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緑大作戦  作者: アナン
第一章 春 新学期の争い
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始まりはいつもアレ

 私、双坂そうさか 優葉ゆうはは高校二年生。

今、ある男性にとても興味がある。でも、恋愛感情とかじゃない。

それ以上に問題なことがある。それは、私が一年のころに入った部活。「緑部りょくぶ」に興味本意で入ったことが私の人生の大きな変化。

最初はボランティア活動とかしてたけど、一年経って、一人の男性が入部してきたことによって変化してしまった。

(一人の男性と興味がある男性は同じ)

その男性は部室に入ったとたんに「この部活の真の活動をする」とか言って滅茶苦茶し出した。

人気無い部活だから先輩がいなくてその男性はやりたい放題……

なんで先輩いないの……と心の中で何度もつぶやいてる。

でも仕方ないことだった。ボランティア活動とかみんな面倒とか言ってるし、そんな部活に男性部員なんて来ない。

まぁいっか、面白いし……


 いろいろあって、今私は通気口の中にいます。

なんでこんなところにいるのなぁ?考えると腹が立ってきて

「ふざけるなああぁぁぁぁー」

「何だ今の声は?」

「どこから聞こえたんだ?」

しまったあぁぁぁー、つい声出しちゃった。

なんで私だけこんなところにいるのかしらねぇ。

確かに私には凹凸おうとつはないけれど!

チビだけど。

失礼すぎるのよ。槍先槍牙あいつは!

 なんで私はこんなところにいるのかというと、この会社が森を削ってゴルフ場作るって言ってるから止めに来てるんだけど

これ部活動?

違うでしょ?こんなの違う。私の望んだ学校生活と違う!

 今考えればスゴイ部活よね。

表向きはボランティア活動、裏では自然完全保護。

悪く言えばテロリストとかになりそう……。

 そもそもなんでこうなったかというと、いつものように槍先やりさき 槍牙そうがが「緑危機みどりききだ準備しろ」って言って私の頭を撫でて、「今回はゴルフ場創造阻止だ」で始まったのよねぇ……。

なんであいつはいつも私の頭撫でるのかしら!そう心の中で叫んでドンと通気口を殴ると、警備員たちが「そこか!?」と言ってこっちに来ちゃった……。

どうしよう。このまま私の人生終わるのかなぁ……。

「あーあー。社内の方々は今すぐ外に出てください。繰り返します……」

ふ~、助かった~。

……ん?なっなにこの揺れ!?とにかく出なきゃ。

外に出てビルを見てみると、信じがたいことにビルが地面へと沈んでいっていた。

「……うそ、まさか本当に地盤を崩した……!?」

槍先槍牙あいつを探して辺りをキョロキョロ見回した。

「よっ」

「ひゃぁっ」

突然背中を押されて声を掛けられた。その人はあいつだった。

「うまく行っただろ?」

「うん、……てか私が通気口に入る意味あったの?」

「ああ……ない」

意味なかったって!?こいつあとでぶっ殺す!!

「意味がないのに私を危険な目に遭わせたって言うの?」

「ああ、ごめん。意味有ったよ。囮として」

なんでそうゆうこと笑顔で言えんの?

「囮って……」

「どうせ、騒いだり大声出したりしたんだろ?」

完全にこいつの手の上踊らされてたって言うの!?マジで殺したくなってきた……。

「……まぁ、その話は置いといて。あ、でもあとでゆっくり聞かせてもらうからね!」

「はいはい」

くっそぉ~殺したいいぃぃー。殺してもいいよね?いいよね?こんなやつ殺ってもいいわよね?

「あんたさぁ、ホントに地盤崩したの?」

「ああ、こう……ヒュッってあっさりとな」

顔に手をかざして何かを投げるしぐさをして、ニコッっと笑ってきた。

こいつはいつでも殺れる。なぜなら「緑部」の部員はみんな自分専用の武器を持っているから。その武器はこいつが全部用意した。因みに私の武器は十手の形をした刀で二刀流。

「あっさりってどうやったのよ!」

「だからこう……」

「そうじゃなくて……もういいわ」

こいつは……呆れるしかないわね。

ため息をしながら学校へ向かった。すると、あいつが話しかけてきた。

「お~い、待てって優葉。話しようぜ」

「うるさいわねぇあんた、死にたいの?」

「いやそう言うわけじゃないけどさ」

「じゃぁ、話しかけないで」

まったくこいつはなんで私にちょっかいけるのかしら。

入部して変なこと言ってからすぐに私の頭撫でるし、お姫様抱っこしてくるし、ああもう嫌。考えただけでイライラしてくるわ。

「待てって言ってるだろ?」

「しつこいわねぇ。ついてこないで」

そう言って前に振り返った瞬間、私の頭を撫でてきた。……ああ、アレね。始まりね。

「緑危機だいくぞ」

ああやっぱり……。


 こうして私の一日は過ぎてゆく。


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