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短編まとめ

ピーナッツバターとエイリアン

作者: 猫面人

 今日もピーナッツバター汁を作った。そしたら宇宙人が攻めてきていた。映画で見たことあるような宇宙人達。街を破壊しながら進撃している。そして私の家にやってきた。

「お前が英雄か?」

流暢な日本語でエイリアンが話しかけてきた。私は頷いた。英雄ーーそう呼ばれたのは久しぶりであった。かつて、世界に混沌の根源たる戦争があった。それを鎮めたのが私だ。それ以来私は英雄と呼ばれている。だが私はそんな風に言われるのが嫌だった。道行く者が皆私にひれ伏した。私を対等に見てくれる者が居なくなってしまったのだった。

 ともかく私は家に上がり込んできたエイリアンをもてなすことにした。ピーナッツバター汁で。

「食べてみてくれ。」

エイリアンは、恐る恐るピーナッツバター汁の入った器を口に運び、少しだけ口に入れた後、一気に飲み干した。

「美味い。なんて美味いんだ。我らの星にはあるどんなものよりも美味しい。ぜひ、これの製造法を教えてくれ。」

「我が家秘伝の味噌なんだが、仕方ない、教えてやろう!その代わり侵略はやめるんだ。」

エイリアンはしっかりと頷き、世界中のエイリアンへ攻撃を止めるように指示した。

 そして、一年ほど過ぎたのち、私はまた英雄として崇められた。エイリアン達はピーナッツバターとピーナッツバター汁の製法を教わる代わりに、エイリアンの星の技術を地球に持ち込んだ。地球とは比べものにならない、進んだ技術だった。

 そんな世界を眺め、私は満足げにピーナッツバター汁を啜り、トイレに向かった。トイレの芳香剤にはピーナッツバター汁はやはり最高だ。

以前書いた『味噌汁は赤味噌派?それとも白味噌派?僕はピーナッツバター』の続編みたいなもん。

謎のピーナッツバター推し

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