2 先生は自由人?
「おい。話の続きするから、前向け。」
先生は優壱に注意したあと、前に向き直った。
「えー。入学式は休んで悪かったな。俺がこのクラスの担任、中野哲だ。担当教科は、国語。さて、質問のある奴はいるか?」
それから出た質問に先生は真面目に…真面目に?答えていった。
Q.彼女はいますか?
A.募集中です。女生徒の希望者は卒業してから来いよ。
Q.好きな食べ物は?
A.女…じゃなくて、肉じゃがだよ。
Q.新任ですか?
A.去年は、な。
Q.性別は?
A.見ての通り、男だよ。
Q.どこの部活の顧問ですか?
A.演劇部。
Q.演劇部なんて有りましたか?
A.あるが、廃部寸前です。もしよかったら、みなさん演劇部へ!!
Q.この学校に美人の先生はいますか?
A.入学式で大体の先生を見たとおもいますが、特に美しいと思う先生はいませんね。……個人的には。
Q.好きな人は?
A.いませんね。
Q.好みの女性は?
A.家庭的な人で、大らかな人。
Q.先生は怒りっぽいですか?
A.そんなに怒るつもりはありません。怒ると疲れるし。
数ある質問の中で、特にバカっぽい質問は優壱がしたものだ。
本当にコイツが、男子の学年2位なのか?信じられない。さっきも、いきなり呼び捨てだし。そうだ!!悔しいから私も呼び捨てにしてやろうっと♪
「えー。1年生にはサプライズ、とのことなので、いきなりだが、体育館へ移動するぞ~」
えー。そんなわけで、何をするのかは分からないまま、体育館へ移動することになりました。
先生は割とくだけた人だったりします。もちろん生徒に大人気ですよ!
因みに入学式の欠席理由はかぜです。