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ビッグフット?

遅くなりました。

すいません。

先輩。

決してサボっていた訳ではありません。

ただ思い浮かばなくお菓子を頬張りテレビを見て構想を練っていました。

別に銀魂イッキ見とかしてないですから。。

 12月22日 深夜0時15分

 富士山登山道入り口にて雪男の様な怪物が歩いているのが目撃された。

 至急調査をお願いします。


 連絡が入るとすぐに俺は調査に乗り出す、そう俺は狩人なのさ。

 おっと自己紹介がまだだったな。

 俺の名前はノース・ダイスケ 35歳 独身 身長180センチ 体重75キロの痩せ型だ。

 髪型は短めで軍服に身を包み世界を守っている。

 今日も真っ赤な軽トラに乗り込み富士山を目指した。

 すぐに携帯が鳴り響いた。

 俺は電話を取ると奴の声が聞こえてきた。

「おい北、俺たちが到着するまで山に入るなよ」

「北とは誰のことだ、私はノース・ダイスケだぞ」

「あぁそうかよ、それより冬の山は危険だから待ってろよ」

「わかったよ、早く来いよ」

 と言うと俺は電話を切り入り口にたどり着く。

 あいつらを待っててやるかと思いタバコに火をつける。

 雪が降り始めた様だ、ガラスに白い物がついてやがる。

 その時だった、俺は確かに見たんだ、あの白くてデカイあいつの姿を。

 奴はこちらを睨み付けるとすぐに逃げ出した。

 俺はすぐに追いかけようと思ったがあいつらが来るのを待たなくてはならない。

 これは命令だから背くことはできない、俺は鎖で繋がれた飼い犬なのさ。

 その時あいつらの車が現れた。

 すぐ俺は車から降り、二人に言ってやった。

「遅いじゃないか、今さっき奴が目の前を通って行ったぞ」

「ナイスタイミング」

「追いかけなかったのか?」

「兎が待ってろよと言っていたからな」

「そりゃあそうだろ」

 やはり二人には俺が必要なようだ。

 二人は刀とライフルを持っている。

 俺は愛用のクロスボウを持つと早速二人に続いた。

 冬の富士山はいつもと雰囲気が違っていた、まるで中に入るなと警告しているようであった。

 二人は地面を見つめ話し合い先に進む、俺は二人を見守りつつ後ろを守っている。

 その時だった、奴は現れた。

 俺はすぐにクロスボウを構えるが二人が邪魔で撃てない。

「くそっ」

 すると兎の奴が刀を抜きやがった。

 しかしその刀が異常だった、刀身は紫に光り、振動すらしているようであった。

 烏は何も気にしていないがあれは普通の武器ではない、きっと神の武器なのだろう。

「こいつ弱そうだぞ」と兎は言うと、相手に斬りかかったがもう一匹が現れて兎を殴り倒した。

 更に烏が構えるともう一匹現れ倒されてしまった。

 これは絶好のチャンスだ。

 俺が三匹を狩り奴らに思い知らせてやる。

 麻酔矢を装填すると静かに距離を取り、素早くマントを被る。

 この白いマントのお陰で奴らに場所はバレないであろう。

 狙いを付けると一本撃ち込んだ。

 矢は一匹に見事に命中した。

「残りは二匹だぜ」

 と俺は興奮気味に言ってしまった。

 更に二匹にも撃ち込み様子を見ると奴らは何も感じていないのかそのまま俺の方まで歩いてきた。

 踏まれると思った時後ろから声が聞こえた。

「おい、クソヤローこっちに来やがれ」

 それは紛れもなく兎の声だ。

 三匹は兎に向かって駆け出した。

 兎が構えると俺の視界から消え三匹をまとめて斬っていた。

 人間業じゃねぇと俺は思ったね。

 そして烏と俺を起こすと奴は言ったんだ。

「寒いからとっとと帰ろうぜ」

 しかしまだいるかも知れない、そんな事を思っていたら、

「もう居ないはずだよ、ビッグフットの核は三つだけだからね」

「北、本部呼んでくれ」と兎は言うと俺を置いて二人は帰っていった。

 そうこの俺に任せたんだよ。

 俺は本部に連絡し、勝利を記念してタバコをふかし待っていた。

 ヘリコプターが近づいてくると兵が降りて来た。

「あそこに転がってるのがそうだよ」と俺が指差したところには一匹しか転がっていなかった。

 残りはどこに行った、そう思った時には俺の意識は無くなった。





 車を走らせていると、電話が鳴る。

「こちら烏です」有が電話に出ると相手はボスであった。

「富士山に向かった部隊が全滅したわ、急いで戻って」

 そう言われて慌てて戻る。

「メガネ付けて斬ったぞ」

「あぁ、でも二匹残ってるって事は核が二つあるのかも」

「そんなこと出来るのかよ?」

「僕の格では不可能だと思う、お互いのバランスを保つ事が出来ないからヘドロみたいになっちゃうんだ」

「じゃあ誰かが成功させたって事か?」

「そうかも知れない、研究資料は全て処分したはずだけれどね」

「すげぇ奴だな」

「北さん無事かな?」

「あいつはどうでもいいさ」

 そう話している間に二人はたどり着いた。

 そこにはすでに部隊が到着していた。

「俺たちは必要ないんじゃないのか?」

「何を言う、君たちが居ないと我々は何も出来ない」と隊長格の男が言う。

「そうかよ、ですでに何人登山道行かせたんだ?」

「あぁ小隊一つ行かせた、後をおってくれ」

 そう言われ仕方なく後を追う為に刀を持った。

「それ河童の時の刀か?」

「そうだ、これが使いやすくて気に入った」

「そうか」

「さぁ早く行こうぜ」と言うと二人は登山道を歩き始めた。

「富士山には隠れる場所が少ないから探しやすいかもね」と夕は言うが、

「メガネに映ってくれればいいけどな」と透は少し不安そうである。

 ゆっくりゆっくり進んでいくと、兵達が倒れていた。

「全滅だな」

「あぁ、でも北さんが居ない」

「もしかして持って帰ったのか?」などと話していると影が動いた。

「お出ましか」と言うと二人は構える。

 そこに現れたのは大きくて長い毛を生やした白いゴリラであった。

「これって、ビッグフット?」

「いや、どうやら二個目の核はゴリラだったみたいだ」

「ゴリラはUMAじゃないぞ」

「昔はUMAだったんだ」

「じゃあパンダも作ったのかよ」

「あぁもちろん」と言われて透はため息を吐いた。

 その時素早い動きと共に右手でのパンチが飛んで来た。

 有はなんとか避けたが透は刀で受け止めた。

 拳に少し血が滲む。

 ゴリラは自分の切られた手をじっと見ていた。

 その隙を透が斬り込むがすべてをゴリラは交わし、蹴りを入れて来た。

 透は吹っ飛ぶと雪に埋まった。

「透大丈夫か?」と言いながらも有は銃を撃つがゴリラは全て避けるとまた蹴りが飛んで来た。

 有は銃で受けたが吹き飛ばされ雪に埋まった。

 ゴリラは胸を叩いている。

 しかしゴリラは叩くのをやめて透が吹き飛ばされた方を見た。

 唸り声を上げ仲間を呼ぶ。

 仲間が来ると二匹は迷わず透が埋まってる場所に飛びかかった。

 その時透が雪から出て来ると刀を構える、すると今まで紫だった刀身が赤く光り出した。

「猿どもは素直に寝てろ」と呟くと刀を一振りした、すると二匹の腕が吹き飛んだ。

「そうだいい子だよ君たちは、核はどこにあるのかな」と言いながら足も切り落とす。

 しかし再生力の強い二匹は腕を再生させる、と同時に切り落とされる。

 有が雪から出てきた時には地獄絵図となっていた。

 再生した側から切り落とされる二匹は完全に生きる事を諦めていた。

「みぃーつけた」とニヤリと笑いながら透が言うと、刀身が金色に輝き素早い動きで二匹を突いた。

 体には傷一つ出来ていないが刀には二個の核が付いており、二匹は絶命していた。

 有は少し怖くなりながらも少し透に近付こうと足を踏み出した瞬間左の頬が切られた。

 透は全く動いていないはずなのに一体なんだと思っているとヘリコプターが飛んできた。

 危ない、そう有は言いたかったが声が出なかった。

 ただ見ているしかなかった。

 ヘリコプターは真っ二つに切られたと同時に中にいた人は皆殺しにされた。

 そして透はそのまま気を失った。



 本部に報告し、透は拘束されて運ばれた。

 本部の牢に入れられる様である。

「あんな武器使うなんて頭おかしいの?見つけたらすぐに報告してくれないと困る物なのよ?」

「すいません、でもあれは何ですか?」

「知らないの?あれはね神の器と書いて神器と言うの、昔神が使ったと言われる不器よ」

「なぜそんな物が?」

「河童の一族が守っていた物なの、でも透が持ってたなら奪ったのかしら?」

 そこで有は思い出した、河童の家で渡されたんだ。

「河童達に会わせて貰えませんか?」

「それは無理よ、彼らは今話せる状況じゃないの」

「でも彼らが透に渡したんです、何か意味があるはずです」

「意味ね、それなら簡単よ人類の抹殺」

「そんな感じではなかったですよ、何か家族の為にって感じでした、とにかく会わせて下さい」

「無理なの、皆んな死んじゃったの」と少し顔をうつ向けて言った。

「そんな……」と有は言葉を失った。

 そこに一人の男が入ってきた。

「あの刀はなまくらです、とても神器には見えません」と男は言う、

「もしくは彼にしか使えないのかもね」とボスは嬉しそうに言った。

 有はどうして良いのか分からず取り敢えず透の牢の前まで来た。

「どうした、ひどい顔してるぞ」

「刀が神器で透にしか使えないらしい」

「は?なに?何の話だ?」

「とにかくゴリラ達を切ったの覚えてる?」

「何も覚えてねぇ、何でここに入れられた?」

「透がヘリコプターまで切って中の人まで斬り殺したんだよ」

「そんなこと出来るわけないだろ、漫画じゃねぇんだからよ」

「本当なんだ、とにかくここから出よう刀はもう諦めろ危なすぎる」

「気に入ってたのに、よくわかんねぇがとにかくここからは出たいから協力してくれ」

「あぁ、少し待っててくれ何か探して来る」と言い残し有は鍵を探しに監視室まで向かった。

 中に入ると鍵がいくつか並んでいた。

「どれだ?」と言いながら鍵のナンバーを見ていた。

 牢のナンバーは二番なのでそれを探すが見当たらない、机の上も探すがない、有が辺りを見回していると後ろから誰かに殴られて気絶した。

 その頃牢で待っている透は、

「まだかよくそっ」と一人呟いていた。

読んでいただきありがとうございます。

UMAからだんだん離れてきてる気がするのですが気にしないで下さい。

頑張りますのでよろしくお願いします。

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