美少女と一日中みっこ巫女するお話
【シェリスさんが朝起きるの遅いなんて珍しいね。】
【・・・そういう日もあるよ】
と言葉を濁していると、アカネちゃんは食堂に行き朝食を少し遅めで良いか聞きに行くみたい。
すると食堂には別の泊まりの人達が朝食をとっていた。昨日一緒にお昼を食べた巫女ちゃんもいる。
「おはよーなのじゃ、これから朝食かの?」
「お・おはようございます。同じ宿だったんですね。」
「うむ、というかこの村なら宿はみんなここじゃ。」
カラカラと笑いながら巫女ちゃんが答える。アカネちゃんと年も近そうだしお友達になってくれないかなー。
見た感じ14~5歳くらいに見えるけど、雰囲気からすると偉い子なのかな?
巫女ちゃんは黒髪の美少女で一緒にいる巫女さんもかなりの美人さんだ。二十代半ばくらいかしら?
「今日はシェリスは一緒ではないのかの?」
とシェリスを探す巫女ちゃん。
「はい、いつも元気なシェリスさんが珍しくもう少し休みたいから朝ごはんはいいって・・。」
「ふむ・・昨日は元気そうじゃったがの・・?」
と心配そうな二人。ちょっと無茶させちゃったかな・・?
「ではアカネも一緒に妾達と食べるかの?」
「あ、はい。」
【アカネちゃん、アリスちゃんと少し話してみたいんだけどもいーい?】
【わかった、いいよー。】
名前:スメラギ アリス
性別:女
年齢:14
種族:人族
ジョブ:ジャパニアの巫女
趣味:勧善懲悪
悪い子ではなさそうだけどね・・。やっぱり関係者なんだろうなー。
「アカネ達はこの村にどれくらい居る予定なのじゃ?」
「宿は明日まで取っていますが特別決めている訳でもないです。」
「あ、妾には別に普通に話してくれて構わないのじゃ!」
「そう、わかった!」
「ふむ、気弱な印象じゃったが普通に話せそうで良かったのじゃ。妾はこの村に足止めされて数日間、暇でのぅ。」
「足止めってどこに向かってたの?あ、ターレか・・それで。」
「うむ、アカネの想像通りじゃ。今連れの一人が街に様子を見に行っておる。アカネ達はターレから避難して来た風ではない様じゃが・・無事で良かったの。」
悪気はないんだろうなぁ。でもわざわざ大変だった事を話して雰囲気を悪くする必要もないしね。巫女ちゃんは何も悪くないんだから。
「アリスさんは護衛の方もいっぱい居て・・ひょっとして偉い人なんじゃ?」
「いやなに、勇者召喚の役割に選ばれたから居るだけの役職でカエデの方がずっと凄いのじゃ!」
とさらっと重要情報を暴露する巫女ちゃん。
「アリスさま、お役目の話を簡単に他の人にしてはいけません。」
「アカネ達は大丈夫じゃろ?昨日も馬を殺さず場を納めた。悪い輩には到底見えんわ。」
「あの馬強そうだったからねー、怪我人が出なくってよかった。」
「まぁ少しの怪我くらいなら妾がすぐ回復できるがの。」
巫女ちゃん回復魔法が得意なんだね。カエデさんは巫女ちゃんのお世話係とか教育係とかなのかな?
「へーシェリスさんも完全に使えないって言ってたのにアリスさんはすごいんだね!」
「それほどでもあるがの!修行中は本当に辛くってトイレでお荷物から血が出たくらいじゃ。」
と乙女にあるまじき情報を暴露していく巫女ちゃん。あれは辛いよねぇ、私も受験の時に経験したよ。でも今は食事中だから気を付けてね?
そんな話をしていたらシェリスが食堂にやってきた。
「おはようシェリス!体の方は大丈夫?」
「!?ごしゅ・・アカネちゃんおはよう。ちょっと疲れてただけだから・・。」
ふふふ、今言いそうになったね。素直に言っちゃえばいいのに。
昨日はまだ言って貰えなかったんだよね。もうちょっとだったのになー。
「シェリスおはようなのじゃ!体は大丈夫かの?回復魔法かけるかの?あ、でも回復魔法はシェリスも使えるんじゃったか?」
とシェリスの方に駆け寄り口早に話しかける。シェリスは巫女ちゃんに気に入られてるなー。うらやましくなんてないんだからね!?
「アリスちゃんおはよう、ボクは使えると言ってもヒールとキュアだけであまり上手くもないしね。」
「適正が無ければほとんど発動しないのじゃ、使えるなら大丈夫じゃと思うがの。」
と言うアリスちゃん。使っていれば上達するものなのかな?
【アカネちゃんありがとう、シェリスが来たから戻るよ。】
【うん、わかった。】
と代わったアカネちゃんがシェリスに声をかける。
「シェリスさんおはよう、ご飯は食べられそう?」
「遅くなっちゃったし朝ごはんはもう良いかな。」
とアカネちゃんが二度目の挨拶をしてるのを少し不思議そうにアリスちゃんが見て、まあ良いかとシェリスに話しかける。
「二人は今日はどうするのじゃ?何もないなら妾と一緒に・・そうだ、妾が村を案内するのじゃ!」
「特に用事もある訳じゃないからボクは構わないけど・・アカネちゃんもそれで良い?」
「うん、いいよー。」
朝食を食べ終え宿を出る。
案内をしてくれると言っていた巫女ちゃんの方を見ていると案内をする様子もなくシェリスを見ている。
ノープランかい!まぁそうじゃないかと思ってはいたけど。
そんな巫女ちゃんの様子を見て気にする様子もなくシェリスが話す。
「村は昨日も回ったしね、じゃあ馬の様子でも見に行くのはどう?ボクもどうなったか気になるし。」
「妾はそれで良いのじゃ。」
「私もいいよ。」
特に意見の無い二人はシェリスの話に頷く。特別見る物もないみたいだしね、この村。
そして村はずれに向かう三人。ちなみに巫女ちゃんの護衛の方は宿に残っていて、今はカエデさんだけ後ろに付いて来ている。
馬は逃げようと暴れて・・て想像してたけど意外にもおとなしく網の下で蹲っている。
「この馬はやっぱりターレから来たのかな・・?」
と少し怒気を含ませ話すシェリスに近くにいた村の人が答える。
「いやこの馬はムスタングと言って本来は北の方に群れを作っている馬で、一部の魔物化した奴が南下してこの村に迷いこんだみたいだ。ここ最近何度か襲われていて困っていたんだ。」
と村人Aさんから完璧なご説明を頂く。助かるねー。
「そっか。しかし随分大人しいね」
シェリスが近づくと餌を貰えると思ったのか、ふんふんと鼻を近づけようとする。
「馬はシェリスに懐いているようじゃの、さすがシェリスじゃ!妾の餌は見向きもしなかったのに・・。」
シェリスを褒めつつも若干自虐モードに入る巫女ちゃん。馬は警戒心が強いからね、むしろシェリスがおかしいくらいだよ?
とその時、馬の様子を見る三人の横を隣の村から来たと思われる早馬が村に入って来た。
「随分急いでおるようじゃのう。何かあったかの・・?」
と巫女ちゃんが言っていると馬に乗った人から話しかけられる。
「馬上から失礼!毒消しを大量に購入したく、村として取引がしたい。村長に引き合わせて貰えないか?」
と突然声をかけられ、どうしよう!?と困っていた三人の前に村人Aさんが前に出て答えてくれる。
「じゃあ俺が案内するから、取りあえず馬から降りてついて来な。」
と言って歩きだす。優秀な村人Aさんだった、ありがとう!
でも村の人達の話なので私達は特にその後に何がある訳でもなく、そのまま村を散策し日も傾いて来た頃に宿に戻る。
そのまま巫女ちゃんと夕飯までご一緒する。
食事中に宿の人から早馬で来た人の話を聞く。
どうもターレから流れてきた魔物が隣の村を襲い、その魔物の中に毒を吐くタイプがいてたくさんの人が毒を受けてしまったらしい。
この宿にも毒消しが無いか聞きに来たらしく足りていないっぽい。
巫女ちゃんは何かを考えている様子だったけど、食事が終わり巫女ちゃんとは別れ部屋に戻る。




