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異世界ならではの決まり

 落ちてきたタケミナともつれ合って分かった

 コイツ…男だ


 そっか…女の子だと思ってたが、男の娘だったか…

 パッと見ただけじゃ分かんないわ


「お、お前…」


 タケミナが眉間に皺を寄せながら睨んでくる

 な、なんかやらかしたか、俺?


「お、オレの玉宝に触りやがったな!」


「ぎ、ぎょくほう?なんだそれ?」


「お、俺の…あ、アレだよ」


 顔を赤くして両手で股を抑えながら、声が徐々に小さくなる

 ああ、玉ってそういう…


「そ、その…ごめん」


「あ、謝ったって許さないからな!」


 キッと睨みつけてくるが、普通にかわいい

 待て待て、落ち着け俺。こいつは男だ


「えっと、じゃあどうすればいい?」


「……になれ」


「え?なんだって?」


「責任取って、俺の番いになりやがれ!」


「はぁっ!?」


 番いって、あの番いか!?


 エリアもびっくりしてポカンとしている


「オレ達の種族は番いにしか玉宝を触らせちゃいけねーんだ!」


 種族特有の決まりかぁ


「だから、俺の玉宝を触った責任として、番いになってもらう!」


「い、いやいや。俺もお前も男だろ!?」


 さすがに同性で番いは無理では!?


「そんなの関係ねぇ!玉宝を触ったヤツが番いになるんだ!」


「そ、そんな「ダメェ!!」」


 ポカン状態から戻ってきたエリアが大声を出して俺に抱き着いてきた


「そ、そんな急に番だなんて!」


 確かに番いだなんて急に言われてもな…


「ちなみに、番いにならなかったらどうなるんだ?」


「番い以外に玉宝を触った不埒者としてお前を殺す」


「ちょ、マジかよ!」


 罪が重い!


「わ、分かった。俺も死にたくはないし、責任取るよ」


 異世界に来てもう一回死ぬなんてゴメンだ


「お、おぅ…分かればいいんだ。これからよろしくな」


 照れて顔を赤くしながら、タケミナも番いになる事を受け入れてくれた

 くっ、かわいい

 こいつ見た目はトラ耳美少女、声は中性的だからほぼ女にしか見えないんだよ


「むー…えいっ」


「ちょ、エリア!?」


 エリアが俺の手をつかんで、股間を触らせる

 っていうか、この感触…こいつも男じゃねえか!


「こ、これでボクもヨースケさんの番いにならなきゃいけなくなりました!」


「い、いやいや、そんなハーレム的なのダメでしょ?」


「いや、そんな決まりはないけど?」


「え”?」


 タケミナからの返答に、変な声が出た


「普通、結婚相手は一人だろ?」


「いや、一夫多妻も一妻多夫も認められてるぞ」


「それは種族的に?」


「種族っていうか国的に」


 ま、まじか。ハーレムが合法なのか


「むしろ責任を取らない方が罰せられたりするな」


「マジかよ!」


「そ、そうです。だから、ヨースケさんはボクも番いにしなきゃいけないんです!」


「え、えぇ…」


 っていうか今更だけど、エリアって俺の事そういう目で見て、一目惚れされてたのか

 なんか複雑だな…


「そ、そういうわけで、ヨースケさん!ぼ、ボクの事もお願いします!」


「え。えっと…」


 返事に困っていると、視界の端でタケミナがククリナイフを俺にだけに見せてくる

 違う種族でも責任取らなきゃ死ぬってか!


「わ、分かった。二人とも責任を取るよ」


「はい!ありがとうございます!」


 くそう、太陽のようなかわいい笑顔をしやがる

 でもコイツ、男なんだよな


 こうして俺は異世界に来て番い(同性)を得たのであった

 …こうして字にすると、なんか…こう…なんだこりゃ

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