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詩*見つめて*

ひこうき雲

作者: a i o



ひこうき雲

見つけた


遠くに

見つけた


傾けた日傘

青い青い空


横切る

ひとすじ

指紋をつけないよう

つぅ、となぞる


浜辺の

白い白い砂


ぺたりと沈ませ

窪んだ手形


波の音

数えて


瞼に

うすい光は

眩しくて


ひこうき雲

見てた


じぃ、っと

見てた


じわじわと

にじむ跡

なみだより

乾いていて


消えていく


さらさらと

風に崩れる

手のひら

()されていって


青い青い空


ひこうき雲

伸びてった


ぐんぐんと

伸びてった


かざした

指先

渦巻く

わたしの模様

歪んだまま


つぅ、となぞる

切りひらく


乾いても

なみだは

忘れないから



ひこうき雲

追いかけた


どこまでも

追いかけた


すべての空は


あたらしい息


あたらしい道


消えていくなら

ただ進むだけ














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