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異世界PAN2!  作者: まじてんし
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冒険者ギルドに行こう!

 戦いは嫌がるかと思って、アカネちゃんにこれからの目標を話してみた。

 むしろやる気になっていた。兄のように強くならなければいけないと思ってたみたい。

 そして一緒にレベルアップを手伝ってくれる人を探すなら冒険者ギルドが良いのではとの話を聞く。

 冒険者ギルドか、この世界にもあったのね。

 でもテンプレが怖いんだよねー。さてどうしたものか・・。


 両親に冒険者ギルドに行く事を伝えると護衛の一人のモルゾイさんも来てくれる事になった。

 助かったー。今日だけとは言ってたけど一番危ないのが今日だからね。


 冒険者ギルドに到着するとまずは受付に向かう。

 というか入口から受付に行くしか他に何もない。

 途中に掲示板らしき物があるけども誰もいない。もう昼過ぎだしな、みんな出た後なのかな。

 アカネちゃんが受付のお姉さんに話かける前にモルゾイさんが前に出る。


「すみません、この子初めてなんですけど登録の仕方とか色々説明お願いできますか?」

「わかりましたー。ではこちらにどーぞー。」


 なんかゆったり系の安心なお姉さんだね、アカネちゃんと合いそう。


「俺は用事を済ませてくるから終わったらあそこの休憩所で待ち合わせで」


 って行ってしまう。まだテンプレ高確率状態だから早く帰ってきてねー。

 そういえばギルドのお姉さんだから大丈夫だろうけども一応鑑定してみようかな。



 名前:ランラン

 性別:女

 年齢:19

 ジョブ:受付のお姉さん

 趣味:散歩

 称号:街の人気者



 うん、変わったところはなさそう。というか絶対良い人だな。

 変わった耳?つの?みたいなのが頭にあるけど人族じゃないのかな?


 テレテテッテッテー!

「【鑑定】の経験値が一定値貯まりレベルが上がりました。」


 うわお、びっくりした。こんな愉快な音だったっけ?

 鑑定で種族とかも分かれば良いのにね。



 名前:ランラン

 性別:女

 種族:羊人族

 年齢:19

 ジョブ:受付のお姉さん

 趣味:散歩

 称号:街の人気者

 

 と思ったらあったよ。

 やっぱり見たい物を認識してないと鑑定できてる物でも表示されないっぽいな。

 今、ちょうど見れるようになったとはご都合過ぎるしね。

 まだ鑑定は落とし穴がありそう。まぁどんなスキルでも完璧な物はないって事かぁ。



 私が自分の世界に入っている間にアカネちゃんが説明を聞いてくれている。

 いや、私も聞いてはいたんだよ?でもお姉さんの声がどうにも集中できないのよ。

 一応言ってた内容を要約してみる。


 ・登録は犯罪歴がなければ誰でも可能。

 ・登録料は銀貨2枚。(ギルドカード作成料込)

 ・ギルドカードを失くしたら再発行は銀貨5枚。2回失くすとランクが下がる。

 ・ギルドは冒険者同士の争いには関わらない。すべては自己責任となる。

 ・最初のランクは10からで1に近づく程良い。

 ・8より上は失敗すると罰金が発生するとかあるらしい。

 ・なので8に上がる時には審査がある。

 ・それと・・

 ・アレと~


 はっ、気づいたら説明が終わってた!

 うん必要な事は後でアカネちゃんに教えてもらおう。


【あ、後少し聞きたい事があるから変わってもらえる?】

「? わかりました、どうぞ」


「ランランさん、少しお聞きしたい事があるのですが良いですか?」

「もちろんですー、なんでも聞いてくださーい」

「実は私の今回の目的はレベル上げでして、もちろん初めてで何を生意気なと思われるかもしれませんが事情がありましてランク10の採取等で地道に上げていくといった時間がないのです。」

「わかりますー。みんな色んな事情がありますもんねー。」

「それで初心者なりに考えたのが依頼を出す側になって護衛を雇ってレベル上げを手伝ってもらう事なのですがどう思われますか?」

「えっとー、それは危ないというかーやめた方が良いですねー」


おっと、何でも頷いてくれそうなお姉さんに完全否定されちゃったよ。


「理由をお聞きしても?」

「はいー、実際にー貴族の方とかが、依頼を出す事がありますけどー、かなり高額ですしー、貴族相手に何かすれば後で大変ですからー、」

「つまり私では高額支払いは難しいし無理して支払っても道中で何かされたり、された後泣き寝入りになると?」

「そんな感じですー」


まぁそうだよねー、こんなかわいい女の子と人気のない森とかに行って手を出さない訳ないかー。


「でも誰でも初めは弱い訳でみなさんは最初どうしてるんでしょうか?」

「うーん、ちょっとわかりませんー。」

「ありがとうございました、色々聞き過ぎちゃってすみません。」

「いえーこれが仕事ですからー。また何でも聞いてくださいねー。」


あー良い人だな。だからこそ信ぴょう性があるなぁ。少し手段を考えないといけないかもしれない。


【ありがとー、もういいよー】

「はーい、るいお姉ちゃんの口調がランランさんになってる。くすくす。」


「登録はー今日されますかー?」

「はい、登録していきます。」


 登録は問題なく終わった。

 まだモルゾイさんは帰ってきてないみたい。

 休憩所でぼーっとしながらしばし待つ・・


「お姉さん、さっきは珍しく怖い感じで話をしてましたね。」

【怖がらせちゃってごめんね、少しこのギルドの不甲斐なさに腹が立っちゃってね】

「そうなんですか?」

【期待しちゃってた分余計にねー。】

「受付のランランさんはとても良くしてくれたと思いましたけど・・」

【うんうん、あの人は良い人だね。でも冒険者ギルド自体にはあまり頼らない方が良いかもしれない】


 あー困ったなー。これは内政チートにでも方針転換するかなぁ。

 と考え事をしていたのが油断になったのか避けられない運命なのか、テンプレが始まってしまう。


「おいおい子供が何でこんなところにいるんだ?いつから遊び場になったんだよ?」


 はぁ、このギルドだとこういった輩はいっぱいいるんだろうなぁ。

 ちらりと見るが当然ギルド関係者と見られる人はこちらを見向きもしない。


【取り敢えず無視ね、モルゾイさんが戻ったらすぐに出ましょ】

「はい」


「だんまりかよ。さっきは威勢の良い感じだったのに受付嬢相手にしか強く出られないのか」


 いやいや、ランランさんは少なくともアカネちゃんよりは強いから!

 ほんとにもーテンプレは輩を軽く一蹴するまでがテンプレなのに、どう見てもむきむきのこのおっさんにかわいいアカネちゃんが勝てる隙がないよ」


「何もできない程度なら俺が冒険者のいろはを教えてやるよ、ほらこっちに来い!」


 と遂にアカネちゃんに手を伸ばす。

 ちっ、やるしかないか・・とアカネちゃんと代わろうとした時、


「待ちなさい!!」


 ゆ・勇者きたー!?

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