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平等の惑星
僕はその星に降り立った
星のみんなが、広場に集まってお祭りをしていた
大げさに喜び、飛び上がる人
泣き叫び、膝から崩れ落ちる人
そのお祭りは実に賑やかだった
僕は君に聞いた
どうしてあの人はあんなに喜んでいるの?
君は言った
あの人はくじ引きで王様になることが決まったんだ
僕は君に聞いた
あの人はどうして泣いているの?
君は言った
あの人はくじ引きで死刑になることが決まったんだ
じゃあ、僕は用事があるから
君はそう言って、泣いている男のところへ行き心臓に剣を刺した
僕はくじ引きで死刑執行人になることが決まったんだ
帰ってきた君はそう言った