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65/日

あんなあらすじでも少し効果あるようで、ユニーク少し増えてるみたいで嬉しい限りです!

あらすじって苦手で避けてた部分あったんですけど、手直しして良かった!!


ブクマ、評価もありがとうございます!!


感想欄での助言や応援コメント、いつも励みにしておりますm(_ _)m


少ししてディーネが戻ってきたが、待ち人が来るまでもう少し時間が掛かるとのことだったので、先に昼飯を済ませることに。


よく考えたら一時間ログアウトすれば異界では四時間経過していることに気づいて、戻ってくるのは数時間後になると伝えたのだが、精霊は時間に縛られない不老不死の存在だから数時間くらい気にしないと言われた。


どうやら気の長い種族らしい。


今日は結構早めにログインしたこともあり、なかなか長時間修行と称した耐久大会に時間を費やしていたことを実感しながら昼の席へ着くと、我らが妹様が開口一番にこう言った。



「ダンジョンイベントだって、お兄ちゃん!」



どうやら俺が思っていた以上に迅速な対応をしたらしい運営に心の中で感謝をする。


もしかしたら、異界の初開放をトリガーに準備されていたイベントなのかもしれないな。


期間は、今開催中の品評会イベントが終わった週、つまり6月1週目の土曜日と日曜日。


公式イベントが終わったそばからまた次のイベントと、詰め詰めな日程に思えるが、プレイヤーがトリガーを引いたことでイベントが開催されているのだとすれば、こういうことも起こってしまうのかもしれない。



「時間加速って今時のVRじゃ当たり前なのに、なんでMLは導入してないんだろ?って思ってたけど、導入はしてあったってことだよね」


「それなんだけどさ、異界って言葉の適用範囲どこまでだと思う?」


「突然何さ、どういうこと?」


「例えばだぞ。柚子が宇宙人信じてるかは知らないけど、仮に宇宙人が居たとして、俺たち地球人への認識は地球人だと思うか?それとも、宇宙人だと思うか?」


「そりゃ、その宇宙人が火星人だとして、火星人からしたら私たちは宇宙人だよね。でもそれが…。あっ、なるほど!人間界も異界の一つだってこと?」


「そうそう」


「まわりくどいよ、お兄ちゃん!」



そりゃ悪かったな。


突然、人間界も異界の一つだ!って言っても、なんで?となって説明しないといけないから、自分で答えを導き出させた方が理解も早いと思ったんだよ。



「そう考えるとさ、異界であるはずの人間界は四倍速が適用されてないんだよ」


「じゃあ、考えすぎなんじゃない?」


「その可能性もあるけど、一つ仮説がある」


「ほうほう、聞こうじゃないか」


「本来は、MLのデフォルトは四倍速の世界で、異界の中には人間界みたいな制限付きでメリットがある世界があるんじゃないか?」


「人間界の場合は経験値が100倍貰えるけど、デメリットとして四分の一倍速の時間しか進まないってこと?」


「そういうことだ」



そして、そう考えるとさっきまでの俺の予想も話が違ってくる。


人間界以外の異界がスキル熟練度を稼ぐ為の世界なのではなく、人間界がキャラの経験値を稼ぐ為の世界なのだ。


言うなれば、人間界はメ○ルキングしか出てこないマップなのである。


そして、異界の中にはスキル熟練度を稼ぐための世界があるかもしれない。



「ってことは、用途によって世界を渡り歩くのが今後の鍵になるのかな…」



顎に手を当て考え込む柚子だが、俺のこの予想が当たっているならそうなると思う。


キャラの経験値を稼ぎたいなら人間界に、スキルの熟練度を稼ぎたいなら天界に、アイテムが欲しいなら魔界に、みたいな目的に応じた異界を訪れるのが基本となるかもしれない。


天界魔界は例えばの話だが。


そうなると今後のプレイヤーの動きもある程度予想がつく。



「これからは、如何に効率が良い異界に繋がる扉を知っているかどうかになってくるだろうな」


「まあ、そもそもイベントが始まらないと異界の扉ってのがどういうものかってことすら分からないんだけどね〜」



それはそうだな。


しかし、聖域が怪しいんじゃないかな、とは勝手に思っているけど。


異界に繋がる扉という関係上、異界の手前か先かの違いはあれど、その扉の周りは厳重に護られているはずだ。


あらゆる種族全てが仲が良いわけではないだろうし、もしかしたらその扉の先からある日突然異種族が攻めてくるかもしれない、護っておく理由はその可能性だけで充分に事足りる。


モンスターの蔓延るダンジョンがあるのなら尚更だ。


そして、少しイベントの話になるのだが、まだプレイヤーが他の国に辿り着けていないこのタイミングで一番イベントの開催地になる可能性が高いのはセントルム王国だろう。


勿論、闘技大会の時のように誰でも転移が可能にするということもあり得るが、このイベントは異界のせいで荒れてしまうであろうプレイヤーへの救済策だと思っているので、今後も恒常的に利用しやすいダンジョンが選ばれるはず。


とここまで考えて、繋がる答えが一つある。


セントルム王国には、何から国を護っているか分からない護国獣というのがいて、そいつは聖域を護っているらしいのだ。


希望的観測も多々含んでいるが、話をまとめると、だ。


ダンジョンイベントはセントルム王国で開催される可能性が高く、護国獣というのはダンジョンのモンスターから国を護る存在で、セントルム王国にはそんな護国獣が護る有名な聖域があり、その聖域がある場所とは王都であり、今後もプレイヤーが恒常的に利用しやすい立地となっているため、イベントの開催地はセントラリスの可能性が高い。


その上、もし護国獣の聖域にダンジョンへの扉があるのならば、俺の今日の出来事と併せて、聖域と異界は関係がある可能性が高い、ということだ。


まあ、全ての異界の扉が聖域にあるとまでは思っていないが、聖域あるところに異界の扉あり!くらいの怪しさはあると思っている。



「まあ、それはともかく、お兄ちゃん今度のイベントは参加するの?流石に三回目になるんだし、そろそろ参加してもいいんじゃない?」


「そうだなぁ。対人戦ってわけでもないし、無理に長時間拘束されるわけでもないし、せっかくのイベントなんだしやってみるのもいいかもな」


問題は俺の身体がいつ治るかだけども。


流石に三週間近くあるわけだし、大丈夫だとは思いたい。


しかし俺もイベント初参加か。そう考えると何か感慨深いものがあるな!



「えっとね、イベントランキングはポイント方式だって。モンスターの撃破数、合計踏破階数、最大踏破階層、総ダメージ量、総回復量、総ポイント数、色々あるみたいだね」


「罠解除数って、ダンジョンって罠あるのか」



柚子が見せてくれたスマホの画面に唸る。



「盗賊協会所属の私に掛かればチョチョイと解除しちゃうよ!」


「あれ、忍者はやめたのか?」


「どうも忍者って上位職みたいな扱いっぽいんだよね〜。だから地道に盗賊ギルドのランク上げ頑張ってます」


「上位職とかそういうのもあるのか」


「なんか特殊な条件を満たすと就ける職業もあるみたいなんだよね、アウラがそうだし。お兄ちゃんは魔術士?」



特殊職って実在したのか。


掲示板では真偽は不明みたいな書かれ方だったから、話半分にしか信じてなかったんだよな。



「昨日登録した。けど、特殊職なんてあるんなら早まったかな」


「うーん、でも何人か特殊職のフレンドいるけど、ピーキーな職業多いし、職業協会がない特殊職もあるから、一概に特殊職の方が良いってわけでもないんじゃないかな〜」



職業協会を利用できないのは辛そうだ。


魔術を魔法にするための手助け装置が魔術士協会にはあったわけだから、他の職業協会にも何かしらあるはず。


そうじゃなくても職業に見合ったクエストを受けられたりするんだから、いくら性能のいい職業であっても厳しいだろうな。


まあ、そもそも一般職業には性能云々はないから、どのメリット・デメリットを取るのかで選ぶべきなのだろう。


一般職の場合は協会からのサポートを、特殊職の場合は能力強化を、的な感じで。上位職になったらまた変わってくるのかもしれないが。


それを踏まえても、もう少し吟味して選べばよかった!

この小説が『面白い!』『続きが読みたい!』『う○こは食べたくない!』と思ったらブックマーク、下の評価★★★★★をお願いします!!ダイレクトにモチベに繋がるので、ウッキウキで続き書いちゃいますww

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