嫉妬
今日は勘弁してください。
家康書かなきゃなんで。。。
楽しんでいただけると嬉しいです!
朱雀はボスを見ていた。
「あなたが妲己?え?うそ?」
「あーその話は後でね」と笑顔で言う。
するとリンは朱雀を見つけた。
「あなた武団の人、また追いかけてきたのか?」
「そうよ、あなたを倒す為武団が誇る舞姫、朱雀参る」と言うとリンに向かって走ってきた。
かなりのスピードである。
リンは笑顔で朱雀が突きを繰り出した瞬間透を前に出した。
透の体に衝撃が走る。
「ぐはぁ」と言いつつ倒れるとリンはしゃがみ悲しそうな
顔をしながら、
「私を守ってくれるなんて、なんて優しい旦那なんだろう」
すると朱雀が、
「なに、こいつは悪魔の旦那、つまり悪魔だな」と言うと更に追撃しようとする。
すると立ち上がったリンはその突きを片手で軽く受け止めると、
「お前…私の旦那触った…許さない」と言うとそのまま片手で投げ飛ばした。
朱雀は空中高く飛ばされさすがに危ないと思われた時一人の影が飛び上がった。
「とぉぉおおおお」と言いながら空中で朱雀をキャッチしそのまま着地した。
「ダイスケ」と朱雀は言う。
そう、北が彼女を助けたのだ。
北は朱雀を降ろすとリンを見て、
「貴様は俺の仲間を誘惑し味方につけるだけではなくか弱い少女まで手にかけるとは、皆が許したとしても俺とお天道様と法律が許さない」と訳の分からない決め台詞?を吐いた。
しかしリンは無視して透を抱きしめる。
「透の仇は討ったから安らかに眠りたまえ」
「死んでないぞ」
と透はなんとか反論する。
北は走り出した。
リンは透を離すと立ち上がった。
顔が怒っている。
流石に北も立ち止まった。
「私の旦那を……許さん」
と言うと消えてしまった。
それに対応するかの様にボスまで消えた。
「ボス?」と有が辺りを見回すと北の真横でボスとリンが激突した。
「あんたね、少し落ち着きなさい、透を殴らせたのあんたでしょ?」
「私の旦那を名前で呼ぶな」
北はそのやり取りを聞きながら震えて動けなくなっていた。
リンとボスはお互いに手を組み力を込めている。
その時ボスが左足で蹴りを入れる。
リンは上体を後ろに反らして避ける。
足は北の顔から一センチで止まるとそのままカカト落としをリンに喰らわせようとする。
リンはボスの手を思いっきり握りしめ、ボスの力が弱まると手の力だけでボスを吹き飛ばす。
二人が離れ構える。
真ん中には震え続けている北がいる。
他の者は誰も動かない。
二人が前に跳んだとき北はこれまで四十年の自分の過去を振り返っていた。
嬉しい時、悲しい時、ヒーローになった時、そして北は我に帰ると二人の腕を掴んで止めた。
ように見えたが二人は北の手を避けて北の顔面に二人の拳が当たった。
北が倒れるとリンもボスも動きが止まった。
二人は北を見下ろす。
「これ死んだか?」とリンが言う。
「流石に死んでるんじゃないかしら」とボスも返す。
朱雀は北に駆け寄ると、抱き寄せた。
「ヒーローさん、死んじゃダメ」
すると北は笑い始めた。
「フフフフ、ヒーローはそう簡単に死んだりはしない」と言うとフラフラしながら立ち上がった。「気持ち悪い」とリンは呟いた。
「ハハハハハ、ボス平気です、でも女性同士が殴り合うのは良くないなぁ、ここは話し合いませんか?」
「それよりもあなた大丈夫?」とボスは言う。
「当たり前です、ヒーローは不死身なのですよ」と言うとアジトに走り去って行った。
その場にいた全員の兵は北を敬礼で見送った。
リンは馬鹿らしくなり透の元に駆け寄ると肩を貸して立たせた。
「さぁ医務室に案内するよ」とリンはボスに頼んだ。
ボスと有が付いて医務室に行くと北が倒れていた。
「北さん大丈夫?」と有が言うと、
「あぁ有か、少し昼寝をしていた」と言って立ち上がり、
「スッキリしたな」と言うと元気そうにしていた。
「透は大丈夫なのか?」と北は言う。
全員がお前が大丈夫かよ、と思ったが誰も言わなかった。
「大丈夫だと思うよ、さすがにあの少女の突きだし」と有は言う、
「あのね有君、武団の付きはピストルに匹敵すると言われているのよ、骨は軽く折れてるはず」とボスが言う。
「そんなに強いんですか?あんなに小さいのに」
「女は見た目では決まらないよ」とリンが言う。
しばらくすると透が目を覚ました。
「大丈夫かダーリン」とリンが何故か旦那からダーリンと変えて呼んでいた。
「あぁ大丈夫だ、それよりあの子は何者だメチャクチャな強さだな」
「えっと武団ってとこの朱雀さん」と有は答えた。
「全然わかんねぇ、北は?」
「ここにいるぞ我が友よ」と親指を立て歯を光らせ言った。
「お前良く生きてたな」
「当たり前だ、だって俺は……」
「こいつゴキブリみたいだよ」とリンが横から言う。
「北は恐ろしく回復力が高いからな」と笑いながら透が言う。
そこにひょこりと命が顔を出した。
その瞬間有と北は顔がニヤける。
「おっ、こっちに来いよ」と透が言うと命が近づく、
「これ頭にはめるのか?」と輪っかを出した。
「いえ、これは腕でいいわ」とボスが言うと腕にぶら下げた。
そしてボスがそれを触れると可愛らしいブレスレットに変わった。
「キレイ、ありがと」と命は言うがまだスウェットだ。
「おい、これどうなってるんだ?」と透は聞く、
「これは私が作ったの、これを扱えるのは私か、私と同等の力を持つものだけよ」
「リンは猿から外してたぞ」
「あら知らないの?リンは私の妹なのだからこれの扱い方だけ教えてあげたの」
「え?全然似てないじゃないか」
「まぁ話すると長くなるからまた今度ね」とはぐらかすと北と有の肩を叩く。
二人はハッと我に返ったようだ。
「これで彼女は平気よ」とボスは言いながら出て行った。
「ダーリン、良かった」とリンが言う。
命はよく分かっていないのか透に抱きつくと、
「私の友達」と言った。
リンはそれを聞くと透から少し離れた。
「お前怒らないのか?」と透がからかって言うと、
「本能で彼女には逆らえないの」と言った。
それからしばらくして透は良くなった。
透と有はボスの部屋に呼ばれた。
そこにはリンと命と朱雀がいた。
「有君はソファに座って、透は地面に座って」と笑顔でボスが言う、
何故と思いながら無言の圧力で地面に正座させられた。
「まず貴方達を呼んだのはさすがに隠すの難しくなったから、ついでに朱雀ちゃんにも説明するわね」
朱雀はまだ少し警戒している。
「まず私の名前ね、私は女媧と名乗っていたわ他ではルシファーとか大魔王とかまぁなんでもいいわ、そして妲己は私が昔使ってた名前」
「やはりお前が妲己か」と朱雀が構える。
「ちょっと待って、朱雀ちゃんが探してる妲己は私じゃないの」
朱雀は訳が分からなくなり頭を抱えた。
「武団が本当に探しているのは伏犠である」
「伏犠?」
「我が兄にして最大の悪人だ」
「でも伏犠様は……」
「彼は武団そのものを手に入れ私を追い払った」
「なんか凄すぎてよくわかんねぇけど兄弟喧嘩か?」と透が言う。
「まぁ簡単に言うとね、でも問題はその後よ」
「私はリンを仲間に引き入れてすぐに日本に戻ったの、そしたらそこでは人間を使った戦争を行なっていたの」
「それでボス達は行き場をなくしたと?」
「まぁそうね、一応三蔵法師に偵察に行かせたけど無意味だったわ」
「あれは無理だろ」
「そうなのよ」
「ところで神器は?」
「あれは神が私たちに作ってくれた武器で最大の敵を倒すためだって言ってた、でも我々はそれを真似して人間用の武器、陣器を作ったの」
「弱いやつか」と透は思い出しながら言った。
「本当は神器は人間には使えないのよ、天使と血を混ぜ肉体と精神を極限まで高めるの、その為に人は宗教を作ったの」
「俺は使える」
「あなたみたいな人は今までにいないの、奇跡よ」
透は嬉しそうに有を見た。
有は呆れてしまった。
「でもいつまでもつかわからないんだろ?」
「大丈夫、もう平気だって」
「ボスはどう思います?」
「平気なはずがないのよ、もう精神が崩壊しててもおかしくないの」
へへへと笑いながら透は喜んでいた。
読んでいただきありがとうございます。
セカンドさんが書いてる光のタクト、文章すごいキレイ、内容うまい、見習わないといけないなぁと思いつつそのままです。
僕の文章力はあがるのか?それとも下がるのか?乞うご期待!!!