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闘いの果てに

なんか歴史の話になってきてしまいました。

頑張ります!!


 


 四人が構えてる間に有は透を運ぶ。

 リンは折れた刀を拾うとそのまま車に乗る。

 ボスと命だけはまだ見ていた。

「ボス、命ちゃん戻りますよ」と有が言うとボスがこちらに振り返って、

「二人を置いては行けない」と言う。

 有は車を降りるとボスと命の手を引っ張り車に乗せると走らせた。

 ボスはずっと残った二人を見ていた。

「大丈夫ですよあの村には三蔵たちがいますから」

「えぇすぐにピックアップ出来るように手配するわ」

 その話を聞きながらリンは刀を見ていた。

「神器が壊れるなんて……あの人は本当の人間なの?ダーリンにそっくりだったし」

「確実に人間よ、ただ彼の五感はとてつもなく良いの、だから神器の微妙な弱点を見抜いたのだと思うわ」

「そうね、でもあの力も異常としか言いようがないよ」

「武団の力なのかな?」と有が言った。

「いえ、彼は自分の力にみんなを近づけさせる為に武団を作ったの、彼のは生まれ持った才能よ」

「どっちが化け物か分からないよ」と有は呆れながら言った。

 ずっと静かにしていた命が口を開いた。

「彼は傷が治っています、目を覚ますわ」

 全員が透を見ると透は目を覚ました。

「よう、やられちまったようだ」となんとか笑みを浮かべながら言った。

「命ちゃん治してくれたの、ありがと」とボスは命を抱きしめた。


 その頃残った北たちは闘っていた。

 トールの攻撃を避けながら殴り返す。

 しかし当たってもトールは気にしない。

 トールは前蹴りで北を吹き飛ばした。

「勝てねぇか」と北は言いながら立ち上がる。

 この男が本気で走ればまだ追いつかれる、そんな気がした。

 慌てて立ち上がり突っ込むがかわされた。

 それを見越したかのように北は殴りかかるが受け止められる。



 朱雀は稲羽を攻撃する。

 前蹴りをしたが受け止められる、そのまま顔面に向かって膝蹴りを食らわせる。

 手を離されると空中で回りそのまま首を狙って回し蹴りをする。

 稲羽は吹き飛ばされると体制を整え朱雀に向かい跳ぶ。

 しかしそれに合わせて朱雀は空中に跳び上がり稲羽の背中に膝を揃えて蹴りをくらわせる。

 稲羽は地面に突き刺さる。


 北はトールを掴むと投げ飛ばす。

 トールはそのまま空中で回ると片足で跳び北をなぐりとばす。

 北は立ち上がろうとしたが目の前にトールが立つ。


「なぜ俺を狙う?なぜ俺が閉じ込められたか知っているか?」

「知らん、俺はそんなの関係ない、仲間を守る為だけに戦っているんだ」

「お前は馬鹿なのか?まぁいい聞け」と言うと地面を一発軽く殴る。

 朱雀と稲羽の動きも止まった。

「俺は人間の国神の岬を守っていた、その時一人の神がやってきたんだ、そいつは俺以外の兵を皆殺しにし俺と闘った」ここで一度話を切りみんなを見る。

 話はちゃんと聞いているなと思い、話を続けた。

「俺は奴の事を捕まえたんだ、しかし奴は手下を呼びつけた、それで人間が人質にされ俺が捕まれば良いと言われたから捕まった、そして幽閉された、俺は何も悪いことはしていない」

「ちなみに私は悪魔どもに頼んで一緒に幽閉される事に致しました」

「そうか……お宅も大変だったんだな」と言いながら北は立ち上がる。

「何故お前を狙うか教えてやろう、俺たちは神の使いの者を見つけた、その彼がオオクニヌシを殺せと言った、そしてオオクニヌシはお前だトール」とまるで名探偵かの如く指を指す。

「なに?神の指示だと?神はいなくなった」

「神はまだいる、どこかにな」

「神が我々に神の岬を与えた、その神が俺を殺すだと、神の名は伏犠ではなかろうな?」

「神の名は知らん、だが伏犠は別人だ」

「それは本当か?」

「あぁ俺の命を賭けてやる」と北は言い切った。

「お前は本当に面白い、面白いよ」と言うと笑い出した。

 しばらく笑うと、

「小娘、お前はまだまだ未熟だ、俺が鍛え直してやる、ついでに北、お前にも教えてやる」と言い出した。

 二人がキョトンとしていると、

「俺の名はオオクニヌシだな、よろしく弟子たち」と言って握手をした。

 こうして二人はオオクニヌシに気に入られ何故か修行をする事となった。

 そして見事に足止めは成功した。



 透は起き上がるとすぐに刀を見た。

 見事に折られている。

「これじゃあもう使えないな」と少し寂しそうに言う。

「何とか直せないか?」と透が言うとボスが横に首を振った。

「ミトロンなら直せるかもしれないよ」とリンは言う。

「どこにいるか分からない奴か……探す方法は無いのか?」

「ないと思うけれど、リンはわかる?」

「知らないよ、私嫌われてるよ」

「命ちやんの記憶が戻れば簡単に探せるんだけどね」とボスが言う。

「有何とかならねぇのか?」

「何かその人の物があればいいのだけれども……」

「血とか?」とボスが言う、

「あるんですか?」と有が言うとボスは頷いた。

「血でどうやって探すんだよ」

「時間はかかるけどDNAデータが取り出せればそれを世界中に送ってどこかで一致しないか調べればいいんだよ、事件とかに関与していれば見つかるさ」

「天使のDNAって何だよ」と透が言うとボスが、

「DNAはあるわよ、ほとんど人間と変わらないから大丈夫よ」と教えてくれた。


 しばらくすると車が空港に着いた。

 みんなが飛行機に乗ると透の横にはボスが座りリンと命は二人仲良く座っていた。

 飛行機が離陸する前に透を眠らせると飛行機は飛び立った。

 飛行機が日本に着くと急ぎアジトまでヘリで帰る。

 帰り着くと早速有は自分の部屋に閉じこもり何かを作り始めた。

 透は刀を探す為に工房を訪れた。

 そこにあるのはごく普通の刀ばかりであった。

「なんか強い刀ないのか?」

 すると小さな老人が奥から出てきた。

「お前さんまた刀を壊したのか?」

「じぃさんすまない、でも今回は相手が凄すぎた」

「相手はなんだ? 熊か? 鹿か?」

「そんなの相手にしてないって言ってるだろ、それより一番良い刀よこせよ」

「え? なんじゃって? 鈍が欲しいって?」

「すいません、いい刀をください」と頭を下げる。

「素直が一番だぞ、ボスに言われておる」と言うと奥に引っ込み刀を持って出てきた。

「これはな蛇神が宿るとされる夜刀じゃがなこれの刀身が美しい、みてみろ刃文が蛇みたいに切っ先に向かって柄が出てるのが良い」

「それは強いのか?」

「当たり前だ、今まで誰にも使いこなせなかった刀なんじゃぞ」

「そうか、ちょっと貸してくれ」と言って刀を受け取ると鞘から抜こうとしたがなかなか抜けない。「お前さんも使えないか」とため息を吐きながら言う。

 透は力を込めてみたがビクともしない、そこで透は目をつぶり息を吐く。

 力を入れずに静かに抜くと刀身が少し見えた。

 全てを抜くと妖しく光る蛇の様な柄が印象的な立派な刀だった。

「どうだ」とじいさんに笑顔で言うと、

「ふん」と言うとどこかに歩いて行ってしまった。

 透は試しに近くにあった皮を切ってみた。

 まるで紙を切るかの様に軽く切れる。

 透は刀をしまうとすぐに有の所に見せに行く事にした。

 歩いていると電話が鳴ったのでしょうがなくでた。

「はい、透です」

「ハハハハハハ、こちらは北だ、元気か?」

「元気かって言う前にお前無事か?」

「あぁ色々あってな、オオクニヌシの弟子になったから」

「え? よく分からないけれどそれは良かったな」

「あぁ、朱雀と共に少し旅に出るから気にしないでくれ」

 と言うと電話を切った。

 なんだったんだと思っているとまた電話が鳴った。

「はい?」

「朱雀です、あのオオクニヌシさんは何かの間違いだと仰っています、神に神の岬を貰ったと言っています、なので一度調べ直して欲しいのです、私たちはこのまま側にいて修行……監視をします」

 と言い切れた。

 なんと自由な奴らだと思いながら透はボスの部屋に向かう為に踵を返し来た道を戻って行った。


読んでいただきありがとうございます。


今回は北さんが旅に出ると言うのが重要な事だそうです。


しかし我々取材班は北さんに密着し、ヒーローとは何か?

正義とは何か?

について徹底的に調べたいと思います。

現場からは以上です。


中継の吉田さんありがとうございました。

では続いてのニュースです。


日本は寒波に襲われ、野菜が高騰し……。。。

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