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異世界PAN2!  作者: まじてんし
6/29

罰=ご褒美?

 ヤナギダイチタの埋葬式は次の日に行われた。

 私的にはフンドシとして一緒にここにいる感覚なので不思議な感じだけども・・。

 何で祖国に戻ってから埋葬しないのって思うかもしれないけどもそれはこの世界ではありえない。

 すぐに処置をしないと体は腐るし骨だけでもゾンビ化する。

 だから教会へ運び指定の場所へ埋め浄化をしてもらう。

 祖国へは形見か人によっては遺体の一部を持って帰り祖先のところで安置するそう。


 アカネちゃんが心配で見ていたが無表情でずっとタタズんでいたのが印象的。

 もうきっと昨日みたいな親和性は保てないだろうな・・。

 昨日のアカネちゃんは私がイチタとして話かけても何の疑いもせずに会話をし反応してくれていた。

 多分アカネちゃんの中では居るのが当たり前で疑いない存在だったのだろうね。


 意思疎通が使える様になってわかった事がある。

 昨日までは私・早乙女るいがヤナギダイチタを内包する形で一人になってると思ってた。

 でも違った。意思疎通はもっと根源的な繋がりだった。

 14年前にヤナギダイチタの体に転生するはずだったが、何かのトラブルか手違いかで上手くいかなかった。

 ほんとなら発生するはずのなかったヤナギダイチタの意識・個性が生まれた。

 それで私はヤナギダイチタの私物の何かに入ったのだろうと思う。

 産着とかオムツとか、最終的にこの体なのにはクレームしかない訳なのだけども!

 結局早乙女るいはヤナギダイチタになろうとしヤナギダイチタもまた早乙女るいを拒まなかった。(拒むとかもなかっただろうけども)

 つまり14年間親和性100%の状態で生きてきた訳だ。

 だからもうどちらがどちらに入ってとかメインとかないんだ。だってどちらも本人なんだから。

 イチタの体は死んでしまったけども、もう一機あって良かった位である。

 アカネちゃんが納得してくれるかわからないけども上手く説得・・し協力者になって貰わないと・・!


 改めて自分のステータスを確認する。


 名前:早乙女るい

 性別:女

 年齢:32

 ジョブ:下着

 レベル:1

 HP:5/5

 MP:8/8

 STR:3

 DEF:10

 DEX:1

 INT:108

 LUC:28

 状態:良好

 趣味:ネトゲ

 スキル:空間把握/鑑定lv2/感情抑制/意思疎通

 称号:物体を超越せし者

 PP:13



 でたでた。しかしこれ毎回全部出さないといけないのかね?たくさん出ても見にくい事極まりない。

 ちょっと試してみよう。



 名前:早乙女るい

 年齢:32

 HP:5/5

 MP:8/8

 状態:良好

 PP:13



 お、結構すっきりしたね。

 っておいぃぃいい!!一番見たくない情報が残ってるよ!

 わざとか!!嫌がらせなの!!?



 名前:早乙女るい

 HP:5/5

 MP:8/8

 状態:良好

 PP:13



 よしよし。当座はこんなもんで良いね。必要な部分だけ鑑定し表示してもらう事にしよう。

 あとわかった事は多分PPは一日10Pずつ加算されるみたい。

 うん、言いたい事はわかってる。・・・使ったよ。

 ええ使いましたとも!だって仕方ないじゃない?多分あの時HP1とか2だったと思うよ。

 レスターが去り際に弱まってる、とか言ってたのは正しく私が瀕死でありました。

 原因はもちろんアカネちゃん。捕まった盗賊から離れる時に手に持ったフンドシが盗賊のナイフに当たってたりとか、ドアを封鎖する時に動かした樽だか木箱だからに挟まっていたりとかしてたよ!

 まー状況が状況だったから文句は言わないけれど・・。

 私が使ってしまったのも状況が許さなかった訳で仕方がなかったんだから。

 レスターがアカネちゃんと話をしている時に私を見ていた感じがした瞬間にぽちっと縫製しておきました。汚れも一緒に落ちたみたいだからお得だったね!

 ええ、レスターはHPが満タンになった頃には部屋を出て繁みに入っていくとこでしたが・・なにか?(泣




 さてこれからの予定だけど、両親は恐らく祖国に帰るのだろう。

 寄り道しながらだけど来る時には一週間程度かかってるから帰りも同じくらいの時間と距離がある。

 今夜は宿で泊まり明日の朝には出発になるのかな。

 だとすれば今日の夜が勝負だね。待っててねアカネちゃん。くふふ・・。




 夜になりました!時刻はあの子もこの子も、ぐっすり寝てしまう丑三つ時。

 この時間なら誰も来ない。さてハジメマスカ!


【アカネ、起きてよアカネ!】

「ん・・お兄ちゃん?どうしたのこんな夜中に」


 普通に会話が始まる。やっぱり埋葬式に出ても死んで居なくなったとは思ってなかったみたいね。

 ちなみにアカネちゃんは結構かわいい。黒髪ショートで黒目は少し鋭い視線を放つ、ツンな感じ。

 体は同年代と比べると小さめ。である為胸辺りもお察しではあるが今後の計画的にはむしろ好都合。


【こんばんは、アカネちゃん】

「こ・こんばんは。お兄ちゃん?だけどなんかちょっと変わった感じ・・」


 同じ存在である事は感覚でわかるみたいね、さすが兄妹。

 こんな状況でもちゃんと挨拶を返してから話始めるとかアカネちゃん素直でかわいいなー。


【この間も話したし夢でも遊んだから覚えてるかしら?】

「夢で・・あ、何となく覚えてます。とっても楽しかったから」

【私の名前は早乙女るい。あなたのお兄ちゃんの一部でもありそのものでもあるわ】

「すみません、よくわかりません。あのお兄ちゃんとはもう会えないのですか?」

【今は会えないわね、昼間に埋めたの見てたでしょ?】「・・・」

【でもアカネちゃんががんばればいつでも会える様になるわ】

「がんばります!何でもやります!!」

【・・・お・女の子が何でもやるなんて簡単に言っちゃだめよ】

「・・・そうですね、軽率でした。でも本気なんです」

【じゃあこれからの事は追々話すけど・・まずはそうね、罰が必要ね】

「えっ・・罰って?」

【わかってないようね。この間の人質事件の時に色々やってくれた事は理解している?】

「あ、はい。見張りの盗賊を倒したり、逃げるのに一緒に連れてかれそうになったのを隠れる場所まで誘導してやり過ごしたり。偉かったねって騎士さんに褒められましたよ!えへへ」

【見張りを倒したのは護衛の人達だし、隠れる場所を教えたのだって私じゃない。かわいいけど!】

「ありがとうございます?」


 こてんと首を傾け、わからないと言った様子。

 くっかわいいからってすべてが許される訳じゃあ・・


【まずはお腹が空いたと騒いだ分、そして次は私のイチタを引きずって下着を脱がした分。三つめは幼い兄弟の・・おっと少しテンションが上がりすぎたわ。】

【三つめは私のフンドシを乱暴に扱った事よ】

「えぇ、これがお姉ちゃんだったんですか!?」

【・・・よく聞こえなかったわ。今なんと?】

「えっとこのフンドシがお姉ちゃんだったなんて知らなくって・・乱暴に扱ってしまってごめんなさい!」

【そんな事より、いつでも私の事はお姉ちゃんと呼んでいいからね!!】

「っふぁい!・・あれ、いつのまにそんな事に・・」

【それで罰の内容だけども、まず一ヶ月下着はこれを履くように。大丈夫クリーンで綺麗にしてあるからね。見られなければ問題ないでしょう?】

「・・・洗ってしまっ・・た?」


 愕然とするアカネちゃん。この子も大概ね・・。


【それともう一つはこれを履いた状態で一日一時間Gをする事よ!】

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