テンプレおやじSECOND
2階に降りてすぐ右側にダンジョンには異質な扉があった。
そこを開けて入る時に体が光った気がした。
中はちょっとした広めのスペースになっていて座れる様な窪みや段差がある。
角には湧き水貯まりがあるけど、あれって飲めるのかな?
「ここが安全地帯って言われてる場所。何回か利用してるけど魔物が入ろうとしてきた事はないよ。部屋の角に沸いてる水は一応飲んでも大丈夫、ボクがまだ生きてるのが証拠かな?でも下に貯まっている水はお勧めしない。」
けらけらと笑いながら言うお姉さん。飲んだんだね、さすが騎士様。(関係ない)
「ボクが見てるから少し仮眠してもいいよ?」
「いえ、少し休めば大丈夫だと思いますから。」
まぁすぐにMPが回復する訳じゃないからゆっくり休んでね。
どれどれ、状態はっと・・
名前:ヤナギダ アカネ
性別:女
年齢:13
ジョブ:ヤンデレ妹
レベル:4
HP:10/10
MP:1/3
STR:3
DEF:3
DEX:2
INT:69
LUC:238
状態:良好
趣味:G
スキル:コールド 魔法制御(氷)LV1
称号:姉スキー
経験値Pなし スキル1P
使ったMPは2か3ってところだね。
今回は一回で枯渇しちゃったけどレベルが上がれば問題なさそうね。
「でもダンジョンってもっと人がいるかと思ってたんですけども誰にも会いませんでしたね。」
と少し余裕が出てきたのか話かけるアカネちゃん。
「そうねー。ひと昔前は賑わっていたんだけどね。魔物が強くなった影響で怪我をして引退した人もいるし、新しく冒険者を始めるにしても中々安定して戦えるまで育たずに諦めてしまうから・・。減ってく一方で増えないんじゃ当たり前だよね。」
「冒険者するのも大変なんですね。」
「こんな時こそギルドが率先して初心者への指導や手当をしていくべきなんだけど、この街のギルドには期待できそうにないね。」
【お姉ちゃんと同じ事言ってます。】
【この騎士のお姉さんが冒険者ギルドの人だったら良かったのにね。】
少しして安全地帯を出る。
「2階も魔物の種類はほぼ変わらない。出て来る数が増えるくらいかな?アカネちゃんはまだ無理せずに後ろにいてくれればいいからね!」
お姉さんが倒した魔物の魔石をアカネちゃんが後からせっせと拾う。ゴブリン位ならば前にでて突く。そんな事を繰り返しながら2時間程度がんばりまた安全地帯に戻った。
「あれ、今度は誰か居ますね。」
「ほんとだね。こういう所ではお互い詮索しないのがルールだから、軽く会釈くらいで反対側に行こう。」
冒険者だと思われる男が三人。アカネちゃんが会釈をして移動しようとすると向こうから話かけられる。
「今時ダンジョンに潜ろうって、しかも女二人とは珍しいな~」
「えっと、あの・・」
無視する訳にもいかずあたふたしているとお姉さんが代わりに返事をしてくれる。
「ええ、もちろん深く潜る訳ではありません。すぐ帰るつもりですから。」
「ふーん、よくそんなに軽い気持ちでダンジョンに入ってきたもんだな。」
と嫌味な事を言いつつも話は終わったのか三人で勝手に話始めた。
ほっとしたけど、ああゆう輩はかわいいアカネちゃんの視界から出て行って欲しいわね!
「じゃあ、あっちで何か食べよっか。まぁ携帯食だけどね!」
「あ、私も持ってきてますよー。」
と言ってお姉さんの傍に行きお手伝いをする。
お姉さんは組み立て式のコンロみたいなお湯を沸かす道具をだして火を点けた。
「シェリスさんも魔法が使えるんですか?」
「いやこれは火を点ける魔導具だよ。安くはない物だけど便利だからね。」
二人分のお湯はすぐ沸いて携帯食料を入れ込んでスープにする。それにカチカチのパンを付けて柔らかくして食べるのだ。
はっきり言っておいしくなさそう。だけどお湯も沸かせないPTはスープの素をパンに塗って食べるのだからよっぽどマシではある。
「じゃあ少し早いけど交代で休む必要があるし、アカネちゃん先に休んでいいよ。」
「えっ安全地帯だから一緒に休めば・・」
「安全地帯は魔物は入って来ないようだけど、だからって安全な訳じゃないんだよ?だからその寝袋も足くらいならいいけど完全に入ってしまうのは止めた方がいい。」
とちらりと三人組の方を見る。三人組は何やらにやにやしているなー。気持ち悪い・・。
そして更に声を潜めてお姉さんが言う。
「あとトイレは大丈夫?簡易トイレ持ってきてるから必要なら言ってね。」
「はい、ありがとうございます。まだ大丈夫です。」
するとまた三人組の一人がまた話しかけてくる。
「そんなに警戒しなくっても大丈夫だぜ、何ならダンジョンの事とか教えてあげようか?」
「ってお前は他の事も教えちゃうんだろ?」
「ちげーねぇ、ぎゃはははは!」
うわー、最低な男達だろうなとは思ってたけどもやっぱり最低だったよ。
でも危ないな。三人は立ち上がって徐々に近づいてきている。アカネちゃんも怯えてる。こらー!
「それ以上近づくな!・・すまないが連れが怯えているんでね。その距離からでも話すだけなら十分だろう?」
さすがお姉さん、はっきり言ってやった!
でも三人組は納得がいってないって顔してるなー。
「普通に話してるだけなのに、そんな事言われちゃうと悲しいなー。少し落ち着こうぜ?」
と言いつつ、またじりじりと距離を詰めている。
もう少しで飛びつけば届いちゃう距離だな。
でも近づききる前にお姉さんのターン!
「三度言わないからな、私はターレ騎士団のシェリス・ユドナーだ。それ以上近づくな!!」
うーん、かっこいい!そして剣に手をかけ何時でも抜けるって構えをするお姉さん。
「騎士かよ。いやほんとに何もする気なんてありませんよ?さっき下の階から戻ってきて出る前に一休みしようと寄っただけですから。」
敬語になった!ワロス!騎士ゴイスー!!
そして三人組はもう出ますんでと言って1階に上がって行った。
悪は滅びたね、いや滅びてはいないけどこれで安心だね。
街の名前がターレって初めてわかった(笑)けど、お姉さんのかっこよさも改めてわかったよ。
「シェリスさん、ありがとうございました。これで安心して休めます。」
「うん、じゃあボクはこのまま見張ってるから。ある程度時間が経ったら交代の為に起こすね。」
「はい、ではお休みなさい。」
はい、お休みー・・
【って終わるとは思ってないよねー、アカネちゃん?】
【お・お姉ちゃん?どうしたんですか?】
【どうしたんですか?じゃないよ、今日まだしてないよね?】
【ビクッ】
【一日一時間って約束したもんね?】
【私もしたかったですけど、今日は朝から移動とダンジョンで時間がありませんでしたから・・】
【今は時間あるよね?】
【いやまだダンジョンの中ですし、シェリスさんも近くに居ますし・・】
【アカネちゃんが騒がなければ問題ないよ!】
【あっ、ちょ!そんなところ動かさないでくだ・・し・下着が汚れたら代え無いからっ】
【あれ、言ってなかったっけ?これ吸水性抜群だから。汗とかあれとかぐらいは楽勝だし、おしっこ我慢できなくってお漏らししちゃっても、の・吸収できるんだから!】
【今、のって、飲める?お姉ちゃんが飲んでるって事だったの?】
【ええぃ、つべこべ言うなよ!色々お姉ちゃんが教えてあげるから、ぎゃはははは!】
【三人組かと思ったらもう一人居たよー。あ、ほんとにやめて?せっかく我慢してたのに、ふあぁ~・・】
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アカネちゃん、ゆっくりお休み。




