17.死齎す戦乙女に、
兵器となった少女はすぐさま前線に送られた。
そして、来る日も来る日も敵兵を殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺し続けた。
あれが配属された戦場では作戦実行のペースが異常なまでに早まり、犠牲者の数も大幅に減った。あの兵器は敵国に甚大な被害と悍ましき恐怖を与えた。
だがそれは味方である我が国の兵士たちにとってもそうだった。かつての同胞たちが倒れていった銃弾の雨も、焼き尽くした爆炎もその兵器には一切効かなかった。キズ一つつかない。
何よりもあの目が恐ろしかった。私は月一で前線であれの経過観察に赴いた。この世の全てを嫌うような射殺す目。作戦会議に参加させているときもそれは変わらず上官に本当に味方なのか何度も聞く兵士もいた。その上官も私に聞いてきた。
「あの兵器が我々に反抗することはないのか。」
私はそれに
「問題ない。」
と答え続けた。ただ自分自身も疑っていた。確かに破壊力で言えば過去類を見ない最強の兵器だ。
但し、それは完全にコントロールできればの話だ。制御不能の兵器を運用し続けるのは諸刃の剣、下手を打てば自滅のトリガーになる。
「私は特段、問題ない。だから早く次の戦場に向かう。」
ヒアリングテストではいつもこう答えていた。このテストには、「内蔵型の人格プログラムに不具合が発生していないか」「装備している武装に不具合は起きていないか」の調査が目的だ。これでは意味がない。しかも一方的に答えるとすぐに出て行ってしまう。
正直なところ、自分としてはこれは助かっていた。あれとの対面でマンツーマン。生きた心地はしなかった。だからこそ早く終わり解放されるからその返答には助かっていた。
終戦の2年前からはサイバ副室長が私の代わりに赴くようになったため、それ以降のことはよく分からない。
あともう少し、




