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こんな世界

作者: 希夜

生きるのは、やはりつらいことだ。

どんなに楽しめても、満足できても、笑えていても

生きることで傷が増える日々は変わらない。

きっと、生きるとはそういうことなのだろうと

だいぶ前から解っていたような気がする。


傷ついて、独りになって、独りで苦しんで

それでも生を望んで、希望を抱いて前を向く。

それが理想であり、あるべき世界なのだと思う。


けれど、この世界には生を拒んで、明日を諦めてしまう人が沢山いる

本当につらくなって、希望に目を向けられなくなる日々が沢山ある

それは何故なのだろうと考えた。


自分たちは、独りでなんとかしようとし過ぎているのではないかと。

この感情も、自分の中で留めておけると、勘違いしているのではないかと。


何かつらいことや、些細なことで、苦しさや寂しさを感じたとき

何故か自分たちは、その感情を自分だけに留めておく。

一つ一つの感情は小さくとも、それが積もれば大きなものとなる。


この世界がこんなにも生きづらい世界になってしまったのは

誰一人として、小さな感情を誰かに話そうとしないからだと思う。


つらい、しんどいと感じたとき

素直に、それを誰かに話すことができれば

きっと、少し楽になる。


自分のことぐらい、自分でなんとかするべきだ

そんな考え方が、この世界では普通なのかもしれない

けれど、ただ生きるだけで、小さな傷はついてゆく

傷が治らなければ、いつか無視できなくなる

だから、どこかで傷口に絆創膏を貼ってあげる必要がある。


それは独りでしなくてもいい、むしろ誰かの力を借りた方がいい

自分たちはその点で、他人に迷惑をかけなさ過ぎている。

それくらいの迷惑なら、許されるはずだから。


少し長くなってしまったけれど

素直に、つらかったよって、今日は苦しいんだって

誰かに言えるような

そんな世界を、社会を築くことが

今を生きている自分や、自分たちの役割だと

そう思っていることを伝えたい。

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