好かれるにはやっぱり胃袋を掴むのが一番だよね
名前:シェリス・ユドナー
性別:女
年齢:20
種族:犬人族
ジョブ:流浪人
レベル:56
HP:203/203
MP:30/30
STR:128
DEF:196
DEX:35
INT:42
LUC:12
状態:従順
趣味:ご主人様と散歩
スキル:ヒール・キュア・クリーン・瞬動
称号:街の甘味処全店制覇
経験値Pなし スキル110P
昨日の夜シェリスのスキルPが見える様になった。最期の方には「ご主人様~、ご主人さまぁ~」って言ってくれてかわいかったなぁ・・。
さっそくスキルPを私経由でアカネちゃんに移動してみたところ、20P移してアカネちゃんのスキルPが増えたのは5Pだった。うーん、何だか効率悪いなぁ。
シェリスにスキルの事を話して使いたいものがあるか聞いてみたけど、あまり興味がなさそうで「ご主人様に任せるよー。」って言ってた。私が全部使ってしまって構わないって。疲れてたからタイミングも悪かったかな、今度もう一度聞いてみよう。
まぁスキルPについては今後どんどん増えていく予定だし欲しいものができたらまたPPを移動すれば良いか。
今二人は宿の食堂で朝ごはんを食べている。
「アカネちゃん足の具合はどう?もう少しこの村で休んでいく?」
「私はもう大丈夫だよ、シェリスさんの準備が良いなら行こうか。」
それを聞いて、近くでカエデさんと食事をしていた巫女ちゃんが声をかけてくる。
「シェリス達はもうここを出ていくのか?次の行き先はセレーユかの?」
「おはようアリスちゃん。その通りだよ、次はセレーユに向かうつもり。」
「それならば丁度良い。妾もセレーユに行こうと思ってたのじゃ。シェリスもキュアが使えるし一緒に行こう!」
「えっ、アリスさん何のお話ですか?」
「おお、すまんすまん。昨日の早馬が来たのがそのセレーユの村でな、毒消しが足りぬ様なので妾が行って治療をしようかと思っての。」
「ボクの治療については置いておいて、アリスちゃんと一緒に行くのは構わないけどボク達は歩きだよ?」
「妾達と一緒に馬車に乗ればよい。女二人くらい増えても問題ないじゃろ。」
と二人で予定を話し合っている間に私はアカネちゃんに話しかける。
【アカネちゃん】
【何、お姉ちゃん?】
【使えるスキルPが増えたから今度はこれ覚えてみない?」】
テイマー 15P
・他種族を従属させる。その際には相手に心から認められる必要がある。
【もちろんお姉ちゃんが言うなら私は構わないけど・・どうするの?】
【女二人が徒歩の旅ってのは大変だってわかったからね、あの馬をテイムして行こう!】
勝手に馬をテイムする訳にもいかないので、アカネちゃんから巫女ちゃんとシェリスに説明してもらった。
「ならば妾はこれから村長のところにセレーユに向かう事を伝えるからその時に言うと良いのじゃ。・・・一緒に馬車で行くのも良いと思うのじゃが。」
少し寂しそうな巫女ちゃん。馬車の中で暇だったんだね・・。
そして村長のところで馬をテイムして構わないか聞いてみたら快く了解して貰えた。
放す訳にはいかないし、出そうとすると暴れるので困っていたそうだ。
馬のところへ行き三度目の邂逅を果たす三人。
「さて、どうやったら従わせる事になるんだろうね?」
「やはり戦うが一番かの?野生のものは強いものにしか従わないとかがありそうじゃ。」
そう言う二人を後ろにアカネちゃんが馬に近づき見ると、
「昨日よりも疲れている感じだね。ご飯貰えてるのかな?」
「どうだろう、食べて元気になってしまっても困るんだろうしねー。」
取り敢えず元気がないとテイムするにも始まらないと懐柔用に持ってきたお肉をアカネちゃんが食べさせる。
ふんふん匂いを嗅いでから嬉しそうに食べるお馬さん。そしてアカネちゃんを見ると、
名前:ヤナギダ アカネ
性別:女
年齢:13
ジョブ:ヤンデレ妹
状態:良好
趣味:G
スキル:コールド 魔法制御(氷)LV2 瞬動
テイマー:ムスタング
称号:姉信仰
経験値Pなし スキル0P
はやっ、ムスタングちょろいな!
アカネちゃんとシェリスにテイムが完了した事を伝える。
「なんだ早かったね。結構素直な馬なんじゃないかな?」
「なんじゃ終わったのか?戦闘はなしか。」
と巫女ちゃんの少し残念そうな感想を頂き、お馬さんを穴から出してあげる。
「大変だったねー。」
とお馬さんを撫でながら持ってきたお肉をあげるアカネちゃん。
まぁ迷ってきてお腹が空いていただけでご飯をちゃんとあげれば元々気性の荒い馬ではないのかもしれない。みんなで囲んでた時も人を攻撃したりしてなかったしね。
「じゃあ宿に戻って準備ができたら出発しよう!」
宿に戻りチェックアウトを済ませアリスちゃん一行を待つ。
と出てきたみたいだ・・けど何か荷物を持っている。
「待たせたの。丁度そこで先の早馬の者が居って集めた毒消しも持って行ってくれと頼まれた。」
確かにテイマーした魔物は休憩もそんなに必要ないから普通の馬より早そうだけど、馬車だとどうなんだろう。
と思っているとアカネちゃんが巫女ちゃんに話かける。
「あ、じゃあ私が持っていましょうか?この中に入れれば荷物にもなりませんので。」
とポーチを指さす。
「おお、アイテムボックスか!中々良い物を持っておるな。ならば益々丁度良い、妾も一緒に三人で行けぬかの?」
とムスタングに三人で乗って行く事を提案する巫女ちゃん。
「ボクは大丈夫だよ、まぁこいつも小さな乙女二人が増えて嫌なんて言わないと思うよ!」
話はまとまりシェリスが先に乗り、前にアカネちゃんを抱き後ろから巫女ちゃんが抱きつく。天国か!?途中こっそり代わらせて貰おうかな?・・乗馬経験ないけど。
アカネちゃんも馬に乗った事がなかったのでシェリスに任せ、お馬ちゃんにアカネちゃんからシェリスの言う事を聞く様に言うと素直に従ってくれた。
お馬ちゃんは早かった。スピードに乗っているとアカネちゃんは目も開けられないくらい。シェリスは慣れているのか大丈夫そうだけど、さすが元騎士様。
途中何度か休憩(主にアカネちゃんと巫女ちゃんの為)を入れ隣の村へ向かう。
そういえば休憩の時にムスタングに名前が必要だという話が浮上した。
まずはテイマーであるアカネちゃんの考えた名前を尊重しようとアカネちゃんに聞くと、
「名前?じゃあハガレンとかホークアイとかどうかな・・?」
「いや、アカネちゃんそれは・・」
アカネちゃんがチャレンジャー過ぎる!結局保留で私が後で考えておく事にした。
お馬ちゃんは三人を乗せて走るのには問題なかった様子も二晩閉じ込められていたので若干お疲れの様子だった。
休憩中にシェリスがお世話をしてあげていたが少し心配していたみたい。
それを巫女ちゃんに言ったところ、
『リカバリ』
「少し消耗しておったのかの、これで大丈夫なはずじゃ!」
おおー、さすが巫女ちゃん。回復魔法得意って言ってたものね。
前にシェリスが使ったヒールは治癒の魔法で主に怪我や病気を回復するもので、リカバリは体力の回復をするものみたい。
見た目にも元気になった様子で安心するシェリス。シェリスにテイムして貰っても良かったかな。でもアカネちゃんの戦力アップにも繋がるしね。
ちょこちょこ休憩を入れても隣の村には夕暮れ前に到着した。馬車より断然早かったねー。
村に着いてすぐ村長のいるところへ向かう。
思っていたより早い到着に村長もびっくりしていた。
取り敢えず今日はすぐに必要な人のところへ行き治療をし、伝えを村中にし明日の朝に広場に集まって貰う事になった。
『キュア』
行った先で巫女ちゃんが魔法を唱える。体力が消耗している人にはリカバリもかけている。
「シェリスも一度治療をしてみぬかの?言ってたのがどうなのか妾も見てみたい。アドバイスもできるかもしれん。」
と言われ少し気後れするもシェリスもじゃあと、行った先の一人に魔法を唱える。
『キュア』
「あ、やっぱり・・。」
見ると症状は軽くなった様子はあるも毒を受けた人はまだ辛そうで完治まではしてなさそう。
「ふむ、発動はしておる様じゃし後は熟練しだいといった感じじゃが・・。回復魔法は適正次第でどれくらい使えば熟練するかわからないのが難点じゃのう。」
やっぱりあれなのかなぁ?と思いシェリスにスキルPを使い「魔法制御(回復)Lv1」を覚えさせる。
【シェリス、スキルPを使って魔法制御を付けてみたから、もう一回魔法を使ってみて?】
「アリスちゃん、もう一度やってみていい?」
「? それはもちろん構わぬが・・。」
『キュア』
「あ、今度はちゃんと成功したのがわかる!」
「ちゃんと治って居る。さすがシェリスじゃ、何か変わったのかの?」
と聞かれスキルの話をする訳にもいかないシェリスはしどろもどろになりつつ、
「・・アリスちゃんの教え方が上手かったからだよ、ありがとう!」
「そ・そうかの?役にたてたのなら良かったのじゃ!」
簡単に納得してくれる。ちょろい巫女ちゃんかわいい。
数か所の家に回り治療をし、その日は村長の計らいで用意してくれた宿(タダ。やった!)に泊まり休む事になる。




