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町に帰ってきた

 なんやかんやで日が傾いてきた夕方、ロートの町に戻ってきた


「ようこそ。身分を証明できるものはありますか?」


「はい、あります」


 俺達3人はギルドカードを見せる


「はい、ありがとうございます。ロートの町へようこそ」


 門番からの挨拶を受けて、俺達はギルドへ向かった


「はぁー、なんか疲れたな」


 主に番いの件とかな


「早くギルドに報告して休みましょう」


「そうだな」


 どうにかギルドに着いたのでカウンターに並ぶ


「あ、お疲れ様です」


 受付嬢が覚えててくれたようだ

 なんかちょっと嬉しいな


「むぅ…」


「……」


「いッ!」


 両脇の二人から横腹をつねられる

 男にヤキモチ焼かれても、複雑だな…


「えっと、依頼が完了しました」


「オレも完了したぞ」


 俺とタケミナで、森での出来事について報告を行う


「なるほど、ヨースケさんは災難でしたね。無事でよかったです」


「あ、ありがとうございます」


 心配してくれた受付嬢にデレていると、横の二人からまた横腹をつねられた

 地味に痛い


「では、こちらの用紙を持って、あちらへお願いします」


 受付嬢から依頼内容等を書かれた紙をもらい、広い倉庫のような場所へ通された

 倉庫には筋骨隆々なオジさん達がモンスターの解体をしたりしている


 こちらに気付いたオジさんが近づいて来た


「おう、物品の納品だな。用紙はもらったか?」


 俺達は受付でもらった紙を渡した


「薬草の束と森イノシシだな。それじゃ、ここに出してくれ」


 オジさんが近くのスペースを指す


 俺は薬草を、タケミナは森イノシシを出す


「よし。じゃあ確認するぜ」


 渡した札を見ながら俺達の物品を確認して紙に何かを書いていく


「よし、確かにあるな。じゃあこの用紙を受付に持って行ってくれ」


 確認をしてくれたオジさんから紙をもらい、受付へ戻って渡した


「はい、確かに。ではこちらが報酬となります」 


 紙の確認が終わった受付嬢が奥へ行って戻ると、トレーに銅貨と銀貨を乗せて持って来た

 銀貨がタケミナ、銅貨が俺達の報酬だ


「えっと…エリア、報酬は半分ずつでいいか?」


「はい、大丈夫です」


 それぞれの鞄へ報酬を片付ける


「よし、せっかくだから、飲んでいかねぇか?」


「いや、俺は宿屋を先に見つけないと野宿になりそうだから」


「ボクもです」


 さすがに寝泊まりする所を先に押さえたいな


「なんだお前ら、泊まる所ねえのか?」


「俺は今日この町に来たばかりでな」


「ボクも同じです」


 俺もエリアも今日来て依頼を受けたばかりだ

 どこかで宿屋を取らないと野宿になってしまう


「そっか。じゃあオレが泊まってるトコに来るか?」


「え、いいのか?」


「あぁ、なんせオレの番いだからな」


「あ、ああ…ありがと…」


「ぼ、ボクもいいですか?」


「おぅ、もちろんだ。同じ番い仲間だからな」


 な、なんとかなったけど、なんだかなー


「よし、宿の問題もなんとかなったし、依頼達成と番い記念に飲もうぜ!」


「お、おう」


「はい!」


 二人の見た目はかなりの美少女だから、周りから嫉妬の視線が向けられる

 違うんです。この子たち、こう見えて男なんです


 周りからの嫉妬の視線に耐えながら、俺は二人と一緒に飲んだ

 楽しめたかどうかは…察してくれ

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