13.きっかけなんて些末なもの、
この話は過去の話です。主人公の過去にも関わる話です。
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さてここで、ある国の話をしよう。
その国の名は『カレツ』。大陸に属し、海を擁する齢1300年前後の古くから存在する大国だ。
その『カレツ』は隣国にしてかつては友好国であった『クムヌ帝国』とおよそ100年にもわたる大戦争を行っていた。きっかけなんてもう誰も覚えていない。
分かっているのは、
・『カレツ』と『クムヌ』が戦争をしたこと。
・約16年前の2183年に戦争はあっさりと終結したこと。
・戦勝国は『カレツ』であったこと。
・終戦の1週間前に『クムヌ』の前線にて原因不明の爆発が発生し戦線は瓦解したこと。
この4つが事実として公式に記録されていることだ。
またこれは非公式で公に出ることは無いし、『カレツ』と『現・属州クムヌ』の上層部も決して認めようとはしないのだが、
・『クムヌ』の前線の爆発後、クムヌ兵の死体は散乱していたのに対し、前線に配備されていた銃弾や薬莢、銃火器全般がきれいさっぱり消滅していたこと。
・終戦直後、当時のカレツ軍上層部の全員が大本営全軍会議室にて殺害されたこと。
・大本営兵器開発室室長の『サイバ・カズキ』氏、同副室長の『ジェームズ・タイナー』氏もほぼ同時刻に殺害され、両氏の開発した兵器などがコンテナごと盗難されたこと。
・終戦の6年前、『カレツ』のスラム街にいた戦争孤児たちが一夜にして消え、終戦後の現在もその行方が不明なこと。
今でも、市井の一部ではこの『カレツ・クムヌ百年戦争』の陰謀論に色めき立ち、その真偽はもはや問われず、ある種のエンターテインメントとして広まっている。
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さてここからは、この歴史から葬り去られた『カレツ』の暗黒の領域について語ろう。
出典『カレツ兵器開発室研究員シノモト・ヘイジの手記』より
ここから「シノモト・ヘイジ」さんの手記から見た、『カレツ』を見て行きましょう。
因みに、『カレツ』は主人公の出身地です。




