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ああ、そういうことか…  作者: 矢野そとか
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幸せの鉄格子

君は鉄格子の中にいた


僕はその鉄格子を握りながら君のことをじっと見ていた


何日も、何日も…


どうしてだろう


君は鉄格子の中でも笑っていた


ある日は一人で


ある日は二人で


鉄格子の中でも君は楽しそうだった


僕はずっと一人だった


来る日も、来る日も…


ある日、君は鉄格子の向こうから僕をのぞき込んで言った


こっちにおいでよ


僕は君に聞いた


どうして君は鉄格子の中にいるの


君は不思議そうな顔をして言った


いいからおいでよ


僕はやっと鉄格子の外に出た




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