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演劇部の皆さまと私の日常。  作者: 卯侑
部活を決めました。
11/56

7 (-.-;)

「あぁ…翔馬、泣かないの。じゃあ、最後。」


梓先輩が、私に微笑みかけた。

こちらも笑顔で。


「あ、はい。私の名前は佐藤優李です。1年1組で、役はできそうなら、なんでもやります。使っているシャンプーとリンスは…」


ふと、黙り込んだ。あれ?シャンプー何使ってたっけ?


「どうしたの?」


梓先輩に声をかけられて顔を上げる。そして、言い訳に丁度いい物を見つけた。


「いえ、千津ちゃんの横にクモがいて…」


「え!?」


千津ちゃんが、慌てて立ち上がった。因みに、クモがいたのは本当だ。


「……。」


近くに座っていた一夜くんが、外へ逃がしてくれた。


「あ、ありがとう!」


うん。千津ちゃん可愛い。


「……。」


一夜くんは、無言だったけど頷いていた。気にするなってことかな?意外と優しいんだ。


「あの…先輩、再開しても?」


「ぁあ、どうぞ。」


どうやら、梓先輩も少なからず動揺していたらしい。


「…シャンプーとリンスは、パンテーンを使ってます。これからよろしくお願いします。」


終始笑顔を保った。


「は~い。じゃあ、これでお終いかな?」


「顧問は、いいのか?」


「中Tもやりたいの?」


梓先輩、中T呼びは決定ですか。


「あ…じゃあ、簡単にどうぞ。」


琢磨先輩に促されて、先生は話し始めた。


「え~中野哲だ。」


「はい、ありがとうごさました。」


「え!?それだけかよ!!」


先生と梓先輩がコントしちゃってるよ。


「じゃあ琢磨、時間だから締めて。」


先生の突っ込みは、あっさりスルーされていた。


「ちょっと、まった!………なんだかんだでもう暗いから、家の近いもの同士で帰れよ?特に女子!」


「じゃあ、確かめておきましょうか?…梓は俺が送るとして、他だよな。東町方面のやつ…。」


と、こんかんじで聞いていった。


その結果が、こちら。(学校から近い順に表記。)


北方面


一丁目[5分]→稔くん、一夜くん、咲先輩。


二丁目[6・7分]→栞先輩、早苗先輩。


三丁目[10分]→竜先輩、圭一先輩。


東方面


一丁目[10分]→星くん、翔馬くん。


二丁目[15分]→梓先輩。


三丁目[約15分]→琢磨先輩。


西方面


二丁目[40分]→千津ちゃん、菜穂ちゃん。


南方面


三丁目[50分]→私、優壱。


って、あれ?私の家って意外に遠い?ここの学区じゃないからかな?


「同じ方面のヤツらは、一緒に帰ること。七瀬の家は俺が送るから、他は男子が女子を送り届けること。」


「中T!送り届けるって、中Tは車?もしかして、乗せてくれるの!?」


菜穂ちゃんが、目を輝かせて問いかけた。


「残念でした。俺は徒歩通勤なんですー。」


「そっかぁ。ざーんねーん。」


「えぇ、誰と帰るかも決まったことだし、部活がある日は、なるべく一緒に帰ること。いいな?それでは、これで演劇部の活動を終わります。」


「はい!」


部長の呼びかけに先輩達が応えた。


「は、はい!!」


私達後輩も、慌てて応えた。


「起立、礼。ありがとうごさました。」


「ありがとうごさました!」



こうして、学校初日(?)は終わりました。



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