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第一話

 俺は暗いビルの中、身を潜めている。

奴らには、まだ俺の存在は知られていない。俺の手には鍛え上げられた業物「太陽の剣、月の剣」がそれぞれ握られている。

 この街を巣くう魔物達を人知れず駆除していく。それが俺の仕事である。


「見つけたぞ!」剣を握る握力が強くなる。それに反応するかのように剣に光が宿る。魔物はまだ、俺の存在に気付いていない。地面を思いっ切り蹴り飛び上がり、魔物の頭上へ二本の剣を重ねて切り刻む。


「うおおおおお!」


バシッ


頭を何かで叩かれる。


「えっ?」状況が飲み込めずに当たりを見回す。


「えっ?じゃないだろう!授業中に奇声をあげるな!」目の前には、国語の黒田香苗先生。スタイル抜群で、男子生徒達の人気は凄いが男勝りなのが玉に傷である。


「いや!俺は魔物を……」夢と現実が混ざっている。


「魔物……?」黒田は訝しそうに眉をゆがめている。クラスの中は笑いに包まれる。


「先生!そいつ中二病なんですよ!」鎌倉の声。奴とは中学生からの腐れ縁である。


「中二病って……」少し軽蔑するような黒田の目。痛すぎる……。


「いや、俺は中二病なんかじゃ……ねえ!」自信は無い。俺は眠ると変な夢を見る確率が高いだけで、決してそんな病気ではないのだ。しかし、皆の冷ややかな視線と小馬鹿にしたような笑いは止まらない。


「まあ、授業の邪魔だけはしないように!」そういいながら黒田は色っぽく尻を振りながら教壇に戻った。


「全く……」俺は、何気なく一人の女子と目があった。彼女の事はあまりよく知らない。

たしか昨日、転校してきた小松原……みほ……、だった……かな。

 小松原は特に笑うでもなく何か感情が読み取れない無表情な顔でジーッと俺を見ている。なんだか俺も彼女の瞳を見つめる感じになってしまった。少し緑がかった感じが綺麗たった。

 俺と視線が合ったのが解ったのか、ゆっくりと視線を教壇に移した。


ストーリーも結末も決まっていません。

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