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ああ、そういうことか…  作者: 矢野そとか
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灰の惑星

僕はその星に降り立った


その星は一面、灰に覆われていた


僕は驚いた


その星は緑がきれいだと聞いていたから


僕は灰に覆われた街中で君に出会った


その星には君以外、誰もいなかった


僕は君に聞いた


この星は緑がきれいだと聞いたのですが…


君は何も言わず、僕を家に案内した


君は一本の小さな苗木を大切そうに抱えて持ってきた


その苗木には小さな緑色の新芽が生えていた


僕は君の頭をポンと撫でた


君の後ろには何本もの枯れた苗木があった




別の星で、ある旅人がその星について僕に尋ねた


僕は言った


とても緑がきれいな星ですよ


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