72/月
最近話題のAIイラストで、聖霊王達のイラスト描いてもらってみました〜
作者は絵心皆無で絵がすこぶる下手なので、自分で描いたわけでも、制作依頼を絵師さんに出したわけでもないので、若干妥協してる部分はありますが、それでも見たい!と言う方がいらっしゃいましたら、Twitterに載せてますので宜しければ是非覗いてみてください!
イラストをこっちに載せるには色々怖くて…ww
Twitterリンクは作者ページの地球儀マークから〜
ログインしました。一夜漬けというわけではないが、明日の教科くらい見直しておこうかとノートをパラパラしてたら午後9時、昨日と同じ時間だ。
昨日はちょっとたまたま早くログアウトして、たまたまノートを見直して、ピンポイントでそれが問題に出てきたりして…。
少しは家でも勉強するべきなのかな、と。
しかし、今日学校で思ったことがある。
グレン以外で会話をするクラスメイトは数人しか居らず、学年で見てもそんなに変わらない。
前にも話した気がするが、うちのクラスはゲーマーが多いみたいだ。登下校時に挨拶を一言二言交わす程度のクラスメイトばかりだが、漏れ聞こえる話から推察するに、多いっぽい。
俺が通っている高校は良くも悪くも平均的だが、クラスメイトのゲーマー達は変に真面目なのか、ゲームをする時間を勉学に盗られたくないとでも思っているのか、休み時間は大抵課題と向き合っているし、授業中は私語の一言もない、むしろ模範的ですらあった。
かくいう俺もそのうちの一人だったので、他人のことはとやかく言えないのだが。
学校が終わって家に帰り着くのは、どれだけ急いでも夕方5時6時で、他を切り詰めたり明日を犠牲にすれば別だろうが、平均ログイン時間は3時間未満、ギリギリまで粘って寝不足を覚悟すれば5時間といったところだ。
俺ですらどっぷりとML沼に浸かって、3時間じゃ物足りなく感じていたのだ。上昇志向の強いプレイヤーは、焦燥感を覚えているのかもしれない。
だが、ふと3時間が12時間に変わって、時間的な余裕と気持ち的な余裕が出来て睡眠時間までちゃんと確保されて、勉強の時間まで取れたとき、狭まっていた視界が広がった気がした。
自分達以外のクラスメイトに目が向いたのだ。
今日は中間考査だったので休み時間は皆同じようにノートと向き合っていたが、放課後一人静かに帰り支度をしているクラスメイトがいた、焦ったようにカバンを振り回し駆け出すクラスメイトがいた、ホームルームが終わった直後に攻略掲示板をスマホで開いているクラスメイトがいた。その全てがゲーマーだった。
対して他はどうだろう。
せっかく昼で学校が終わったからどこか遊びに行こうと楽しそうに談笑したり、今日のテストの答え合わせで友達と盛り上がったり、部活仲間と勉強会なんて奴もいたな。
愕然とした。
現実を疎かにしているつもりはなかったのだ。ちゃんと勉強にも励んで、趣味に勤しんで、学生としての本分を忘れず、夜更かしはせずに規則正しい生活を送る。
たしかに目に見える大きな問題は起きてなく、今回のテストだって平均点を下回ることは無いと断言出来るし、赤点なんて絶対にあり得ない。
ただ、ただ…。
俺は高校に入学してから、学校生活の中で心から笑ったことがあっただろうか、と。
時間に囚われることがなくなって、心に余裕が出来て気づいた。
俺、友達少ないんじゃね?青春投げ捨ててるんじゃね?
澱んだ気持ちを楽しいゲームに持ち込むのは本末転倒!ってことで心機一転、スキルレベリングだ。
スキル熟練度は、訓練場で的当てをするだけでも稼げるが、戦闘だったり生産だったり目的を持ってやった方が熟練度を多く稼げるらしい。
だが、この周囲のモンスターは昨日出会したハエトリグサのような擬態型の植物モンスターが多いらしく、植物型以外もカメレオンのような擬態持ちばかりだという。
せっかく取得した気配感知や危機感知の出番ではあるのだが、今熟練度を稼ぎたいのは魔法スキル。
別に感知系スキルの熟練度稼ぎでもいいのだが、魔物鑑定スキルでモンスター名もレベルも見えないから、ディーネ達にレベルだけでも教えてもらったら、三桁だってさ。
アホじゃないのかと。
ここはまだプレイヤーには早すぎるフィールドなのだ。
ってことで、スキル熟練度稼ぎはディーネ達に教えてもらった方法を採用しようと思う。
キャッチボールだ。
何を言っているのか分からないって?実際にやってみせようじゃないか。
まずは、水に魔力を浸透させ30センチほどの球体を作ります。
「よし、いくぞディーネ!」
「ばっちこーい!」
ノリがいい聖霊である。
水の球体は、水魔術のウォーターボールと変わらない、ただ魔術か魔法かの違いだけだ。
それをディーネ目掛けて放つ。
コツは、勢いをつけ過ぎず斜め上空に放ち、互いの距離の三分の一ほどの地点で制御を外すこと。
そうすれば、慣性に従って互いの中程で弧を描き、ディーネの下までたどり着いた水球に、今度はディーネが魔力を浸透させ制御を得る。
「次はこっちの番!覚悟〜!」
「こい!」
これを二人、ないしは複数人で繰り返すことで、魔力操作と魔法の熟練度を稼ぐのである。
ただ問題があるとすればーー、バシャ、っと。
「うぇ〜、またびしょ濡れだ…」
「あっ、ごめんね!?もうちょっと速度落とさないとだね」
問題があるとすれば、俺が遠隔で魔力操作できるのがまだ50センチが限界なところだろうか。
球の制御を得たときには、もう顔に着弾してる罠よ。
未だに数回しか成功してないので、危なっかしくて他の属性で試せないのだ。
風では切り刻まれそうだし、闇は俺のレベルじゃ明るい場所で遠隔操作は難しい。火、土、光はサラ達がエルフの国からまだ帰ってきてないので、試せないというのもある。火と土はともかく、光は安全そうなんだけどな。
「いや、失敗は成功の母!じゃんじゃん行こう!」
多少濡れたくらいじゃこっちの世界では風邪も引かないんだ、これで熟練度が稼げるのならば安いもの!
早く魔力操作のレベルを上げて他の魔法の熟練度も稼がねば!
〈【魔力操作】LV.2に上昇しました〉
〈【水魔法】LV.9に上昇しました〉
〈【気配感知】LV.2に上昇しました〉
〈【危機感知】LV.2に上昇しました〉
かれこれ3時間ほど続けているが、思わぬ嬉しな誤算があった。
魔力操作と魔法スキル以外にも、いくつか熟練度が稼げているようなのだ。
気配感知や危機感知は水球が迫ってくる軌道などを把握しやすくなってきている気がする。他にもMP増加が1つ上がったので、もしかしたら知力強化・器用強化あたりも熟練度が稼げているかもしれないな。精神強化は…、ダメージを受けるような豪速球や硬度でもあれば熟練度入るかも?
一番虚をつかれたのは範囲拡大だろうか。どうやら、魔力操作や気配感知にも効果が乗っている様子。
肝心の魔力操作はLV.5まで上がっている。割と上がりやすいのは、称号のお陰か魔力回廊がガバガバなせいか。
ともかくLV.5にもなれば2.5メートル程の範囲ならば遠隔発動も可能になってきたので、シルフとも風球でチャレンジしてみたりもした。
風球は見えづらく、当たったら痛そうな恐怖も少しあるためか、水球の時よりも気配感知と危機感知が仕事をしてくれたりもして、どうやら危険性に見合ったメリットもあるみたいだ。
キャッチボールを通して知った魔法の良いところは、着弾したりして物理的に形が崩れるまでは、最初の形を保ってくれるのはありがたかった。
制御を離した途端に形が崩れて、水が飛び散ったり、風が空気に溶けたりするとキャッチボールどころじゃなくなるからな。
途中現れたテネブがあまりにも暇そうだったので競技を変更して、聖霊3人が球を投げて俺が闇魔法の影鞭か樹魔法の根で打ち落とす、擬似野球というか癇癪みたいなナニカ。
闇は遠隔操作は厳しいが、自分の周囲ならなんとか。
キャッチボールだと同じ属性同士でしか熟練度が稼げなかったので、断念していた樹魔法も上げられて万々歳だ。樹は派生属性だから、派生魔術を狙うのに関係ないんだけどな。
ただ、三方向からランダムに飛んでくるので、全ては撃ち落とせずにダメージを受けて精神強化が上がってしまう誤算が。まあ、お陰で応急手当も上げられたので良しとしよう。
そして後から気づく、癇癪レベリングなら属性はなんでもよかったという事実。樹の前に他の基本属性上げればよかった…。
まあ、一旦休憩!
〈【水魔法】LV.10に上昇しました〉
〈【風魔法】LV.10に上昇しました〉
〈【闇魔法】LV.10に上昇しました〉
〈【真・樹魔法】LV.10に上昇しました〉
〈【気配感知】LV.5に上昇しました〉
〈【危機感知】LV.5に上昇しました〉
〈【精神強化】LV.2に上昇しました〉
〈【魔力操作】LV.8に上昇しました〉
〈【範囲拡大】LV.3に上昇しました〉
〈【応急手当】LV.2に上昇しました〉
〈複数スキルのレベルが一定に達したことにより、SP4を獲得しました〉
〈条件を満たしました。派生スキル【氷魔術】を取得可能になりました〉
Twitterアンケートの結果、時間経過などで場面変更が起こる場合の文章中の表現について、なんと…!!
同数票でした!
行間5行空けるか、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎で対応するかってやつですね。
それで悩んだのですが、もう⭐︎無しで書き上げている話が溜まっているので、今まで通り⭐︎無しで行こうと思います。
拙作では、1話の中で視点変更が起こる話は今のところ無いですが、今後もしあるなら⭐︎を活用しようかな、と考えております。
感想でご意見頂いた方々、Twitterアンケートに答えてくださった方々、ありがとうございました!
どちらの意見も今後の参考にさせて頂きたいと思います!




