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4.食い違いにすれ違い、
この話の投稿を忘れていました申し訳ありません
隊員たちが血まみれの文書を見つけるのに時間は掛からなかった。
「隊長、見つけました!」
「よし、でかした!」
文書を見つけた隊員はそれを隊長に手渡す。
「むむむ・・・汚れてて読めんな・・・。」
「しかし、これは作戦指令書の類ではなさそうですが・・・。」
「ええ、どちらかと言えば我が軍に向けたものだと思います。」
隊長とその周囲の隊員は文書に首をひねる。
「ええい、ここで考えを巡らしても意味は無い。とりあえずこの文書を本部に持ち帰るぞ!」
「隊長、この死体は?」
「ここに置いておけ。死体がこれの内容を語るわけあるまい。」
しかし、隊長は命懸けで文書を届けようしとた者に敬意を払った。隊員たちもそれに倣った。
後に残されたのは胴の横に斬られた首の置かれた死体のみだった。
そして、その場面を見ていた者がいた。その者は顔を青くして『サント軍』の作戦本部へ脱兎の如く走り去った。この者が一体何を思ったのだろう?