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夜刀

遅くなりました。

本日分の更新です。

ギリギリです。。

 透はボスの部屋をノックするが返事がない。

 仕方がないなと思いアジトの中を探していると命に出会った。

 命はスウェットとではなく何故か巫女の格好をしていた。

「なんだその格好」と笑いながら言うと命は頬を膨らませながら、

「リンが探してた」と命は言うと透の服の袖を持ち引っ張っていく。

「おいおい」と言いながらついて行く。

 しばらくついて行くと入ったことのない部屋にたどり着いた。

「ここは?」

「本だらけの部屋」とつまらなさそうに命は答える。

「始めて来た」

 と言いながら中に入って行くと天井まで届く本棚が壁一面に配置されていた。

 真ん中に大きな机が置いてありそこにボスとリンが座って話している。

 二人が近付くと話すのをやめてこちらを向いた。

「透君、刀使えた?」

「あぁなんとかな、なんの話してるんだ?」

「大変なのよ、世界のあちこちにUMAが大量に出て来ちゃって」

「核がそんなに広まったのか?」

「えぇそれもたったの1日でよ、こんな事できる人はいないわ」

「で、誰だと思うんだ?」

「伏犠でしょうね」

「やっぱりか」

「でもこのまま暴れてくれれば居場所は特定できるわよ」

「その前に人間が全滅するかもな」

「そうかも知れない……とりあえず今発見されたUMAはチュパカブラよ」

「ようやく出て来たか、どこだ?」

「このアジトのすぐ隣」

「よし行ってくる」と言うと透は走って出て行った。

「言わなくてよかったの?」

「リンまだあの子には言わなくていいの」

「何を言わないの?」

「命ちゃんも知らなくていいことよ」とボスが笑顔で答える。

 命はボスの笑顔が透をいじめた時と同じ顔だと思ってすぐリンに抱きついた。

「大丈夫よ、命ちゃんには何にもしないから」とボスは笑いながら言った。




 透は一人外に出ると既に兵達がチュパカブラを探していた。

 透はみんなに聞いて回るが何も手がかりが出てこない。

 仕方がなく森の中に入りウロウロと歩くことにした。

 すると木の陰に何かが見えた。

 透はそこまで走って近付く、しかしそこには何も居なかった。

 首を傾げながら他を探すことにした。

 しばらく行くと目の前の切り株の上に何か生物が立っているのが見える。

 背中は少し曲がり、全身緑色、ウロコのような体、頭は小さい。

 透は少し考える、小さい恐竜? でも探しているのはチュパカブラのはず。

 少し近付くとこちらを振り向く。

 やはり恐竜だった、その小型恐竜はよく知っている、ラプトルだ。

 ラプトルは集団で狩りをしたりする、見渡すが他にはいない、すぐに狩るしかないかと思い刀を抜こうとするが抜けない。

 ラプトルはこちらの殺気に気づいたのか臨戦態勢となり威嚇で吠えた。

「ギャーオ、ギャーオ」

「お前はヤル気かも知れないけどこっちは刀が抜けないんだよ」と言ってみたが効果はない。

 ラプトルが跳びかかってくるたのでそれを右に避ける。

「あんがい遅いな」と透は余裕を見せていると真後ろで鳴き声が聞こえた。

 それを聞くと同時に体を反転させる、しかし目の前には足の爪が迫ってくる。

 透は刀を鞘ごと出して攻撃を防ぐ。

 すぐに次のラプトルが跳んで来る。

 それを蹴り飛ばすと刀を構える。

 見渡す限りラプトルがいるようだ。

 遠くからも銃声も悲鳴が聞こえる。

「ヤバそうだな」と透は言うものの助けには行けない、自分の体を守るだけで精一杯である。

 ラプトルが同時に四体くらい木の上から透目掛けて飛び降りてきた。

 その四体を吹き飛ばすと、目の前の数体を吹き飛ばす。

 前に道ができたので走り始めると更に木の上から飛び降りてきて道を塞ぐ。

 また囲まれてしまった。

 なんとか振り払おうと刀を振り回して吹き飛ばして進む。

 しばらく行くと兵が四人おりその周りをラプトルが囲んでいる所に遭遇した。

 透は迷わずその中に入ると基地のある方向のラプトルを吹き飛ばし、逃したが木の上からラプトルが飛び降り四人は連れ去られて言った。

「しまった」と言ったがもう遅く、自分の周りにも数百匹のラプトルが集まっている。

 透は更に前に進みラプトルを吹き飛ばすが一体も殺せてはいないので数はどんどん増えていく。

 確実に狙いを定められており透は応戦するしかなかった。

 吹き飛ばして進むがアジトは一向に見えてこない。

 そして刀がどんどん重くなってきているように感じた。

 鞘が無ければと思いながらラプトルを吹き飛ばした時カタカタと刀が音を立てて震え始めた。

 透は不思議に思い少し刀を抜いてみた。

 すると簡単に抜けてしまった。

 切れ味を試したくなった透は自らラプトルの群れに飛び込み右に振る、するとラプトルは簡単に切れる、しかも切った感触もないのだ。

 まるで舞う様に透は切り続ける。

 それに応じるかの如く切れ味はどんどん鋭くなり、刀は軽くなった。

 全てのラプトルが切れた時には刀を持っているのを感じないくらいだった。

 しばらくその場に立っていると聞いたことのない声が聞こえて来た。

「ブルルン、ブルルン」と鳴きながら出て来たのは人間の子供くらいの背に大きな翼を付けた人間コウモリの様な感じだった。

 それは地面に溜まってる血を飲み始めた。

「嘘だろ、もしかしてチュパカブラか?」と透はそれを見ていた。

 透に気付いたのか翼を広げると飛んだ。

「空も飛べるのかよ」と言いながら透は刀を構えると自分も跳び上がった。

 しかしそれを見越したかの様に背後に回られ蹴られた。

 透は体勢を整えながら着地し降りてくるチュパカブラに突きを突き出したがそれをヒラリと交わし距離を取られた。

 透はじりじりと間合いを詰めて行くがすぐに気付かれ距離を取られる。

 透は思いっきり跳んで間合いを詰めた。

 するとチュパカブラはビックリして動きが止まった。

 今だと思い頭から刀を振り下ろし両断した。

「終わりだぜ」と言いながら刀をしまおうとした時チュパカブラの死体がピクピク動き出した後半分ずつ再生し二体に増えてしまった。

「マジかよ、勘弁してくれ」と言いながら真横に切り二体とも倒れた。

「これならどうだ」と笑顔で言うとしばらく様子を見る。

 また動き出すと再生され四体に増える。

「いくつ核を搭載してんだよ」と言いながらも切り続ける。

 しかし数はどんどん増えていく、透は何故か刀を鞘に収め居合の構えを取る。

 何故したのかはよく分からないがそのまま集中する。

 チュパカブラが一斉に飛びかかってきたと同時に透は切った。

 空間ごと切り取った感じだった。

 チュパカブラ達は粉々に砕け周りの木も切り倒され、透を中心に扇状に木が無くなった。

「俺すげぇ」と言いながら透はそのままアジトに向かう。

 アジトに着いたら周りはラプトルが押し寄せていた。

 透は切り刻みながら先に進むが遂に体力に限界が来た。

 透は片膝をついて座り込むと動けなくなってしまった。

 ラプトル達はいい餌を見つけたと思い透の周りを囲み様子を見ている。

「こっちが力尽きて完全に倒れるのを待つ気かよ、賢いやつらだ」と言いながらも殺気は出し続けている。

 ラプトル達はその殺気を恐れている様だ。

 徐々に円が狭くなっていくので力を振り絞り刀を振り回す。

 ラプトル達はまた距離を取りじっと見つめる。

 透は力を使い果たし倒れてしまった。

 ラプトル達は徐々に近付き動かないのと殺気が無くなったのを確認すると一斉に跳びかかった。


読んでいただきありがとうございます。


明日は更新できるのかわかりませんね。


まぁ明日は玉をおとす準備します!!

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