第五話 攻略!ダンジョンを突破せよ!20
ダンジョン攻略完了
ボス部屋に静けさが戻った。
グリズリー(ガルム)はカイルの魔獣契約を受け入れ、巨大な体を光の粒子に変えて消えた。
カイルは三召の首飾りを握りしめ、静かに息を吐いた。
「……ガルム、よろしくな」
クレスが剣を収め、部屋の奥にある淡く輝くダンジョンコアに近づいた。
青白く光る結晶体にそっと手を触れる。
その瞬間、部屋の中央に光の柱が立ち上がり、宝箱が現れた。
クレスが宝箱を開けると、中から輝く銀色の盾が出てきた。
高品質円盾 アンコモン級
クレスは盾を手に取り、試しに構えてみた。
軽量でバランスが良く、動きを妨げない。
「これは……俺にぴったりだな。
これからは盾も持って前衛を固められる」
一行は笑顔でクレスを祝福した。
ダンジョンを抜け、リーフェの里へ帰還した風の召喚少年団は、
ギルド支所で正式に攻略報告を行った。
マーサおばちゃんは目を丸くして喜んだ。
「まあ! 本当に第五層まで攻略したの!?
すごいわ、風の召喚少年団!
これはかなりの高額報酬になるわよ!」
報酬として金貨45枚+特別ポイントが支給され、
一行は大喜びで分け合った。
クレスが皆に笑顔で言った。
「これでまた、みんなの装備を強化できるな。
次はもっと大きなダンジョンにも挑戦しようぜ!」
一方、ウィンドリーフの街では、噂が急速に広がっていた。
「聞いたか? リーフェの里のH級子供パーティーが、
新発見のF級ダンジョンをクリアしたらしいぞ」
「風の召喚少年団……あのガキどもが本格的に頭角を現してきたな」
ギルドの酒場では、冒険者たちが杯を傾けながら話題にしていた。
マイケル・ロングはカウンターで酒を飲みながら、
満足げに笑っていた。
「ガハハ……俺の保証したガキどもだぜ。
これからもっと面白くなるぞ」
リーフェの里では、少年少女たちが広場で報酬を分け合いながら、
次の冒険を夢見ていた。
カイルは三召の首飾りを触り、
ガルムの存在を感じながら静かに微笑んだ。
「みんな……これからも一緒に、強くなっていこう」
風の召喚少年団の物語は、
まだ始まったばかりだった。
第五話 終わり
第一章 終わり




