お金がない!
「やっと街についたね、二日間お疲れ様!」
「こちらこそ、お付き合い頂きありがとうございました。」
「アカネちゃんは既に寝食を共にしたっていうのに固いねぇ。まぁそこが良いところでもあるけどね。」
「えっと、何かすみませんでした?」
「あはは、明日からだけどアカネちゃんはどうするつもりかな?」
とお姉さんに今後の予定を尋ねられた。
まだアカネちゃんと相談してなかったなー。今回の事でもう嫌になってたりしないかな・・。
「はい、具体的には両親とも相談してみてからですが・・シェリスさんはまだ・・その・・。」
「ボクはまだ謹慎中だからね、アカネちゃんがまた行くなら付き合うよ。守り刀だからね!」
「ありがとうございます!明日までには相談して決めたいと思います。」
「わかった。じゃあ明日の昼頃に最初に会った冒険者ギルドの受付前で良いかな?」
「はい。」
「じゃあ今日はゆっくり体休めてね。また明日!」
「ありがとうございます。また明日ー。」
颯爽と去っていくお姉さんにぺこりとお辞儀をするアカネちゃん。
さてどうなるかな?
宿に戻って両親にただいまと挨拶に行く。
「おかえりアカネ、どこも怪我はないか?」
「うん、騎士様が一緒に来てくれたから。」
「そうか、何か納得のできるものになったか?」
「色々見て考える事があったの。明日は一日休んで少し次の事を考えようかと思ってる。」
「疲れたろう。今日はゆっくり休むと良い。」
といった会話もあり寝所へ移動する。
その夜、珍しくアカネちゃんの方から話かけられた。
【お姉ちゃん】
【ん、どうしたの?】
【いえ、色々考えてました。お姉ちゃんはこれからどうしたいですか?】
【チートハーレムを作る!】
【は・ハーレム!?】
【そう、かわいい女の子と一緒におもしろおかしく暮らすんだ、むふー】
【あはは、じゃあ最初の一人が私ですね。】
【その通り!・・でもアカネちゃんが何かを見つけたんならその道に行くと良いよ。】
【そうしたらお姉ちゃん一人でもできるの?】
【うーん、本体を履いてくれる人が見つかるまでは手伝って欲しいかも・・】
【そんな、お姉ちゃんを他の人に履かせるなんて嫌です!】
【いやこれからパンツをたくさん作って履いてもらうつもりなんだけど・・】
【うっ、でもこれ(フンドシ)だけは私が・・・。けれどお姉ちゃんは履かせた人達に何か無理矢理させるつもりなんですか?」】
とちょっと怯えた目をするアカネちゃん。
【多分PPを使えばできると思う。でも無理矢理だとお互い気持ち良くなれないだろうし、基本的にはしないかなー。】
【良かった。お姉ちゃんは優しいからできないと思いますし。】
あれー?結構鬼畜してた気がするんだけど、どこで優しい認定入った・・。
アカネちゃんが続けて話す。
【自分の道に行って良いなんて強制する人が言う言葉じゃないですよ。・・でも無理矢理もできない訳じゃないっと】
【だ・大丈夫だよ、アカネちゃんに無理矢理なんてしないよ。】
【と・時には無理矢理でも来て欲しい女の子だっているかもしれませんよ?】
【ほう。ならまずはこの女の子が来て欲しがってるか試さないとな!】
【ヤ・ヤメテー(棒)】
これはもう無理矢理ではない気がするけど!?
そしてしばらくアカネちゃんを可愛がり夜は更けていく・・。
次の日は遅めの朝食の後に買い物に行く事にした。
アイテムボックスがあるから前は持っていけなかった物も持っていけるしね。
まずは雑貨屋さんに行き物色する。
【まずは携帯トイレ買っておかないとね。】
【え、お姉ちゃんが居るから別に要らないんじゃ?】
そう、一度経験した後のアカネちゃんは積極的だった。
私が為だと思ったのか逆にトイレに行っても良いか聞いてくるレベル。
べ・別に好きな訳じゃないんだからね、嫌いじゃないけどさ・・。
【お姉さんが心配してたしね、一応これでしてるって見せておかないと。】
【そうですね、一応持っておいた方が良いですよね。】
・・・まぁ確実に意識してくれる時間が増えるから良い・・のかな?
お次は魔法屋さんに向かう。クリーンあるかな・・?
魔法屋さんに移動し中にはいると不愛想なおばちゃんが一人。明らかに接客する気ないよねー?
少し気後れするも勇気を出して奥に進むアカネちゃん。
そしてスクロールが置いてある棚を見る。そそくさと帰るアカネちゃん。
【何アレ、高すぎるんだけども・・】
【安いのでも金貨10枚とかでしたね。急いでお店出ちゃいましたよ】
【そういえば普通に買い物頼んじゃったけどアカネちゃんてば結構お金持ってるの?】
【たくさんおみあげ買うつもりだったので多めに持ってきてますけども、金貨1枚とちょっとくらいです。】
13歳の女の子としたら十分すぎる程だよね・・。
これは気を付けないとすぐ無くなってしまいそうだな。
【じゃあ少し早いけどお姉さん待たせちゃいけないし冒険者ギルドに行こっか?】
【そうですね。】
冒険者ギルドに着くと意外にも結構人がいた。
恐々と中に入るアカネちゃん。ヤバいテンプレ怖い。
もうお姉さんは来ていて手招きをして迎えてくれる。お姉さんがいれば心配ないよね。
「こんにちは、アカネちゃん。」
「こんにちは、シェリスさん。・・今日は随分人が居るんですね。」
「うん、何か領主様から特別な依頼が入ったみたいだね。」
「こんにちはー、アカネちゃーん。そうなのー、空いてるPTの人を呼んで説明してるところなんだー。」
と一緒にいたランランさんが教えてくれる。
所々まとまっている人達がそれぞれPTなんだろう。あ、例の三人組もいるよ!関わりたくないから気づかない振りしておこう。
「まだアカネちゃんのランクだとー、受けられないから、気にしないでー。」
「それでアカネちゃん、どうするか決めた?」
「はい、またダンジョンでレベル上げを手伝って貰えないでしょうか?」
「もちろん、オッケーだよ!じゃあ次は少し長めに潜ろうか。」
「はい、宜しくお願いします!」
「二人とも仲良しになって良かったー。あ、アカネちゃんそのポーチかわいいねー。」
ランランさんはいつも平常運転だね、でも受付の仕事は良いのかな・・?
「これはダンジョンで見つけたアイテムボックスでシェリスさんがかわいい紐を付けてくれたんですよ!」
「へー、また珍しいものを見つけましたねー。」
と盛り上がっている二人にお姉さんが声をかける。
「じゃあ、ここに居ても邪魔になるしアカネちゃん移動しようか?」
「あ、はい。それじゃあランランさんまたー。」
「はいー、お二人とも怪我しないように気を付けてねー。」
外に出てアカネちゃんがお姉さんに話しかける。
「すごい人でしたね。あんなに冒険者の人がいたんだ。」
「あはは、たしかに。領主様からの依頼だからね、受けるにせよ受けないにせよ無視する訳にはいかないからね。」
「私も聞いておくくらいはした方が良かったでしょうか?」
「いや、ランランも言ってたけどアカネちゃんはまだ初心者だから関係ないよ。」
「どんな依頼だったんでしょうか?」
「最近更に魔物の活性化が進んだのか街の近くでも強力な魔物を見かけるから、ここらでみんなでまとめて狩ってしまおうって話らしい。」
「そういえば私も入口の前でゴブリンに襲われました。」
「・・そう。今回の依頼の結果によっては騎士団が出なければいけないかもしれないな。そうしたら謹慎も解かれるかも。」
「そうですか・・シェリスさんは騎士様ですもんね。」
「でも今日依頼が出たばかりだし結果が出るのには1,2週間はかかるはずだから。」
良かった。少なくとも次は一緒に来てくれそう。
「もう買い物とか準備は終わった?」
「はい、雑貨屋さんと魔法屋さん・・は高くて買える物はなかったですけど。」
「あはは、スクロールは高いもんね!後は食料とか?せっかくアイテムボックスがあるんだしね。」
「? 携帯食料は買ってありますけど・・。」
「アイテムボックスの中の物はね、時間が止まって腐らなくなるんだよ。」
おーさすが異世界!色々と用途が広がるね。
「じゃあそこら辺も含めて少しお店を見て回ろっか?」
「はい!」
・
・
・
「それじゃアカネちゃん、また明日の朝ね!」
「はい、また明日ー。」
結局、生の食料は諦める事になった。1m四方って意外に狭いよね・・。
帰りに何か持って帰る可能性も考え半分くらいスペース開けておくとそれ程入らない。
下手に1・2食分入れて食べると残りの日がつらいので、それだったら携帯食料を入れておこうって。




