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神の使い

サンタさん僕にストックってプレゼントくれなかったです。


 話はひと段落し紅茶が運ばれてきた。

 みんなそれぞれに紅茶を飲む。

「ところでよ肝心の神はどこに行ったんだ?」と透は聞いた。

「神は自分の姿を変えてどこかにいるはず」

「はずってなんだよ、行方不明になったのか?」

「まぁそうね、そんな所」

「あの、さっきから話を聞いていると僕はあまり関係無さそうですね」

 と有は席を立とうとした。

「いえ、それが関係あるのよ、有君は核を作ったのだからね」

「核は人助けの為に作ったんですよ」

「最初何故作ろうと思ったの?」

「それは難病の人達を見てて全てを治せる物を作ろうと、でも失敗でした」

「そんなことない、核を入れた人達は生きてます、それにUMAとなってしまっても生きられるだけで幸せと思っている人もいるかもしれない」

「でも人間ではないんです、失敗ですよ」

「それは見方の違いね、でも核の研究はまだ続いているし、有君が産まれるずった前からも研究されてた、資料は見たことある?」

「えぇ、ギア計画と言って人間にギアと呼ばれる核を入れて無理に体を動かす物です、それを改造して作り上げたのが核です」

「そうなのよね、でもあなたはそれを実現させたの、それは神の使いと呼ばれる人にしか出来ないことなの」

「神の使い?」

「えぇ、神は一部の人間に祝福を与えたの、有名なのはイエス=キリストね」

「マジかよ、話が難しくなってきやかった」

「神の祝福を受けたものは少ないの、天使でも一人だけよ」

「あいつか?」とリンが嫌そうな顔で言う。

「えぇ死の鍛冶師と呼ばれたミトロンよ」

「ミトロン?」

「あなた達にはメタトロンと言った方が分かりやすいかしら?」

「さっぱりわかんねぇ」

「透は黙ってろ、わかります」と有が言う。

「彼は沢山の名前を持ち姿を変えてどこかにいるけれど彼にしか陣器は作れないし、神器の修理も彼にしか出来ない」

「そんな奴が野放しになっているんですか?」

「あの人害ないよ」とリンが横から口を挟む。

「彼女はとても変わって居て人や天使も関わりたくないの、彼女は話すことは出来ないしね」

「口の聞けない天使か」と透が言うとボスが、

「いえ、正確に言うと彼女は声は出せるはずよ、ただ極度の引きこもりで人見知りなの」

「天使も人見知りってあるんだな」

「天使はロボットじゃない、人間と同じよ」とボスが言い切った。

「そうかい、で俺たちは何をすればいいんだ?」

「貴方達はこれから神の使いを集めて貰いたいの」

「全部で何人いるんだ?」

「分からないわね、でも全員集めれば神の場所が示されるの」

「ますます訳わかんねぇ」

「まぁとにかく探してみよう、二人ならなんとかなるよ」と有が言った。

「あぁそうだな」と透は言い立ち上がった。

「ダーリンどこ行く?」とリンが聞く。

「とりあえず情報収集、後頼むからダーリンはやめてくれ」と言った。

 リンはほっぺを膨らませる、すると真似をして命もほっぺを膨らませた。

 命はどうやらリンにハマってしまったようだ。

 動きを全て真似しようとしている。

「ダーリン行ってらっしゃい」とまで言い出す始末で諦めて外に出た。

「よし行くぞ」と言うとキャンピングカーに乗り込む。

 有は運転席に座りハンドルを握る。

 透は後ろの席で寝転がって地図を見ている、やる事は変わってもこれだけは変わらないなと思いながら有は車を走らせた。



 二人はとりあえず図書館にやってきた。

「ここでまず新聞を読んでなんか凄い発明とかした人を探す」と有に言われた。

 透は席に座りパソコンで過去の新聞記事を読んでいる。

 有はその横でよく分からない本をひたすら読んでいる。

「おい、なんかあったか?」

「まだ五分も経ってないんだある訳ないだろ」

「もっと楽に探す方法無いのかよ」

「分からないよ、神の使いなんてどう探せばいいんだ?」

「なんか印とかねぇのかよ」

「相手は神だぞそんなものは残さないよ」

「そうかよ」と言いつつ透は新聞を見るのをやめてインターネットを見ることにした。

 そこにニュースが書いてあった。


『神の声を聞く男現れる』


「おい見てくれ」

「神の声?凄いね」

「彼に会いに行けば何かわかるかも」

「絶対に楽しんでるよね?」

「あぁだって神の声だぜ、聞いてみたい」

 こうして二人は神の声を聞くと言う男を目指して車を走らせた。

 二時間くらい北に進むとその男の家があった。

 周りには報道陣が集まっている。

 そこに背の低いヒョロヒョロの男が現れた。

「黒田さん神の声をお願いします」

「黒田さん神は今なんと言っていますか」

 黒田と呼ばれたその男は報道陣に揉まれてボロボロになっていた。

「やめてください、勘弁してください」と黒田は言っているが声が小さく聞こえていない。

 しょうがなく透が報道陣の群れの中に入り込むと黒田を引っ張り出してキャンピングカーに乗せた。

 すぐに車を出発させる。

「ありがとうございました」と黒田は髪型を直しながら言う。

「いいんですよ、ところで神の声聞けるって大変ですね」と有が運転しながら話しかける。

「えぇ本当に困っています、神の声かも分かりませんし」

「そうかい、何て聞いたんだ?」

「なんか神の武器を持った人間が現れたら最終戦争が起こると聞きました」

「最終戦争?」

「意味はわかりません、神の武器って何かも知らないですし」

「透、多分彼は本当に聞いたんだと思うよ」

「俺もそう思えてきた、でも最終戦争だけは避けたいな」

「武器は聞こえた?」と有が聞く。

「紫に光って赤くて黒くて金色でって言ってました」

「これか?」と透は刀を見せる。

 すると黒田は急に声が変わり女性の声で、

「それは神の武器、あなたはそれの所有者ね、残念ね」と言うと黒田は元に戻った。

「何が残念なんだ?」

「え?何のはなしですか?」

「今女の声で言っただろ?」

「何も言ってません」

「透、今のが神?」

「神は女か?」

「分からないけど神なのかも」

 とりあえず状況を説明して黒田をアジトに連れて帰った。

 黒田も家ではマスコミがうるさくて落ち着けないと了承してくれた。


 アジトに着くと体を精密検査された。

「彼と有君に共通する点は健康と言うところと素直と言うところね」とボスが言った。

「待ってくれ、俺も素直だぞ」と透が言うとボスは無視して、

「黒田さん、他に何か聞こえたら教えてください」

 黒田は頭を下げると用意された部屋に入って行った。

「これで良かったんだよな」

「あぁこれでよかったんだよ」と二人は納得する事にした。

 それからしばらくは特に進展がなかった。

 有は一人アジトの中をランニングしていた。

 すると黒田が目の前に現れた。

「こんにちは黒田さん」

「こんにちは、あの少しお話が」

「えぇいいですよ」

 と言うと側のベンチに座る。

「神の声が聞こえました」

「何と言っていましたか?」

「それが、オオクニヌシを殺せと」

「オオクニヌシ?それは神話に出てくる人でもういないだろうけれど」

「えぇ、ですからご相談を」

「そっか、ありがとう役に立ててみせるよ」と言うとランニングに誘ったが黒田は断ると部屋に帰って行った。

 有はボスの部屋まで走って行くと扉をノックした。

 中に入りオオクニヌシの話をする。

「彼の事は知らないわよね、人間を超えた存在なのよ」

「人間を超えた存在?」

「えぇ彼は我々天使と互角に戦った人で、神器も破壊できる程の強さを持っていたの」

「その人はどうなったんですか?」

「彼は殺される事なく幽閉されたわ、命と同じようにね」

「どこにいるのですか?」

「彼がいるのは日本の一番深い海底よ」

「え?それってもしかして……」

「えぇ日本海溝よ」

「どうするんですか?」

「彼を引き上げるしか無いわね」

「引き上げる?」

「えぇ転送装置を使うのだけれどなんとか出来るわ」

 と言うとボスは電話を掛け出した。

 有は透に電話をかけてボスの部屋に来るように伝えた

読んでいただきありがとうございます。

明日にはまたストックふやします!!

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