ると思うよ?」

大丈夫だいじょうぶ!」

 仕方ないなあ。魔法を調整して、成るべく不快感がかない様にしなくては

いけないか。

 酸素カプセルとかみたいな?風除け(バイザー)の様に結界けっかいで包み、其うすると呼吸が

ままならなく成るから、魔法酸素吸入も併用へいようする、とか?まあ出来そうかな?

「と、言う訳で!列王を連れてトナー・リーの町に行くぞー☆」

 …と、付いて来る子ども達に言って聞かせた。が。

「何が「と言うワケ」だよ!」

 可愛いワットきゅん♡がツッコみを入れてくる。日本語で列王と話していた事は子ども達に通じていないのだ!此処ここ、異世界だもの☆

 しかし、言葉は通じなくても大体は察するシャールきゅん♡は苦笑いしながらワットきゅんをたしなめる。

 ピュアたん♡はいつも通り無言むごんただニコニコしている♡

 其れから…

「ネネはちいのお姉ちゃんなんだよ?」

 其う言うのはウチの次女、ネネだ。自分は………三女なんだな。コレが!

「だからちいはもっとネネをかまってげなきゃいけないんだよ!」

「ネネはだ子どもっぽい事言ってんなあ」

 ネネはワットきゅんにツッコまれているが!(笑)

 自分はネネの背中をぽんぽんして上げる。

「分かった分かった」

 泣かないだけ成長した、というモノだ!(笑)

「お湯を出す魔法を教えて!」

 ネネは其んな事言い出すが!

「お湯は段階が上だぞ?其の前に水が出せなきゃな」

「じゃあお水魔法を教えて!!」

 お水て………水商売みたいやん!まあ、ネネは無邪気に言っているだけだが。

「オレにも教えろよ!!」

「………僕も」

 ワットきゅんも即座に食い付いてきた!シャールきゅんも

こっそり付いて来る!!

「水は生きる為に必要ではあるけど、扱いが危険だから今まで

教えていなかったんだあ」

 其う言う訳なのだが。直ぐに子ども達はほこらしに持っている物を見せてくる。ピュアたんは只ニコニコしているよ?

 オロチ製のがたなだった。村の大人のあかしは青銅のナイフから進歩している

のだ!…って!其んな事より!!

「刃物は危ないよ?指切っちゃうよ?」

「切らねえよ!!」

「自分で気を付けられるからこその大人の証ですよ!ちいは心配性しんぱいしょうですねえ」

 ワットきゅんもシャールきゅんも、聞いてくれない様だ…オロオロ!

ずるいよぉお!!ネネにも何か欲しいよぉお!!」

 おや?ネネは大人の証を持っていない。其れが普通だけどね!ピュアたんは

しっかり持っている。お湯出せるのは自分以外ピュアたんだけだものね!

「まほお!まほぉおー!!」

 ままだ。ネネは我が儘な子だ!…此れが普通……かね?

「分かった分かった!」

 ぽんぽん。背中をぽんぽん。

「じゃあず!列王を魔法で運ぶから!手伝って!」

 自分一人でも出来るのだが。其の上で子ども達に手伝わせる。練習させる為だ。

「うわっ?!」

 列王は浮き上がると驚きの声を漏らす。言ってなかったっけ。

「列王は今日は病み上がりだからな!運んでやるから大人しくしていて?」

「えっ?!いや、何此れ?!」

「魔法だよ!」

 説明が端的過ぎるだろうか。今細かく言っても仕方ないからなあ。

「じゃあ出発!!」

 子ども達に声を掛ける。

 先ずは子ども達に魔法水鉄砲を覚えさせる為川に連れて行った。

 が、前以まえもって言っておかねばなるまい。

「水を扱うというのはとても危険な事なんだ!

 使う時は何時いつも気を付ける!其れは約束して貰わなければならない!!」

「誓います!大人の証に掛けて!」

「オレだって約束出来るぞ!」

 シャールきゅんとワットきゅんは大人の証である小刀をひたいの辺りに掲げて言う。

 ネネは出来ないね?あ!涙ぐんだ!

「ネネもぉ~!ネネもぉお~!!」

「分かった!分かったから!」

 危険な物を気を付けて扱えるという証明だからこそ小刀が大人の証なのだ。シャールきゅんとワットきゅんは此れが証拠とばかりに見せ付けられるが、ネネは大人の証を持っていない。其れが普通の児童なんだけどね!

 けど広い世の中児童でも料理とか危険な行為をやらせる場合も無くはない。

命幾めいいくばくも無い母が娘に毎朝味噌汁を作る事を課すとか。

本に成っていただろう。

「水を扱う時は何時も気を付ける!約束出来るね?」

 自分はネネに念押しをするのだが。自分こそ何時もネネに気を付けなければ

ならないという責任を負う事に成る。親が子のやる事に責任を持つみたいな

感じだなー………姉なんだけどな?!

「ネネもぉ~!!」

「分かったっての!」

 大丈夫か?

「あのー………わたし達は?」

 ライナとメイも居たねえぇ………ふう…

「話はみんなに聞かせるのだから、後は自分で練習してよ!」

「手取り足取り教えて下さいよお!」

「………」

 ホントに図体ずうたいだけ大人めぇ!まあ先ずはやらせてみなければ何とも言えんけど!

「んじゃあだな!

 水は川から確保する!と強く意識してだな!此の位置を確実に覚える!

遠くに居ても此処までの方角と距離を把握する!

 其して!!川から今居る場所まで管を通して水を引っ張ってくる感覚!!此れが魔法水鉄砲だ!!」

 実演する為川に向かって放水する!…無駄撃ちは勿体ないと思って川に水を

戻している訳な。

 見せたら自分は監督してみんなに練習させる。…ふむ?ネネはシャールきゅんやワットきゅんよりも筋が良いか?大人の証を持っていないから此れだけは

負けたくないという意地でも有るのかね?

 其れでも感覚センスが鋭いらしいワットきゅんだって悪くはないのだ!靴底魔法の時は苦労していたネネが、意地でワットきゅんを上回ったのか?!

 其れから、意外…でもないのか?ライナもそこそこ使えそうだ。

 ライナは耳が良いらしいからか?闇夜の狩人、フクロウとて耳が特殊なのだし。相手の物理的な特徴や動きを把握するのを中国拳法ではちょうけいと言うし。

「次はお湯です!」

「調子に乗るな!今は水鉄砲を練習しておけ!」

 全くライナは!

 其して…シャールきゅんも使えたが、手を洗うのには少々苦労しそう位の水量、メイに至っては使えていない。理論派は魔法には苦労するのかね?

メイは理論派と言うか屁理屈ごちゃごちゃ言うからな!

 二人は気落ちしている様だ。

「シャールきゅん!使えてはいるんだから後は練習だよ!」

「はは………其うですね………」

 言葉のが長い!!落ち込んでいるよ!!

 メイは………

「まあ何だな?靴底魔法が使えている時点でヒトよりは魔法を

使っているんだから、後は方法を考えれば、な?」

「……………有難う……………御座います………………」

 落ち込んじゃってるよっ!!しかし村の外でずっと突っ立っている訳にも

いかない!

「次!町に行くぞ!!相談は帰ってから受け付けるから!」

 と、言う訳で、トナー・リーの町。

「「何其れ??!」」

 町の入り口で見張りをしているヒト達に驚かれた。

「よっす!モンバーンさん、ミハリーさん!」

 初めて会った時の組み合わせだな!(笑)

「「よっす?」」

「で、其れ、何だ?!」

 モンバーンさんが質問を重ねてくる。

「其れって言っちゃあ失礼でしょう。ニンゲンだもの!」

 列王の事な!

「随分でかいな?!」

「浮いているしね??!」

「其れはぁ、病み上がりだから魔法で運んで上げているんだよ」

 でかいと言うのは此の世界のヒトが現代日本人を見たら、という事だ。

「「ちいの仕業しわざかよっっ!!」」

 今更驚くのか?お店屋さんをする時は大量の物資を搬送しているのに!

 しかし其れでもかなり知った仲ではあるので問題無く町にはいれる。

 商人ギルドに直行だ。

「おはようティーエ!ふく飾職しょくしょくにんと靴職人に話を通して欲しいんだけど!」

 未だ午前中なのだ!用事は列王の服だけではなく昼食の準備も、だからね!

「お、お早う?其の、浮いているヒト?何?!」

「聞いて驚け見て笑え!此奴コイツは日本人だ!!名前は渡會わたらい列王れおな!」

 何で笑うんだって?昔…昔?其んなお決まりの言い回しが有ったんだよ!

 自分、昔の事なんて知りませんけどね?ちぃーっとも、知りません!けどね?

 ティーエは。

 大きく目を見開いた。

 もう昼は過ぎました!が!

 今日中にもう一話!

 頑張りますよー!

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