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UMAと人間と天使

頑張りました。

どうぞよろしくお願いします。。

皆さんに楽しんでいただければ嬉しいです。

 有が目を覚ますと見知らぬ部屋にいた。

 何もなく全部が真っ白な空間にいた。

 異常に明るいこの部屋は何なんだと思いながら壁を触ってみる。

 材質はきっとタイルだろうと思い殴ってみたが割れなかった。

 しばらく足掻いたが何も出来そうになく諦めた。

「透、助けてくれ」と呟いてみた。


 その透は未だ牢の中で有を待っていた。

「遅すぎるだろ、何かって鍵探してんのか、鍵探すより銃でぶっ放せばいいだろうが」

 と言いながら牢を叩く。

 しかし誰も何も反応がない。

 少し異常だと思い声をかけてみる。

「誰かーいないのかー」

 やはり反応がない。

 そこでベッドのマットレスをどかしスプリングを強引に取った。

「これでダメなら諦める」と自分に言い聞かせ鍵穴に差し込み動かすと奇跡的に鍵が開いた。

「俺天才だよ」と一人笑いながら扉を開け外に出た。

「まずは刀だよな」と言い刀を探す為外に繋がる扉を少し開けると様子を伺った。

 そこで見えたのはボス達が一箇所に集められ座らされている所だった。

「マジかよ」と透は言うとそっと扉から出て通路まで走った。

 誰にも気がつかれなかったみたいでそのまま走りボスの部屋に入った。

 そこにはお気に入りの刀が置いてあった。

「やっぱ相棒が必要だよな」と言うと刀を持ち上げた。

 すると館内で警報器が鳴り響いた。

「ヤバイ」と言うと外に出て廊下を走ると見たこともない男たちが現れた。

「その刀を渡してください」

「これは俺のだよ、欲しければ奪ってみな」と言うと刀を抜いた。

 刀身が紫に光る。

 それを見て二人は武器を下ろし膝を曲げた。

「何してる?」

「あなたが新たな神となられるお方です」と言うと二人は変なバッチを見せた。

「カラス?」と透はバッチがカラスに似た鳥が描かれているのに気がついた。

「そうです、八咫烏です、我らの守り神」

「あなたの名前にもカラスの名が入っているはずです」

 二人は興奮しながら聞いて来た。

「あの、俺カラスって付いてない、兎 透って言います」

 すると二人は立ち上がり武器を構えだした。

「え?何で?」と透が言うと、

「兎の分際でで我らの武器に触るな」と言うとトンファーを構える。

 二人が突っ込んで来た。

 動きはそこまで早くないので軽く合わせて受ける、しかし次の攻撃は受けたはずなのに受けられず腹を殴られた。

 透は不思議に思いながらも攻撃を仕掛けて見たがそれも避けられてしまう。

 透が刀を振る前には切ろうとしたところに人がいない。

 そんな事を繰り返しているとある事に気がついた。

 彼らの白目がなくなり全部が黒くなっていた。

「気持ち悪いな」と言いながら透は少しずつスピードを上げていった。

 追いつけるものなら追いついてみろ、と思いながらスピードを上げるが全て避けられる。

 ここで更に四人の人が現れた。

「これはまずいな」と言うと同時に六人が攻撃してきた。

 透は限界までスピードを上げて応戦するが何発か当たり倒れた。

「流石に紫までだったな」と言うと刀を取ろうとしたが透から刀が離れない。

「なんだこいつは?」と言うと同時に刀身の色が赤くなった。

「赤だと」

「赤はなんだ、知らない」と口々に言う。

 透はなんとか起き上がると刀を構えた。

「刀身の色なんて何でもいいからかかってこいよ」

 そう言われて二人が飛びかかるが一振りで斬られた。

「遅いんだよ」と言うと透は消えた。

 四人を通り越して後ろに立っている。

 皆んなが気付いた時には斬られていた。

「急にみんな遅くなったな」と言いながらみんながいる広間に行った。

 そこには兵がたくさんいたがその中でも隊長格の女がボスに詰め寄っていた。

「うちのボスは見た目は若いけれど実年齢相当言ってんだ優しくしてやってくれ」と言いながら登場してみたがボスの靴が飛んできた。

「この女より私の方が若いのよ、殺すわよ」

「すいません」

「いいのよ、だってこの女は本当にお年寄りなのだから、あらあなたいい刀持ってるわね、私に貸してくれないかしら」と立っていた女に言われた。

「嫌だね、これは俺の相棒なんだよ」

「あなたには使えないなまくらでしょ?」

「いや、ちゃんと使えるぜ」と言いつつ抜いた。

 刀身が最初から赤い。

「嘘よ、だってあなたは一族でもないし試練も受けていないでしょ?」

「一族?試練?なんの話だ?」

「あなたは分かっていないわ、それが何か」

「十分分かってる、お前らを切れる武器だ」

「みんな、陣器は使っても構わないわ彼を止めて」と言うと周りの兵は各々の武器を取り出した。

「すげぇ武器の見本市みたいだ」と言いながら刀を構える。

 ある者は銃を撃ち、ある者はムチのような物を振り、ある者は刀を振る、全ての攻撃が衝撃波となり襲いかかるが透は全部を斬り落とした。

「まさか……あの動き……ウサギ?」と言う。

「そちらはカラスさんだろ、気にするなカラスの友達が居るからな」と言うと次々に斬り倒して行く。

 段々とスピードが上がり視界に捉えることが出来なくなる。

 全ての兵が倒れ女だけとなった。

 透が斬りつけると女は何か丸い球を身体の周りに浮かせその球が刀を弾く。

「なんだそれ?」

「これも神器、あなたがボスと呼んでるこの女も持っているわよ」

「神器?ボスも持ってる?何を寝ぼけたことを」と言い斬りつけるが全て球が受ける。

「あなたには斬れないわ、それよりボスの話をしてあげる、そうねあなたのボスは一言で言えば天使だったってところかしら?」

「天使?なんの話だ」

「彼女は天使だったの、簡単に言えば天使とは戦士の事ね、でも彼女は追放されたの」

「そうかよ」と言いながら更に斬りつける。

「そうよ、彼女は更に私たち戦士を全て殺すつもりだったの」

「そんな訳ないでしょ」とボスは答える。

「そうね、そこで神の国で戦争が起きた、正確に言えば神の国ではなく神に憧れる者が集まって作った国ね」

「どこの国だよ」

「日本よ」

 これには流石に動きが止まった。

「おい神話の話かよ、そんな時代から生きてる人間なんていないさ」

「それはどうかしら、あなたのボスもそうだし、私もそう、他にもいるわよ」

「じゃあお前がミカエルでボスはルシファーってか?笑えない冗談だな」

「あら、そう?じゃあUMAは何故いるの?」

「それは核があるからだろ」

「核がないUMAは見たことない?」

 そこでハッとした、この前の河童は核がなかった。

「見たことあるのね、じゃあ続きいいかしら?」

 透は黙って立っていた。

「天使たちはお互いを殺すことは出来ないの、そこで人間に戦わせることにしたの、でも当時の技術では面白い戦いが見えなかった、そこでわたし達の武器を使える様にしてあげたの、その時の武器は我々天使が持つ神器を与えたの」そこでクスクスと笑う。

「何がおかしい?」

「気にしないで、思い出し笑い、それでねただ与えるだけじゃつまらないから試練を付けたり使える者には我々の血を混ぜたの」

「血を混ぜる?」

「そう、そのお陰で爆発的に人は進化したの」

 それを聞いて愕然とした。

「まぁそこまでは良かったんだけどね、その後が問題だったのよね、色んな生物にも血を与えてみたの、そしたら色んな進化をしてくれたわ」

「それがUMAか」

「まぁそうね、実際には兄弟みたいなものよ」

「ボス異論は?」

「大体合ってるわよ」

「そうかよ、それでこの武器が神器だとしたらなぜ俺に使える?」

「それが謎なのよ、調べたいところだけれどその時間も無さそうだしね」

 するとそこに大量の兵が現れた。

 彼らはみんな目が赤かった。

「ウサギちゃんはお家に帰って欲しいのですけれど」と言うと女の周りの球の数が増えてきた。

 相手と同じくらいになると全ての敵に向かって飛んでいき、貫くと帰ってきた。

 そして球の数は減った。

「彼が来たら嫌だから帰るわねじゃあねコンちゃん」と言うと彼女は消えた。

「ボス詳細を……」

「そうね、それより有君は?」

「見当たらない、ここにいると思ったが」

「先に彼を見つけて、それからおはなししましょ」と言うと彼女は立ち上がり、

「彼はもしかしたらウサギのところかしら」と呟いた。


読んでいただきありがとうございます。

UMAって結局のところなんでもありなんですよね。

でもネッシーとかどうしていいのかよくわかりません。

水の中って結構難しいかも。。

考えます。

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