↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
演劇部の皆さまと私の日常。  作者: 卯侑
夏休み~開始~
PR
51/56

47 白いカーテンと【彼】



そこは小学校だった。


白いカーテンが揺れる、ある教室だった。


教室には【私】と【彼】の二人きり。


ここは学校。


机も椅子も生徒の人数分ある、【フツウ】の教室。


確かに学校。


でも、どこか学校ではないような……

そう……まるで、病室のような静けさが【ソコ】にはあった。


机に腰掛けた【彼】が笑う。


「……そんなことがあったんだ?随分と思い切ったことをしたね。」


椅子に座った【私】も笑う。


「まぁ、付き合いながら失恋してたんだよね、私は。」


「でも、楽しかったんでしょ?」


「うん。後悔は……してないかな。」


「そう。いいね、君は。

楽しそうで。」


【彼】は寂しそうに笑った。


「アンタも来ればいいのに。きっと楽しいよ?」


「面白そうだもんな、君の部活は。

でも……分かるだろ?」


困った顔をして笑う【彼】から【私】は視線を逸らした。


「……うん、そうだね。」


ごめんと謝る【私】に【彼】は笑いかけてくれた。


「気にすんなって。」


「うん……。

あ、もう終わりみたい……。」


「あー、そっか。」


「まだ……話し足りないよ。」


【私】は、【彼】に聞こえないように、小さく呟いた。


「じゃあ、またな。」


やはり、【彼】には聞こえていなかったのだろうか。


いや、聞こえていたのかもしれない。


それでも。


【また】なんて、その日は永遠に来ないかもしれないのに……

いつも通り【彼】は笑う。


「うん、またね。」


【私】も笑う。


白いカーテンが大きく揺れた次の瞬間、ソコに【彼】の姿はなかった。





謎を残したまま、次回へ!(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。