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異世界PAN2!  作者: まじてんし
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ダンジョンアタックPART2

 朝、お姉さんとの待ち合わせ場所に向かう為に宿を出る。

 道すがら昨晩の事を思い出す。


「明日またダンジョンに行く事にした。今度は少し長めに行く予定なの。」

「・・・そうか。俺が言える事はアカネが決めた事が正道である。雑事に惑わされず進め。」

「雑事?」

「うむ、本来するべき事と異なった事をする事だな。」

「・・・・・」

「アカネはまだしている事が雑事なのかの判断はできないか。・・そうだな、何かを言ってくれた人が本当に自分の事を考えて言ってくれているのか、している事が親しい人の為になる事なのか。取りあえずこの二つがあれば例え間違っている様に見えてもアカネの正道である事だろう。わかるか?」

「なんとなく。」

「ま・こんなのはやった後からわかるものだからな。」

「それはわかる。まずは私のやれる事を一つずつやるだけ。」

「だな。っとアカネが付けているそれは何だ?」


 と聞かれダンジョンで見つけたアイテムボックスについて説明するアカネちゃん。


「へー、そりゃ良い物を手に入れたな。なら悪いけど一つ頼まれてくれないか?」

「なぁに?」

「この間、盗賊に取られた物がいくつか返ってきたんだが・・これだ」


 と刀をアカネちゃんに投げてくる。

 手を広げ体全体で受け止めるもよろけて倒れ込む。ちょっと、アカネちゃんが潰れちゃうから投げないで!


「すまんすまん、ぜんぜん力は増えてないみたいだなぁ。」

「もう!・・この刀はお兄ちゃんの?」

「俺はこの怪我で使えないし持ってるのも重たくってな。家に帰るまで入れておいてくれ。」

「わかった。じゃあもう部屋に戻るね。」

「ああ、お休みアカネ。」


 刀をアイテムボックスに入れる時アカネちゃんは少しうれしそうだったな。

 刀身は70cmくらいあり、刀としては少し小さめなのかな?でもアカネちゃんが振れる様な物ではないなー。

 レベルが上がれば何とかなるのかしら・・。


 アカネちゃんのレベルはまだ5のまま。

 この間お姉さんが「レベルが上がってるんじゃ」って話をしてたけど、この世界の人達はあまり自分のレベルを把握してないみたいね。

 魔法を使える人が少なく、更に鑑定を使える人となるともっと少ない。

 教会とか神殿(違いは良くわからない)で鑑定用の魔導具があるみたいだけど、レベルとジョブくらいで細かい数値はわからないらしい。


【お姉ちゃん、お父さんの傷悪いんでしょうか?死んじゃったりしないですよね?】


 アカネちゃんも昨晩の事を考えていたみたい。でも死んじゃうって大げさだなー。


【んー?大丈夫でしょ、体力も戻ってたし死んじゃうような感じには見えなかったよ?】

【そうなんですけど・・何かいつもと違って小さくなった様に見えて。】

【大きさは変わってなかったと思うけど・・。】

【なんて言えば良いのか、もっと迫力があったというかなんというか・・何言ってるのかわかりませんよね?】

 

 あはは、と乾いた笑いをするアカネちゃん。

 存在感みたいなものなんだろうか?まぁ一人息子を失って自身も怪我してたら落ち込みもするよね・・。



 とそんな話をしているうちにお姉さんとの待ち合わせ場所に到着。


「シェリスさんおはようございます、お待たせしてすみません。」

「おはようアカネちゃん、ボクも今来たところだよ!」


 彼氏か!?相変わらずお姉さんは完璧な騎士っぷりだな。

      ・

      ・

      ・



 一度歩いている道なので慣れたもので昼頃には到着し、また入り口前で一休みする。

 荷物もアイテムボックスに入れられるから移動が楽になって良かったね。


 アカネちゃんがお弁当を食べているのを見ながら周りを見渡す。

 今日も人はほとんどいないな。

 入口の名簿には結構名前があるから先に入ってる人とか数日潜ってる人がいるんだろうけどね。

 毎日戻って低階層で戦っても生活できないしね・・。


「今日は2階をしばらく回って、最後に少しだけ3階に行ってから2階の安全地帯に戻って仮眠としようか。」

「えっ下に潜るんですか?」

「うん、今回は良い物を持ってきたからね。」


 と何かを取り出すお姉さん。


「これは帰還のスクロールって言ってダンジョンの中で使うと入口にPTごと戻って来られるんだ。」

「えっ、スクロールってそんな高そうな物使って大丈夫なんですか?」


 おっと、アカネちゃんがスクロール恐怖症(笑)に陥っていた。

 あの値段だと持ってたって使うのに躊躇チュウチョしちゃうよねー。


「これは魔法を覚える様なのと違ってそんなに高価な物ではないよ。それに家にあった物だからボクはお金使ってないしね!」


 パチリと片目を瞑ってにっこりしてくれる。そろそろ惚れるぞ!


 入口で名前を書いて二人で入っていく。

 1階は急ぎ足で通り過ぎ2階へ移動する。


【アカネちゃんがんばろうね!】

【はい!】


 私は見てるだけなんだけどさ・・。




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