第5話 名前を呼んで!
ストックして書くとかできればいいんですけど、割と思いつきで書いてます。
なんか、ラブに行くまでだいぶ時間かかりそうだなぁ。
「オ、オロロロエエエエエッ・・・・・・・・!!」
突き付けられる刃物。
飛び散る血しぶき。
そして、死んでいく人・人・人・・・。
怖い、気持ち悪い。
俺の精神はその現状に耐えられなかった。
「大丈夫か?ご主人?おいカエル」
「ええ、『ケローン』」
身体全体に優しい感覚が包み込み嘔吐感だけでなく気持ちも落ち着いてくる。
これはカエルが精霊術で何かしてくれたのだろう。
「君、大丈夫?」
先ほど聞いた声が聞こえる。
顔を上げるとそこには、サラサラの金髪のロングヘアーに青い金属の胸当てに肩当、長いマントに腰にはダガー・・・。
「ヒっ!?」
自分でも情けない声を上げる。
この人は盗賊から自分を助けてくれたんだと頭では分かっているのだが、先ほどの戦いを思い出してしまうと恐怖で体がすくんでしまった。
それを見て、彼女はなんとも仕方ないといったような表情をしている。
―いけない、きちんとお礼をしなければ。
「あ、あの。た、たすけてて・・くれて・・・あ、あありがとうご・・ざいます」
ガチガチに固まった口からなんとか言葉を発する。
本当に情けない。
「落ち着けご主人」
「そうです、落ち着いてください。彼女はご主人様に害意は無いようですから」
ぬいぐるみ二人からもフォローをもらう。
ああ、ぺちぺちと叩かれるクマの手が気持ちいい。
うん、少し落ち着いてきた。
「此度のご助力、まことにありがとうございます。主人に代わりお礼いたします」
カエルが代わりに改めてお礼を述べる。
―しまった、タイミングを逃した。
あわてて、自分も頭をを下げる。
「いえ、偶然通りがかっただけですから。私は風の民が一人リンディース・メイ・シルフィードと申します。失礼ですがあなた方は?」
「おう、シルフィーのとこの子かぁ、助かったぜ。まくまく」
「ええ、もうお気づきかも知れませんが我々は精霊です。私はカエサル。こちらがラクリマ。そして、われらが使える主人の勇司様です」
「私は水城ゆ「っ!水と火の主精霊様!」聴いてねぇ」
彼女は膝を折り頭を下げる。
―えっ?そんなに偉いのこの二人?
俺の存在蚊帳の外じゃん。
もう、何が何だかまったく話についていけていない。
カエルに水を出してもらい口をゆすぎ、小休止をとる。
そして街道を街へと歩きながらお互いに話をすることにした。
ちなみにクマは未だ俺の頭の上。(気に入ったらしい)
カエルはリンディースさんが抱いている。
どうも、彼女は精霊に使える民族の出らしい。
その為、高位の精霊である二人に傅いたようだ。
って、おまいら主精霊って一番偉いんじゃね?聞いてませんよワタクシ?
そして、何より彼女は耳が長い!そう!エルフさんっぽいのである!!
おう、これぞファンタジー!!しかも相当の美人さんだ!!
いかん、違う意味でも緊張してきた。
「カエサル様、お伺いいしてよろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「こちらの、ユウジ様はいったい?」
―お、俺っすか?俺のことが気になる感じっすか?
いやぁ、こんな綺麗な方に気にしていただけるなんて。
「ああ、ご主人様の魔力についてですね?」
「はい、この力。おそらく魔王級かと見受けます。」
―はい?魔王?え?俺が?
なんか勘違いしてたっぽいぞ俺。やっぱ俺話についていけてない。
うん、俺は空気の読める男。ここは聞きに徹した方がボロを出さなくて済みそうだ。
(そこ、口がはさめなかっただけとか言わない!)
「ふむ、シルフィの加護持ちの貴女ならば話しても良いでしょう。勇司樣よろしいですか?」
「え?俺!?いや、まだこの世界の判断基準がつかめないから。カエルが大丈夫と思うならお願い。」
「この世界?」
疑問を感じたようでその単語を繰り返す。
「それを含めて説明しましょう。」
そこでカエルはこの世界に俺がやってきた一連の流れを説明した。
但し、テオ爺ちゃんなどの神についてはぼかしてだが。
「別世界?」「生き返った!?」
などと驚きの声が聴こえる。
うん、自分でも理解しきってないけどトンデモキャラだな、俺って。
「事情は概ねわかりました。それで、貴方様方はこれから如何なさるおつもりで?」
「うん、まだ本当にここに来たばかりなんでとりあえず人の住んでるところに向かおうと」
「まくまく、ご主人はテキトーだなぁ」
やかましい、こちとらついさっきまで新卒フレッシュマン社会人だったんだ。
いわゆるパンピー!凡人ですよ?
こんな今までの常識外世界でいきなり頭は回りませんよ!
「ということは、まだ方針もまだ殆ど決まっていないと」
「うん、第1異世界人はあんな方々だったし、あ、俺に敬語はいらないよ?呼び方も水城でも勇司でも好きに呼んで」
「そう?私も堅苦しいのは苦手だし、ユウジって呼ぶわ。私のことはリンディって呼んで」
よし、名前で呼び合ったぞ!これで僕達お友達だね!
「? じゃ、先ずはこの国の王都へ向かいましょう。そこならこしを落ち着けられるでしょうから
」
俺のお友達が出来た歓びのオーラを感じとったのか、怪訝そうな顔をしながらそう提案してきた。
うん、俺としても生き返ったあと身体がギシギシなので暖かい布団で眠りたいです。
次は街ですねぇ。
そして、クマをもっと書きたい衝動に駆られる。
いやいや、女の子をどう書けば分からないからじゃありませんよ?(汗)
そして、リンディースさんの呼び名を「リンディ」にすべきか「リン」にすべきか悩み中。
リンちゃんって良くないですか?




