冬 【冬の詩企画】
冬の詩企画、5作品目となりました。
参加させて頂きありがとうございました!!
雪の下に埋もれてしまった
寒さに凍えて縮こまってしまった
なぜこんなにも過酷な中で堪え忍ぶのか
閉ざされた世界の中どうしてそこから逃げないのか
分かるはずもない誰にも
知らなくていい誰も
白く美しく輝きを放ちながらキラキラと幻想的に
薄い雲に隠れた月がぼやけて灯す光とは対照的に
存在感を纏って力強く舞い降りてくる
その美しさと引き換えに過酷さを置いていく
あまりにも残酷な季節の移り変わり
あまりの苦しさに根をあげそうになり
天を仰げば
またその美しさに息を呑む
寒ければ寒いほどその姿は繊細で
自然が作り出すものに人が敵うはずなどないと
思い知る
過酷な自然は閉ざされた世界ではなかった
死の世界などでもなかった
そう気付く事が出来るのは
厳しい寒さを堪え忍んだ者
堪え忍んだ先に芽吹いたものたちは
甘味を蓄えて力強く息づいている
それを見つけ出す事が出来るのは
厳しい寒さを堪え忍んだ者
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)