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演劇部の皆さまと私の日常。  作者: 卯侑
部活を決めました。
12/56

8 まだまだ今日は終わらない。

つけたしです。

えぇ、学校は終わりましたが、まだ下校していないんですよ。


って訳で、今しばらくおつきあい下さい。


解散した後、私たちはそれぞれの下駄箱へ向かった。


そうそう、さっき校舎案内板で校舎内を確認したところ、校舎はA棟とB棟それぞれ四階。

A棟は一階に、保健室、3年教室。

二階に、職員室、放送室や会議室。

三階に、2年教室。

四階に、1年教室。

B棟は一階に、体育館、美術室、武道場、技術室、図書室、3年下駄箱等。

二階に、家庭科室、特別活動室等。

三階に、音楽室、理科室、1・2年下駄箱等。

四階にプールがあった。


案内板を見るかぎり、やはりかなり広いようだった。……実は今日、寝坊したのに校舎内を迷い、更に遅れたのはナイショだ。


兎に角、靴を履き替えた後に階段を降りていくと、校門付近で先輩達が集まっていた。


1年生全員、慌てて階段を駆け下りた。2年の先輩達はいつの間にか、校門へついていた。


「これからは部活が終わったら、校舎から出たかを確認するために、校門に集まること。いいな?」


私達が到着した後、琢磨先輩がいった。


まぁ…、その後はあたりまえだけど、「さよなら」とか「また明日。」っとか言って、それぞれの帰路へ向かった。


そう、まったくと言っていいほど、深く考えていなかったけれど、優壱と私の2人っきりじゃあないですか!?


実際に2人っきりでまっすぐ前を向き、肩を並べて歩き始めた。……き、気まずい。


数分後、優壱がいきなりこちらを向いた。


「…なぁ。」


「な、何!?」


至近距離で彼の顔を見たため、男子に耐性のない私はすごい勢いで動揺してしまった。


「やっぱ何でもねぇ。」


「何?気になるじゃん。」


「梓ね……梓先輩と琢磨先輩さ……キスしてたよな?」


「な、何で私に聞くのよ。」


又しても動揺してしまった。優壱が何を言おうとしているのか、予測がつかなかった。


「お前以外に見ているヤツがいなかったから。わざわざ見ていなかったヤツに言うことじゃあ無いだろ?」


「……。」


「あれ、オレが梓……先輩を怒らせたからだよな?……琢磨先輩にお礼、言っておくべきかな?」


「…別に、本人たちがしたくてしてるんだから、言わなくていいんじゃない?寧ろ、梓先輩に謝っておきなよ。」


そんなことか、と少しホッとしたような、残念なような気持ちで答えた。


「あぁ。分かった。そうする。サンキューな。そういえば、優李の家って、スーパーの隣のマンションの隣だっけ?」


「うん。優壱は?そういえば、他の2人は近所じゃあなかったの?」


「オレ、小学4年の時引っ越したから。」


「そうなんだ~。私は、一週間前に引っ越してきたばっかりだよ。」


「うん。知ってる。」


「へ?」


驚いて、変な声が出た。


「だって、オレの家はお前の家の隣だし。」


「えぇ~!!」


近所迷惑でごめんなさい。



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