私は夢をひたすら追いかける男を好きになってしまった!
”私は夢をひたすら追いかける男を好きになってしまった!“
私の彼氏は、プロの漫画家になりたい男性。
でも? なかなかプロの漫画家になるのは難しいらしい!
ひたすら部屋に籠って、漫画を描きまくっても出版社が見つからず、
バイトでなんとか生活をしている始末!
週6で飲食関係の仕事をして食いつないでいる生活に彼も嫌気を
さしているみたいだ。
『”ああ~なんで俺の漫画! 世に出ないのかな~“』
『そうだよね! 凄く面白いのに、、、!』
『俺の才能を見出してくれる出版社とかないかな?』
『”ちゃんと見つけてもらえる日が来るって!“』
『そうだな、一葉がそう言うなら俺もそう信じるよ。』
『うん。』
*
・・・ここから半年後!
”彼の浮気を私は見てしまう。“
私の知らないトコロで、彼は何食わぬ顔で他の女と浮気をしていた。
ふたりで仲良く○○ホテルに入って行くところを私は見て、彼とはもう
別れようと心に決める!
私は彼のお金はないけど、”夢を追いかけてる姿が凄く大好きだった。“
自分の心に正直で真っ直ぐでブレない彼が好きだったのに。
彼は平気で他の女と浮気ができる男だと知って愕然としたの。
私は彼を経済面でも支えて、彼の夢を私も一緒に追いかけよと
心に想っていたのに、彼はそうじゃなかったんだと気づいたわ。
彼と浮気相手の女が仲良さそうに話しながら、○○ホテルに入って行く
姿を見て、私は一気に彼への気持ちが冷めてしまった。
だからこの日、彼の帰りを待って私は彼に別れ話を言ったわ。
『えぇ!? 今日、ウチに来る日だった?』
『”違うよ、でも今日は大事な話があるから来たんだ。“』
『”大事な話? 俺に?“』
『”そう、今日のPM15時頃、何してた?』
『えぇ!? べ、別に、し、仕事してたと思うけど、、、。』
『”私の知らない女と秋一が○○ホテルに入る所見たんだけどな。“』
『・・・えぇ!? あ、あれは、ち、違うよ、男友達の彼女で俺に
そいつの相談をしたいって言うから、その話を俺が聞いてて、
浮気なんかする訳ないじゃん、俺がスキなのは一葉だけだよ、
勿論、俺の事信じてくれるよな!』
『”なんでそんな見え見えの嘘、平気でつけるの?“』
『嘘な訳ないじゃん! 嘘じゃないよ、俺の事! 信じてくれないの?』
『ごめん、無理だよ、もう無理! もう別れて!』
『”おい! 俺の夢を一緒に追いかけたいってアレは嘘だったのかよ、
俺が有名な漫画家になるまで一緒に俺の夢を、、、。“』
『もうそんなのどうでもいいよ、私には全く関係ない話じゃない!』
『・・・か、一葉、』
『”○○ホテルに一緒に行った女とこれからも仲良くやれば!“』
『一葉、ち、違うんだって! 本当に俺は一葉だけしか好きじゃないし、』
『”バイバイ、もう会う事はないと思うけど、じゃあね!“』
『・・・一葉、』
・・・結構私! 彼の事を信じてたのにさ。
”お金はないけど、夢を追いかけている男性って凄くカッコいいし
私は彼を支えていけたらいいなって何の疑いもなく思ってたのに。“
彼は私の気持ちなんか何にも考えず、平気で他の女と浮気できる男だなんて
想ってもみなかった。
”もう夢を追いかける男に惚れるのはやめよう。“
どんなに私は誠意をもって彼を支えていても、彼は平気で浮気派する男だった。
そう言えば? 昔、女友達に”バンドマンと夢を追いかける男には注意した
方がいいよ“ って言われたのをふと思い出したわ。
そうだよね、私! 自分に夢がなかったから、私が好きになる男性
には夢を持っててほしいって思ってたのかもしれない。
そうなんだよね、そうだった。
でも? もう普通の恋愛が私はしたい!
夢なんか追いかけてる男性の事なんか絶対に好きにならないから。
だから、男性をまた私は好きになりたい!
今度は同じスタート地点から始まる彼を好きになると決めたの。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




