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演劇部の皆さまと私の日常。  作者: 卯侑
入学しました。
5/56

1 初日終わって、2日目です。(´・ω・`)

桜の花びらが散りきった頃……実は昨日、私は中学に入学した。


なんてことはない。単純に桜が散るのがはやかっただけだ。


おかげでお花見し損ねたし、桜の下の集合写真はもうすでに葉桜だった……。


そんなことを考えながら階段を登る。けれど、人とは1人もすれ違わない。

理由。遅刻したから。


「おはようございます。先生。さすがに2日目から遅刻するとは、思っていませんでした。目覚まし時計が寝坊しまして。以後、気をつけます。」


教室の扉を開けながら、笑顔で一言。


「…遅刻したのに随時堂々としているのではないかい?」


おそらく担任教師だと思われる男性推定20代。


「ちゃんと、後ろから入ってきたじゃないですか。」


私が拗ねたように言うと


「ところで、目覚まし時計が寝坊とは?」


「お母さんですね。」


「あ、なるほど!えっと、君は佐藤優李サトウユウリさん?」


「はい。」


「今日は見逃してあげるから、早く席に座りなさい。」


と、促した。どうやらずっとお説教されるということにはならなかったようだ。うん。よかった。


席についたところで、異変に気づく。


「隣がいない…?」


と、その時。


「おっはー。センセ。遅刻しちゃってすいませ~ん。」


ちゃらけた全く反省の色ナシとうかがえる男子生徒が入ってきた。

まぁ、人のことは言えないが。

鳴宮優壱ナルミヤユウイチくん?遅刻したのに、全く反省の色が見えないのだが?全くお前と言う奴は…」


先生は僅か数分で、随分と年をとったように見えた。


「あ、疲れたんで座っていいですか?」


彼は、げっそりとした顔の先生に向けて、あっけらかんと言い放った。かなりの強者とみた。

「疲れたのは、こっちだよ……。」


先生の話を聞く気がない様子の彼は…私の隣に座った。


…ですよね~。だって空いてる席は私の隣だけですし?


「…この学年の男女ともに2位の2人が、揃って遅刻とは…本当に珍しいクラスだな。」


この一言で、不思議な席の並び方の謎がとけた。どうやら順位の並び方だったらしい。


って、え?私が学年2位?


てっきり真ん中ぐらいかと思ったのに。まぐれか。確かに試験日は勘が冴えてた。……というと、隣のコイツも学年2位?


「ふぅん。やっぱり星が一位か。あ、隣のお前、名前は?」


「さ、佐藤優李だけど…。」


「そっか。名前、可愛いじゃん。よろしくな、優李。」


「……は?」


これが、コイツ。鳴宮優壱との初めての出会いでした。



主人公、少し怖いですね・・・。性格、変わっちゃったかな?

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