帰国
設定資料を作った方が良いとアドバイスを頂きました。
さっそく作って見ようとノートを取り出してとりあえず名前を書いてみました。
透って漢字書けなかったのがショックで書くのをやめました。
今日は設定をゆっくり書きます。
猿、豚、河童、変態は私が村を一つ与えてやったから幸せに暮らせます。
たまに観光客が来るけど猿と変態は喜んでる。
めでたしめでたし。
三人は港に着いた。
「じゃあお別れだな」と透は言う。
「あぁありがとリンさん」と有は手を出してみた。
リンは手を取り握手すると、
「有に会えなくなるのは寂しくなる」と言う。
「僕も寂しいよ」と有が答えると、有を片手で持ち上げ反対に置いた。
「へっ?」と有がいうと、
「私は彼と日本に帰ります、有さんお元気で」と言い透を掴むと船に飛び乗った。
「出航」とリンは言うと船を無理矢理出航させてしまった。
「え?え?」と有が言っている間に船は遠くまで行ってしまった。
有は仕方がないので電話をかけた。
「ボス置いていかれました」
「まさかリン日本に向かってるの?」
「えぇそうですけど」
「まさかとは思うけどあの子透に惚れてた?」
「えぇそんな事言ってましたね」
「飛行機送るからすぐに戻って来て」というと電話が切られた。
「何だったんだろう」と呟くと一人空港に向かうことにした。
しばらく道を歩いていると少女が立っていた。
「マッチ買ってくれませんか?マッチはどうですか?」
この時代にマッチを売る事があるんだと思い有は近くを通ると、
「お兄さん、マッチ買ってくれませんか?」と話しかけられた。
有はポケットを探りお金を見つけるとマッチを買ってあげた。
「ありがとうございます」と少女は頭を下げるとそそくさと走り去った。
親に報告に行くのかな?と思いながら更に通りを歩いて行く。
すると先ほどの少女が大人に絡まれていた。
何を言ってるのかはよくわからないけどとりあえず助ける事にした。
「おい、少女に大人が寄ってたかって何してる?」
しかしみんなこっちを睨んだまま何も言わない。
「おい、聞いてるだろ」と有が言うと少女が、
「あなたここは中国よ、日本語では通じないわ」と言われその時気がついた。
ここは海外だった。
さっき少女に渡したのは日本のお金。
その少女が絡まれているはずなのに冷静にこちらの間違いを指摘してくる、一体何者なんだろう?と思っていると、
「あなた助ける気があるの?ないの?どっち?」と言われ慌てて助けに入る。
人間の大人の四人くらい有でも素手で勝てる。
体格のいい奴らだが簡単に投げれるし関節技も決まる。
何か言いながら四人はどっかに行った。
「お兄さん強いわね、私の弟子にしてあげる」と言われた。
「私達は仙人を倒すため日々修行をしている武団の朱雀と申します」
と言うと頭を下げる。
有もつられて頭を下げる。
「では私の道場に行きましょう」
と言われ連れてかれた。
二人は裏路地に入りボロボロの建物が見えてきた。
中に入ると畳が敷いてあった。
「本当に道場なんだね」
「当たり前だ」
「ところでなんで中国に来たの?」
「リー・リンって名前の女仙人が中国にいるのだけれど彼女を倒したくて来た」
「その人ってもしかしてめちゃくちゃ怖くて力強い人かな?」
「そうよ、彼女は人間ではないの、悪魔か何かよ」
「あー、その彼女の事だけどもう中国には居ないよ」
「え?何で?」
「日本に行っちゃった」
「えーー」と言うとすぐにバタバタと何かをしだした。
「どうしたの?」
「日本に行くのよ」と言うとリュックを背に背負った。
有はポカンと口を開けていると飛行場まで引っ張られた。
二人が飛行場に着いたとき北が迎えが来ていた。
「おや、そちらのお嬢さんは一体誰だい?」
「彼女は……」と言うと朱雀が、
「その格好、その話し方、さては正義の味方だな」と言った。
すると北は嬉しそうにし、
「ハハハハハ、私は正義の味方ノース・ダイスケだ」と飛行場の中でやりきった。
有はなるべく離れようとしたが朱雀に掴まれ動けない。
周りの人達は全員こちらを見ている。
もうどうにでもなれと有は思った。
その頃船には透とリンが乗っていた。
「ここはいいところだよ」とリンは言う。
透は半分寝ている。
「あぁいいところだ」と適当に返している。
「あなた挙式はいつする?」
「挙式?」
「そうよ、私とあなたはもう夫婦です」
べったりと引っ付きながら言う。
この変わりようは何だと透は思いつつも、
「本当か?」と嬉しそうに言う。
「えぇ、私の事は好きにしていいのよ」
その時電話が鳴る。
「はい、透です」
「あの……命ですもうすぐ帰って来ますか?」
「あぁ輪っか手に入れたし今船に乗ってるとこだよ」
「よかったです、心配でした」
「大丈夫だよ、俺は強えんだよ」
やり取りを少ししてから電話を切ると、目がピクピク動きながらすごい笑顔のリンが何も言わずに透を見ていた。
リンは力強く透の腕を握った。
「痛えよ、何でそんなに強く握る?」
と振りほどきながら言う。
「あなた浮気ダメよ」とリンは言う。
「浮気?あぁ今のはこの輪っかを必要としてる子だよ」
「え?少女?」と少し驚きながら言う。
「あぁ驚いたろ?」
「……」
「どうした?」
「もしかして、ボスの知り合い?」
「なんかそゆな感じはしたな、鏡とかなんとか」
「命ね」
「そう、知ってんのか?」
「当たり前よ、彼女の事はよく知ってる」
「でも記憶ないみたいでよ」
「え?」
「力の制御覚えるより早いからって輪っかをつけるらしいぜ」
「そう……」
「ところで誰が洞窟から出した?鬼いた?」
「あぁいた、なんか気が付いたら倒せた」
「あなたやったのか、あれは封印だったのに」
「彼女がいたのは知らなかった、仲間を助ける為に行ったんだよ」
それを聞いてリンは考えている。
透はやる事がなくなり眠る事にした。
先に到着したのは有達であった。
アジトに戻るとボスが出迎えた。
「それで輪っかは手に入ったの?」
「はい、なんとか」
「で、その輪っかは?あとこの少女は誰?」
「輪っかは透が持ってます、この子は……」
「私は武団の朱雀です」と丁寧にお辞儀をする。
「武団ね……まだあったんだ」とボスは懐かしそうに言う。
「あなたは武団をご存知ですか?」
「えぇ、私たちをよく邪魔して……えっと手伝ってくれていたわ」
「邪魔って……まさかあなたは……」
「いや、その仲間よ」と濁した。
「そうか、警察の方ね」と朱雀は言った。
「そう、そんな感じ」とボスは誤魔化した。
有は気になったが聞かない事にして中に入った。
すぐに臨戦態勢が敷かれ、女の人達は隠された。
女性はボスだけになってしまった。
「さぁいらっしゃいリン」とボスは言うと全ての指に指輪をはめた。
しばらくすると透とリンがすごく引っ付いて入ってきた。
全員が構えが揺らいだ。
リンがボスを見つけると手を振る。
「久しぶり、妲己ちゃん」
それを聞いたボスは手で顔を覆う。
読んでいただきありがとうございます。
北さんはもしかしたらどこかに行ってしまうかもしれません!?
彼はどこでも生きていけます。
でも一応北さんは重要なキャラとだけ言っておきましょう。
え?本編に関係あるのかって?
いやぁモチベを保つには彼みたいなキャラが必要なんですよ。
彼がいなくても話進みます。