表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界PAN2!  作者: まじてんし
11/29

ダンジョンアタック

 ダンジョンは街から徒歩で半日程度のところにあった。

 ダンジョンの中で一晩過ごし次の日に街に戻る予定。

 乙女が一晩過ごすのだから色々入り用かと悩んでいたら、大丈夫とお姉さんから言われた。

 トイレ的な問題とかは大丈夫なのだろうか。

 装備は昨日購入した物と何か切る物も必要だろうと思いナイフを一つ買って腰に付けてある。戦闘での出番は無さそうだけども・・。

 あとは一緒に買った両肩で背負えるリュック(両脇に羽のアップリケが付いていてかわいい)を一つ。

 中には水筒とお弁当、携帯食が数個。薬草・毒消しと寝袋が一つ。これでもういっぱい。

 

 ダンジョンの入り口は洞窟みたいな穴がぽっかり空いている感じで、入口前には受付みたいなのがある。


「あそこで入る前に名前を書いておくといいわ。もちろん義務ではないけどね。」


 予定日を過ぎても帰って来ない人が多い場合には騎士団に連絡が入り異常が起きてないかダンジョンへ騎士団が入る事もあるらしい。

 なるほど、お姉さんは何度も入ってる訳ね。安心安心。

 入る前に一休みする事になりお弁当を食べるアカネちゃん。お姉さんも軽食を持ってきてるみたい。



 両親にはアカネちゃんから昨日の夜にダンジョンに行く事を伝えてもらった。

 意外にもすんなり了承してもらい拍子抜けしてしまう。

 まぁアカネちゃんが騎士のお姉さんに言った様にはっきりと意思表示したのもよかったんだろう。


「決めたのならアカネの思った通りにするのが良い」


 って言ってた。心配はもちろんしてるんだろうけど、どうもそれ以上に信頼している感じだなぁ。

 13歳の女の子にそこまでの信頼ってすごいな。アカネちゃんはもちろん良い子だけどね!


 と昨晩の事を考えているとお姉さんから、


「アカネちゃんは治癒師?魔術師?何か使える魔法はあるかな?」


 と聞かれ、


「魔術師、のつもりですが魔法はコールドを覚えてきました。」

「へぇーコールドか、中々レアなの覚えて来たわね。って覚えてきたって事はまだ使ったことは・・?」

「はい、ありません。すみません。」


 ぺこりと目を××にしてすまなそうに謝るアカネちゃん。


「ごめんごめん、責めてる訳じゃないよ。誰だって初めてはあるよね。とすると使えるか試してみないとだね。わかった、まずは試せる状況を作って一発撃ってみようか。」


 取り敢えずの方針が決まり、ダンジョンに入る事になる。

 簡易トイレが設置されていたので済ませてからね!

 お姉さんに言われていた通り入口前で名前と帰還予定日?明日でいいのかな。予定階数?えーっと・・。とアカネちゃんが困っていると、お姉さんが指を2本立ててにっこり笑っている。2階ですね、りょーかーい。

 隣にも同じような受付の机があるけど何だろう?何も言われないから素通りで良いのかな?


「シェリスさん、ありがとうございます。」

「いや、こっちも書く内容伝えておかなくってごめんね。」


 てへっと片目をつぶり言うお姉さんかわいい!

 ダンジョンの中は熱くもなく寒くもない。適温が保たれている感じ。

 天井辺りがぼんやり光っていて足元は若干暗いけど歩くのには問題ないかな。


【足元暗いから転ばない様に気を付けてね、アカネちゃん】

【お・お姉ちゃんか、うん、気を付ける。気を付ける・・。】


 結構緊張してるな~。あんまり話しかけない方がいいかな・・。


「じゃあまずは2階に降りる階段まで行こうか。私より前には絶対出ない様にね。」

「はいっ!」


 ええ出ませんともさ。

 しばらくお姉さんの先導の元進む。歩幅の差があるからアカネちゃんは少し小走りぎみ。

 後ろからお姉さんの尻尾がふわふわ左右に揺れるのを見ながら進む。


 と、その時ぬっと大きな影が横切る。



 名前:オーク

 レベル:5

 HP:25/25

 MP: 0/0

 STR:30

 DEF:16

 DEX:5

 INT:3

 LUC:1

 状態:良好

 趣味:迷宮散歩



 でかっ!そして強い。ええー!?1階ってゴブリンとかスライムとかもっと雑魚っぽいのが出るんじゃないの?

 ザシュ!お姉さんが剣を一閃。オークの姿が消える。・・・へっ?


「アカネちゃん?もう終わったよ。」


 ありゃ、アカネちゃんは怖くて目を瞑っちゃってたみたい。

 これは少し魔法覚えたくらいで一人で戦闘なんて試さなくって良かった。


「これからどんどん出てくるよ。アカネちゃんにも手伝ってもらうからね?」

「は・はい。すみません、がんばります!」


 何しろ13歳の女の子だからね、いきなり戦えって無茶な話だよね。させてる私が言うのもなんだけどさ。


 今出てきたオークが消えてしまったようにダンジョン内での魔物は普通の魔物と少し違う。

 ダンジョンが生み出していると言われていて、倒すと消える。たまに装備やアイテムが消えずに残る事があるらしい。

 そして必ず残るのが、今お姉さんが拾っている魔石。これは売るとお金になる。

 オークの魔石はパチンコ玉くらいかな?


「1階からこんな大きな魔物が出るんですね。私、街の近くに出る様なゴブリンとかかと思ってたのでびっくりしちゃって。」

「ゴブリンもいるけどね。数年前からオークも出だして今はオークのが多いくらい。そのうちゴブリンは居なくなるのかもしれない。」


 うわー成長する系のダンジョンなのかな?

 思ってたのと違う強い魔物がいきなり出てきたら普通に全滅コースだよね・・。


 そうそう倒した魔物の経験値だけどね、これはダンジョンに一緒に入った人はPT認定されてPT内で均等分けされるらしい。

 均等って言っても等分ではなくって倒した数とか関わった功績?とかに寄って分けられていると言われている。

 言われているというのもダンジョンから説明があった訳ではないので、そうなんだろうなってお話。

 例えば傷ついた人を回復してあげるのも戦闘に関わったと判断されるし、居るだけでも少しは入るみたい。生き残っただけでも経験だもんね!


 そこからはさくさく進んでいく。オークが出たらお姉さんが倒し、アカネちゃんは魔石を拾う簡単なお仕事。

 途中ゴブリンが出た時にはお姉さんが倒れさせてからアカネちゃんがショートスタッフでゴツゴツしたりした。

 ゴブリンの魔石は小さなボタン程度の大きさ。でもお金になるんだから塵積チリツもだよね!


 小一時間程歩いたところで下に降りる階段が見えてくる。

 けれどお姉さんはそのまま通り過ぎていく。


「あれ、階段降りるんじゃ・・?」

「うん、この先にね、丁度良い場所があるんだよ。」


 お姉さんについてしばらく行くと奥が小部屋になっているみたい。


「この部屋の奥に魔物がポップしやすい場所があるから入ってすぐ魔法を撃ってみようか?」


 私も空間把握で視てみると、小部屋の中には意外と奥行きがありお姉さんが言ったとおり部屋の奥には大き目の影が二つある。恐らくオークだろう。

 入口からこの距離ならすぐ襲われる心配もなさそうだし、確かに試し撃ちには丁度良い。


「はい、分かりました」


 入ってみて思ったより遠かった為か少し大きめの声で魔法を唱える。


『コールドぉぉお!』


 部屋の温度がぐっと低くなる。

 オークはっ!?ダメだ少し体が白っぽくなったけどこちらに歩いてくる。

 アカネちゃんはMPが枯渇したのかふらふらになっている。

 お姉さんが体を支えて入口の脇に誘導して休ませてあげる。

 その間にもオークが二匹肉薄しているがお姉さんは余裕の表情で剣を抜く。


 コールドのダメージもありオーク二匹はお姉さんに切られ敢え無く消え去る。


「シェリスさんすみません、私・・」


 と立ち上がろうとするアカネちゃんを手で制して、


「あ、いいよそのままで。2階に降りると安全地帯があるからそこで少し休もう。」


 と言いながら、ひょいとアカネちゃんをお姫様だっこで持ち上げ歩きだす。

 おー、やっぱり騎士様は絵になるなぁ。顔を真っ赤にしたアカネちゃんかわゆす!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ