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異世界PAN2!  作者: まじてんし
17/29

お姉さんだって完璧じゃない


 名前:オーク

 レベル:8

 HP:31/31

 MP: 0/0

 STR:36

 DEF:22

 DEX:5

 INT:3

 LUC:1

 状態:良好

 趣味:迷宮散歩



 うん、上の階に居たオークよりレベルが高いね。

 アカネちゃんも着実にレベルは上がってるけど、魔法があっても一人だったら勝てる目は無かったなぁ。


 今日は朝ごはんの後に2階は速足で抜け3階を回っている。

 魔物は強くなったけど相変わらずお姉さんがサクサク倒してくれるので問題なし!

 オーク・ゴブリン・コボルトと三匹出て来るとアカネちゃんの方にも来てしまうけど、コボルトは背が小さいから足で蹴っても牽制できそう。

 あ、実際に蹴ったらアレが見えちゃうからやっちゃだめだよ?


 午前中は3階をぐるぐる回り、お腹が減ったので4階に降りてすぐに安全地帯に入る。

 はー良かった、あの三人組も居ないみたいだねー。


 今日のお昼もみんな大好き携帯食料!(しかない)

 アカネちゃんは文句を言うでもなくもそもそ食べている。いつか東京さ行って旨いもん食わせてやるからなー?


「3階も問題なさそうだから休憩が終わったら午後からは4階を回ろうか?4階はほぼ3階と変わらないし。」

「変わらないんですか?」

「もちろん一緒って訳じゃないけど、魔物がちょっとだけ強くなって沸いてる数が増える位かな?」

「わかりました!」


 と少しお姉さんを見つめる仕種をするも依存はない様でアカネちゃんは元気良く返事を返す。



 お昼休憩も終わりそのまま4階を進む。確かにアカネちゃんの方に来る魔物は少し増えたけど問題は無さそうね。

 アカネちゃんもMP消費を少なくする為に威力を落としてるのもあるだろうけど、随分連続で魔法を使える様になったみたい。


 

 とそこに魔物が現れる。オーク二匹とコボルト一匹。お姉さんがアカネちゃんに指示を出す。


「アカネちゃん、コボルト一匹一人で任せて大丈夫かな?」

「は・はい、大丈夫です!」


 アカネちゃんの返事を聞いてお姉さんが前に出る。

 通り過ぎざまにオークにひと切りし奥のオークに向かうお姉さん。切られたオークは怒ってお姉さんを追いかける。



 残ったコボルトは小走りでアカネちゃんに近づく。

 慌ててショートスタッフを振るも避けられ当たらない。あーもう、動くんじゃなーい!


『コールド』


 アカネちゃんが唱えた魔法はコボルトの足元に命中し、足が凍って地面に釘付けになる。上手い!

 動けないコボルトにアカネちゃんのショートスタッフが唸る!過剰なまでに頭や顔をぼこぼこにされたコボルトは黒い霧となり消える。なむー。

 その間にお姉さんの方も片付いたみたい。当然だけど怪我もなく余裕の表情。


「お疲れ様!もうコールドの扱いも慣れてきたみたいだね。」

「お疲れ様です。でもゴブリンやコボルトなら良いですけどオークは倒せそうもありません。」


 そう、オークさえ沸かなければこのダンジョンは初心者のレベルアップに丁度良い。ひと昔前には人気もあったのかもしれないねぇ。



 そんなこんなでアカネちゃんのレベルアップも感じつつしばらく進んでいるとお姉さんから、


「アカネちゃんも順調に良くなってるし、このまま5階にも行ってみようか?」


「5階ですか。でも5階には上級種がいるって・・。」

「いるね。上級種はあまりたくさんの魔物と一緒にいないから、ボクが上級種を倒す間アカネちゃんが他の魔物を少し牽制しておいてくれれば大丈夫だと思うよ!」

「あの、上級種ってどんなのが出るんでしょうか?」

「5階はレッドゴブリンとレッドコボルトだね。どっちも元の魔物より強力になってる。」


 あー赤い人は強いですよね、わかります。(人ではない)


「だ・大丈夫でしょうか?」

「うーん、ボクが見る限りでは十分戦えると思うけど・・。最悪危なくなったらすぐ帰還のスクロールを使うから安心して良いよ!」

「あ、そうでした。それならがんばってみます!」


 とアカネちゃんがやる気になった。安全が確保できてるなら強い魔物の方がレベルアップは効率的になるもんね。


 そして程なく下に降りる階段を見つけ5階へ降りていく。



 

 5階と言ってもやっぱり今までと変わり映えはなくいつもの通路がある。

 でも魔物とのアカウント率は上がっていて、お姉さんが前に行きアカネちゃんが補助をし結構な数を倒して行く。


 ・・とテンポ良く倒していたと思ったら、急に周りが静かになる。

 ??? と思っていると脇の通路から一匹のゴブリンが現れる。赤い奴だ!


 こちらを見つけるとすぐに襲い掛かって来た。狙いは・・アカネちゃん!

 しかしすぐさまお姉さんが進路上に剣を入れ止まるレッドゴブリン。そのままお姉さんが剣を振るうもレッドゴブリンは急反転して避ける。

 元のゴブリンと動きがぜんぜん違うね。しかし!性能の差が戦力の決定的な差では・・ゴホゴホ。


 距離を取って一息付くレッドゴブリン。

 お姉さんの方を見ると・・居ない。そしてレッドゴブリンの後ろに現れるお姉さん、そのまま剣を一閃!レッドゴブリンは黒い霧となって消える。


「シェリスさん・・すごい!」

「まぁまだこのくらいだったらね。」

 

 とまだまだ余裕と言った表情。・・この人どれだけ強いんだろう?


「じゃあ上級種とも戦ったし、今日は下見って事で4階の安全地帯に戻ろうか?」

「はい。」



 そして数回の戦闘はあるも無事に安全地帯まで辿り着きやっと一息つく。


「ふぅ、お疲れ様アカネちゃん。今日は結構がんばって貰っちゃったけど大丈夫?」

「は、はい大丈夫です!・・でも今日はいつもよりペースが速かったですね。」

「やっぱりそう感じた?まいったなー、気にしてないつもりだったんだけど・・。」

「どうかしたんですか?」

「昨日2階の安全地帯で三人組にあったでしょ、あの時にどうせまた遊びで来てるんだろうみたいな言い方をされたのがね。アカネちゃんはこんなにがんばってるのに・・。見返したい気持ちもあって少し勇み足になってたかもしれない。」

「そうだったんですね、ありがとうございます。」

「何でアカネちゃんがお礼を言うの?」

「だって私の為に怒ってくれてたんですよね?だからうれしくって。」

「あはは、アカネちゃんにはかなわないな・・。それで5階はやっぱりまだきつそう?」

「そうですね、きつくはありますけども強くなるにはこれくらいは必要だと思いますからがんばりたいです!」

「そっか。うん、でも危なくなったらすぐ帰還のスクロールで入口に戻るからね?」

「それはむしろ躊躇わずにお願いします!!」


 そして二人の笑い声がしばらく部屋に響いていく。

 仲良き事は素晴らしきカナー。

 携帯食料を食べ、交代で仮眠を取り二日目が終わる。

      ・

      ・

      ・



 えっ、アカネちゃんにGをさせないのかって?

 大丈夫、あれからは暇があれば休憩や仮眠の時に自主的に勤しんでくれていて、むしろ時間が多いくらい。きっと今が一番楽しい時だね!(笑)



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