第118話 居候始めました
今晩は!眠いですっ!!
……あー!もう朝だあ!!
日付と時刻は目次の題名横で!
うつらうつらしながら
投稿したら此んな時間に!
ぅう………頑張ります!
村の外を見回りなんかしちゃっていた腕白な子達♡が皆帰って来たので、次は
拾い者列王を自宅に連れて行かないといけない。
…あの母親に列王を見せるのかー…どう成る事やら。
先ずは子ども達に言っておかねばなるまい!
「もう村から出ないで良い子にしてるんだよ♡」
「いえ…出掛けはしませんが、ちいと一緒に行って良いですかね?」
シャールきゅん♡列王の行く末が気になるかね♡
「オレも!」
ワットきゅん♡も、其れからピュアたん♡も付いて来たい様だ♡
「みんな甘えん坊ちゃんだにゃあ♡」
「いえっ!甘えたい訳ではなく!
家に着くまでで良いので、其のヒトとの会話を仲介してくれませんかっ?!」
シャールきゅん♡慌てなくても良いのに♡
「違う言語のヒト達を仲介するのを通訳って、言うんだよ♡」
「では!通訳をお願いします!」
「良いよぉお♡」
「では先ず!……」
其してシャールきゅん♡が言う事を列王に聞かせる。
「列王!シャールきゅんがね、『僕はシャールと言います。
貴方のお名前は?』って!」
「え?!ああ、どうも!俺は渡會列王です!」
まるで電話を耳に当てながらペコペコする日本人、という感じに、列王は一応シャールきゅんの方を向いて右手を後頭部に当てながらペコペコする。
電話では相手には見えないけど音声に雰囲気だか何やらが出るって言うよね。
でも令和の頃は動作には全く現れず只喋っている奴が大多数かと思うが。
其してシャールきゅんに訳を聞かせると、本人の言葉と訳語を聞き比べている様だ♡
其れでも今の所はシャールきゅんは只自分の訳語に合わせて動作する♡
「『では宜しくお願いします!』」
自分が訳すのに合わせて、握手する為に手を差し出す♡
列王は………
……………何でズボン…スラックスって言った方が良いのか?スラックスで
手を拭ってから握手に応じてんの?!ヘタレがヲンナノコに緊張して触れるみてえだろが!
シャールきゅんは男の子だって言ったぞ?!
「オレも!宜しくな!」
ワットきゅん♡は訳は通さず言って、列王のケツをバンバン叩く♡割と
人見知りなワットきゅんも列王に慣れた様だ♡
ピュアたん♡はニコニコと右手を列王の左手と繫ぐ♡列王が右利きと見抜いて
気を遣っている♡
シャールきゅん♡が本人の言葉と訳を比べて一生懸命学習しているのに対し、
列王は只オロオロしているなあ………学力、簡単に越えられちゃうぞ?
さて、家に着く前に、注意事項は挙げておかねばなるまい。
「列王!家に居候する事に成る訳だが、何か役目を果たさなきゃいけないよ?
あんまり役に立たないと、自分にも庇い切れない位に家族から追い出される事に成る!其して追い出されたら、列王に生きていける目は無いよ?」
「ぅう……うん!」
脅し以外の何ものでもないが。此処は甘く見られない!
「其して、幾ら役に立っても、高校男児が満腹に成れる程は食えないと思って
貰いたい!此処は不満を言ってもどうにも成らない!」
「ああ。俺、小食だから大丈夫だよ!」
其れは見た目から推測は出来るが。
「現代日本の感覚で言う小食が、此処でどれ位通じるかな?」
「俺だって我慢は出来るし、我が儘言わないよ!」
「ん!期待してるよ。
で、役割だけど、赤ん坊の世話を任されるんじゃあないかな?」
「えっ?!俺が??!」
「言っておくけど、文明度低い所では赤ん坊の世話は全く珍しい事じゃあない!」
「何で?!」
「きょうだいが多いから!長子と末っ子が親子程離れているのも珍しくない!」
「え?いや?何で文明度低いときょうだいが多くて親子程離れるのさ?!」
「先ずな?文明度が低いという事は誰もが死ぬ確率が高く成る」
「うっ?うん……!」
「其う成ると、生物としては成るべく早い時期から、成るべく沢山子どもを作って産み殖やそうと、どうしても成る!」
「ぶふぉっ?!」
「狼狽えてないでちゃんと聞け!!
十五歳でお姉さんが嫁に行ったって歌、有るだろ?」
「えー……っと……赤いトンボの歌?」
「其れ!で、だな?昔の年齢は数え年だったんだが」
「かぞえどし?」
「生まれた時が一歳、以降、元日毎に一歳追加って数え方だ!」
「ええ?!何で?!」
「数字に零が入っているのは一段進んだ数学なんだ!年代の数え方を見てみろ?
元年ってのは、数字で言えば一年だろ?」
「そ……其う………だね?」
「年代の数え方は古い数え方を未だに使っているって訳だ!
次いでに言えば、元日ってのは元々春の最初の日だったんだ!」
「何で?!」
「新春明けましてお目出度う!とか言うだろ?」
「本当だああああああ!!」
「今でも年度とか言って何かと春が区切りだったりもするだろ?」
「ほっ本当だああああああああああ!!」
吃驚し過ぎだっての!(爆笑)
「と、成ると、だ!数え年で十五歳ってのは…」
「え……と?一引いて?……」
「満年齢では十三歳か十四歳!現代日本で言う中学二年かな?」
「犯罪だあああああああああああ!!!」
「現代日本では其う成るよな!(笑)けど昔は違ったし、現代でも余所の国では
分からんぞ?」
「いやいやいやいや!駄目でしょう!!!」
驚き過ぎだってば!(大爆笑)
「未通婚とか言って生理が無い内に結婚させちゃえぇとか言う所が未だに在るし」
「何其れ?!犯罪国家?!!!」
列王くん意味は通じる様だ!(笑)まあ中学位で教育はするか?けど、
ガッコの教育もオカシい所有ると思うけどな!子ども達に気を付けさせたいの?
風紀を乱したいの?どっち?って感じ?
「犯罪、法律なんてのは所詮ヒトが決める事!其れも、殆ど全部が野郎共が
決める事!!
野郎共の考えにそぐわない女の子は死ぬ程暴行されて、しかも其の場所では
其れが正義だと思われているって国が在ったなあ」
「………何が正義だと思われていても、死ぬ程暴行するって、悪!…だよね?」
ニヤッと!思わず笑ってしまったかも知れない!勿論良い意味で!!
「もっと自信持って断言しろよ!其の通りだ!!
顔を焼かれた女の子とか権利を主張して撃たれた女の子が本を出していた
だろう?其れだけ広く主張していても間違ったままの馬鹿野郎共は居るんだよ!
其れが間違っていると言えるのが本当の正義だ!」
此奴なら村で、全力で守っていこうと思えるぞ!
「賢く成れよ?列王!」
「俺、其んなに賢くない?」
「あっはっはっは!バァーカ♪(笑)」
「ええええ?!」
列王は凄く情けない顔をする!(爆笑)
「暴力は悪!って断言出来る様に成ったら賢いって言ってやるよ♪」
「うっ……上から目線だね?」
「少なくとも列王よりはな!あっはっはっは!」
ある程度、其れも重要な所を自分は認めたって、此奴は分かっていない
だろうな!(笑)
「其れでだな!見習い正義の列王くん(笑)!赤ん坊の世話だがな?」
「え?う……うん」
元の話を忘れていたな?(笑)
「何が有っても!赤ん坊に何をされても!!赤ん坊を手放すなよ?」
「え?其れは幾ら何でも言われるまでも無くない?!」
「間違っても放り投げるなよ?握り潰すなよ?」
「いや、あの、俺を何だと思ってんの?!」
寧ろ赤ん坊の方が列王を吃驚させると思うから徹底的に注意しているんだがな!
何しろ赤ん坊がアレだからな!
「赤ん坊って、本当にヤワだからな?どんなに気を付けたって、赤ん坊は
どう成るか分からないからな?万が一が有ったら、列王もお終いだと思え?
本当の意味で、赤ん坊が列王の命綱だからな?絶対に!手放すな?しかし!
優しく抱えるんだぞ?」
「わ、分かったよ!其んなにしつこく言わなくても……」
まあ、分かっていないだろうな!最初だけは注意して補助してやるがな!
其れでも何かが有れば列王の立場が悪く成るのは避けられない!
其して。
とうとう家に着く!
「では、僕達は此れで!」
シャールきゅんが其う言って去ろうとするが!
「いや!もうちょい居て?」
万が一の補助の為にな!
其して、何時もどうやって察知しているのかと思うが、母の方から
玄関を開ける!
母サラは列王をちらりと一瞥すると、至極当然の如く言う。
「お帰りなさい♡ちいちゃん♡又新しい子拾って来たの?」
ぶっは!(笑)母も列王を拾った子扱いかよ!………あれ?列王に限っては
全く其の通りじゃね?(爆笑)
「お名前は何て言うの?」
本当に当然の様に母は自分に訊いてくるな!
「列王…だけど…」
おや?末っ子ニニは、既に当然の如く長女ナナが抱えているぞ?やはり
何時も通りニニはナナの胸いじりしているし!職人みたく真剣な顔で
一心不乱にいじっているね!何でだよっ!!
「レオちゃ~ん♡いらっしゃい!」
言って母は西洋風の手招きをする。
言葉が通じるも通じないも無く、名前と手招きで列王でも分かるだろう。
自分に意見を求めてだろう。列王は母と自分をキョロキョロと見る。
自分は母をちょいちょいと指差す。列王でも通じるだろう。
疑問顔なまま、ゆっくりめに列王が母に近付く、と。
ぐぅあばっ
母は自らの服を捲り上げたっ!!
「ぉうぶっ?!」
何やってんのぉおおおおおおお??!!
列王は――
「おわあああああああああああああ?!!!」
「ぶぉふうっっっ!!」
吹いてしまったよっ!!
列王は叫びつつ一生懸命顔全体を背ける!!が!
目がどうしても其っち向いちゃうよぉおお!!とか!!(爆笑)
止めてソレ!ホント止めて?!おっ…お願いっっっ!!(爆笑)
列王も自分も動けないで居ると!
がっし!
母は村の誰よりも大きい列王の頭を捕獲し!!
己の胸に抱え込む!!
母親よ………何だかカマキリの捕食シーンみたいだぞ………?
発展途上な世界の母親は、現代日本の男子高校生を簡単に押さえ込める
腕力が有る様だ…
「レオちゃん!吸いなさい!!」
マジですか?…其んな図体の男にまでソレやるんですか?
「むぉぶっっおぶぶっっ!!」
「聞き分け無い子ねえ!燃えちゃうわぁ……!!」
母上………其んな所で燃えちゃうんスか……………
幾ら列王でも母が何しちゃっているかは分かるだろう。もう言葉が通じるの
通じないのという問題ではない。だが、現代日本でなら有り得ないと言い切って
差し支えないであろう事態に戸惑っているのであって、
…すんなり従う訳有るかっ!!
「母上?そろそろ止めたげて?」
「あらあ♡ちいちゃん焼き餅かしらあ♡」
「滅相も無いっ!!」
グリッと顔を背けてしまった!!
済まん列王!!自分は無力だ!!
列王の名誉の為に言っておこう!暫くは列王は抵抗していたが!
………最終的には列王は折れた様だ。
「此れで貴方はわたしの子です」
其の頃には列王はぐったりと横たわっていて、母に上半身を抱えられるままに成っていた。
いっくら現代日本のモヤシ高校生とは言え、巨体と言える程の上背が有る列王を押さえ込み切って、母上は悠然と言って列王を抱えていた。
母は強しって?コレ違うよね?!絶対!!
今週中にもう一話
投稿する筈です!
乞うご期待!
……今から執筆するのは
無理ですけどね☆




