91/月
今宵、世界樹チートが加速する…
言い訳させてください!
一般アイテムと帳尻合わせたらこうなってしまったんです!許してくださいm(_ _)m
源泉支配の機能は、何も所有領域の拡張だけではない。
領域の拡張で所属上限が解放されていくのは今し方分かったことだが、所属人数で[規模]というのが変わってくるらしい。
規模は下から順に、村・宿場町・町・都市・王国・帝国とランク分けされており、この規模によって様々な恩恵もあるようだ。
村は1人から100人、宿場町は101人から500人、と所属人数を達成したらランクアップし、国以上にする為には別の条件があるっぽいな。
精霊宮殿のランクは辛うじて宿場町である。フェアリーズ効果だな!
そして各種機能についてだが、なかなかに出来ることは多いが、どの機能にもRPと呼ばれるポイントを使うようだ。
そんなRPを得るための機能その1が[ポイント変換]だ。
アイテムをRPに変換することが可能で、レア度>rank>品質の順で変換ポイント数に影響するようだ。アイテムのレア度、領域の規模で月の変換可能数が決まり、所属者毎に制限数は個別とのこと。
どうやら所属人数が多ければ多いほど有利になる仕組みのようだな。
次は先ほど試した機能その2[領域拡張]。
RPを使用して所有領域を拡張できる機能で、飛び地での拡張と、他源泉の所有領域を上書きすることは不可能なようだ。
ただし、俺がやった湖を囲うようなことをすれば、フィールドの独占みたいな悪用方法も出来るみたいなので、プレイヤー間で問題が表面化してきたら修正されるかも?
機能その3[施設拡張]。
なかなかに面白そうな機能で、RPを使用して様々な施設を領域内に建造できるみたいだ。
パッと流し見た限りでは、居住施設・生産施設・公共施設・訓練施設など色々あり、目を引いたもので言うと、ワープポータル・鉱脈・採取庭園などが興味深いな。
この機能に影響するのは、規模ではなく領域の広さと、所属者の種族・職業・スキルで建造可能な施設が追加されるらしい。規模ではなく領域の広さがトリガーなのは、取り敢えず建物を建てられる土地があればいいってことなのかもしれない。
居住施設の欄にありました、精霊宮殿。条件は各基本属性の精霊王がいることか?
機能その4[防衛拡張]。
RPを使用して、領域内でのみ作用する防衛システムを拡張できる機能だ。
まだ殆ど解放されていないのは、所属者の種族・職業・スキルで種類が追加されるものもあるが、規模が大きいほどに強力なものが追加されていくからのようだ。
今あるのは、木の柵や堀、物見櫓のような初歩的なやつばかりだな。
機能その5[領域スキル]。
RPを使用して、領域内でのみ効果を発揮するスキルを取得できる機能で、プレイヤーやNPCといった所属者ではなく、領域に付随する効果なので、どちらかといえばバフ・デバフに近い機能かもしれない。
スキルは【成長スキル】【不変スキル】【支配者スキル】と種別されている。
成長スキルは、レベル概念のあるスキルで、RPを使ってレベルを上げることで強化していくシステムのようだ。
不変スキルは、レベル概念のないスキルで、一度取得してしまえばその後にRPの消費はない。成長スキルと比べて割高なのかは試してみるまで分からないな。
最後の支配者スキルだが、どうやら規模が大きいほどに強力になる、源泉の支配者専用のスキルみたいだ。
攻撃型・防御型・生産型・支援型とあり、さらに単体・集団・敵単体・敵集団、そこにそれぞれ属性・物理・魔法・各種ステータスと細分化されており、種類は多種多様だ。
機能その6[アイテム生成]。
RPを使用して、様々なアイテムと交換できる機能だ。どうやら、源泉毎に異なるラインナップのアイテムもあるようで、他にも所属者の種族・職業・スキルによってもラインナップの追加があるようだ。
こちらもありました、[精霊結晶][精霊鉱石][封属結晶]などなど。
又、規模に比例して数が、領域の広さに比例して大きさが変わる[魔結晶]という素材アイテムが四日毎に生成されるようだ。
使い道は…、アイテム名似てるし魔石みたいな使い方が出来るのではないだろうか?
機能その7[領域結界]。
RPを使用して、様々な効果を持つ結界を一時的に展開する機能で、領域スキルと比べてタイムリミットがある代わりに、効果が高いようだ。
RPの他にアイテムを触媒として要求する結界もあり、そういうのは押し並べて強力である。
ただし、領域スキルと違って、結界は一度にひとつしか発動できないらしい。
機能その8[守護獣育成]。
RPを使用して守護獣の召喚、育成が行える。
守護獣の召喚にはランダム召喚と指定召喚があり、指定召喚には触媒として魔石が必要なようだ。ただし召喚せずとも、源泉支配者がテイム・契約した個体を守護獣に設定することも可能とのこと。
守護獣のスキルには所属者に対して恩恵のあるスキルが多いようなので、あとで試してみよう。
機能その9[気温操作]。
数ある機能の中で、唯一RPが関わらない機能だ。
領域内の気温の操作が可能という名前の通りなのだが、操作可能な気温の範囲は元の環境に左右されるという、なんとも微妙なもの。
極端な例を挙げれば、火山地帯を氷点下にするようなことはできないということだ。
そして最後、機能その10[源泉管理]。
プレイヤーやNPCを所属させたり、所属者に役職を与えたりなどの管理、税の設定など細々とある。
中でも重要なのが、源泉を維持するためのノルマだ。
規模によって変わる月毎のノルマが課され、指定されたアイテムの納品か、RPを支払うかしなければならない。
このノルマが達成できなければ、即源泉を失うというわけではないようだが、達成できるまでノルマ以外の全ての機能が停止し、六ヶ月連続で失敗すると、一年間その源泉を支配できなくなるようだ。
というのが、源泉の全てである。
なかなかに多機能で、これだけで暫く遊べそうなほどだが、殆どの機能でRPが要求される以上、源泉メニューと睨めっこし続けるわけにもいかないだろう。
アイテムとRPの交換レートだが、〔レア度:一般級〕〔rank:10〕〔品質:C-〕で1RPが基本となる。つまり、それ以下のアイテムは1ポイントにもならない。
月毎のノルマは村で100、宿場町で500と、その規模で所属できる最大人数と同じ数のRP。
精霊宮殿のノルマは500RPということだ。指定されるアイテムでクリアを目指す場合は、〔rank:10〕以上の魔石50個で、魔石は〔レア度:希少級〕だが品質の指定はないので、どちらを選ぶかは一長一短だろう。
最悪、魔石の〔品質:F-〕50個とかでもいいってことだ。
ただ、なんというか…。
ここはかつての精霊王達が管理していた源泉を譲り受けたわけでして。彼らの「暫く大丈夫」を甘く見ていたわけではないんだが、ちょっと眩暈がするくらいに蓄えが多いのだ。
「一、十、百、千、万、十万、百万、どこまで続くんだこれ…」
呆れるようなこと以外にも他にも嬉しい誤算があった。
レア度など諸々が規格外で、自分の所有アイテムでも詳細が分からなかった[世界樹の実](仮)が、未だ詳細こそ不明だが、アイテム名とレア度・rank・品質が判明し、ついに(仮)が取り払われたのだ。
アイテム名[世界樹の実](確定)は、〔レア度:神話級〕〔rank:999〕〔品質:S+〕というちょっとよく分からない性能を誇っており、交換レートは脅威の1億4985万RPという、「ぼくがかんがえたさいきょうの」とでも言いたくなる頭の悪い数字だった。
アイテム名が判明したという嬉しい誤算がありつつも、しっかりと頭痛が痛い感じにプラマイ調整しようとしてくるあたり、通常営業でございます。
殆ど放出した直後から、絶対に漏らせない情報が積み上げられていく不思議な世界。
取り敢えず、こんな不世出なアイテムに頼らずともRPは蓄えられているわけだが、これはディーネ達が蓄えたポイントである為、世界樹の実一個換金です!
ディーネ達には好きに使えと言われているが、好き放題使うのに他人が蓄えたポイントを使うというのも後ろめたく感じるし、かと言ってディーネ達に義理を通そうとして世界樹の実を渡せば、6個の実が懐から溢れ落ちていく。
だったら一個だけ交換してしまうのが手っ取り早い!
いや、レア度知ったあとに、こんなに適当に消費している時点で麻痺している気もするが…。
未だに一枠目すら消費しきれていない数を渡してきたバカ鳥の親鳥が悪い!そういうことにしておこう、うん。
「余計なことはさておき、この有り余るポイントどうしてやろうか!」
むふふ。
この精霊宮殿を不沈の砦に魔改造してやる!
[ポイント変換]による変換効率
⭐︎⭐︎⭐︎レア度⭐︎⭐︎⭐︎
〔一般〕0.1倍
〔希少〕1倍
〔秘宝〕5倍
〔遺物〕10倍
〔伝説〕50倍
〔幻想〕100倍
〔神話〕500倍
⭐︎⭐︎⭐︎rank⭐︎⭐︎⭐︎
1〜10 ×1
11〜20 ×2
・
・
・
91〜100 ×10
・
・
・
⭐︎⭐︎⭐︎品質⭐︎⭐︎⭐︎
〔S+〕3.0倍
〔S〕 2.0倍
〔S-〕1.9倍
〔A+〕1.8倍
〔A〕 1.7倍
〔A-〕1.6倍
〔B+〕1.5倍
〔B〕 1.4倍
〔B-〕1.3倍
〔C+〕1.2倍
〔C〕 1.1倍
〔C-〕1.0倍
〔D+〕0.9倍
〔D〕 0.8倍
〔D-〕0.7倍
〔E+〕0.6倍
〔E〕 0.5倍
〔E-〕0.4倍
〔F+〕0.3倍
〔F〕 0.2倍
〔F-〕0.1倍
例)
レア度〔一般〕、rank10、品質〔C-〕
10×0.1×1.0=1RP
※品質S評価は、職業やスキルなど、特定の条件を満たさなければ得られない評価。




