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薬草探し

 薬草集めの為に近くの森へ来た

 モンスターに遭遇することもなく歩き続ける


「そういえばエリアってエルフなのか?」


 移動中、なんとなく気になったことを聞いてみた


「おしいです。ボクはハーフエルフなんです」


「ハーフエルフ?にんげ…ヒューマンとエルフの?」


「そうです。ヨースケさんにとっては珍しいでしょうか?」


「いや。俺のいた国ではヒューマンしかいなかったから、エルフ自体が珍しいな」


「そうですか。ヒューマンしかいない国というのも、珍しいですね」


 自分から話を振っといてアレだが、これ以上はボロが出そうだ

 話題を変えよう


「そういえば、薬草ってどんなヤツなんだ?」


 そもそも薬草の見た目を知らないや


「薬草はですね…あっ、ちょうどいい所に」


 エリアは近くの草むらに近づいて、何かの草を持って来た。手には少し青が混じったような雑草のような草を持っていた


「これです。少し雑草に似ていますが、少し青みがかっているのが特徴です」


「これが薬草かぁ」


「はい。雑草にとても似ているので見逃してしまいそうになりますが、よく見ればわかります」


 確かによーく見ればわかる…かな?


「難しいと思いますが、一緒に頑張りましょう!」


 フンスッ、とエリアがやる気満々だ

 初めての依頼でやる気が溢れてるのかもしれないな


「ああ、頑張ろう。でも、薬草探しに夢中になって離れないようにな」


「はい、分かりました!」


 素直、そしてかわいい


 こうして時々薬草探しに夢中になっているエリアに声をかけて離れないようにしながら、何事もなく薬草を探すこと数分後


「ヨースケさん、こっちです!」


「どうした!?」


 エリアが呼んだ方へ行くと、そこには沢山の薬草が生えていた


「薬草の群生地を見つけられるなんて、ラッキーですよ!」


「そうなのか?」


「はい!薬草の群生地は運が良くないと見つからないようです!」


「そっか。なら、見つけてくれたエリアのおかげだな。ありがとう」


「い、いえ、そんな…たまたまですよ」


 照れてる顔もかわいい…じゃない、薬草を集めないと


「よ、よし。薬草を集めるか」


「はい!」


 そして薬草を集めて数分後


「よし結構集まったな」


「はい、依頼分はありそうです」


 俺たちの鞄の中には薬草の束が結構集まった

 しゃがみながら集めたから腰が痛い…


「あの、ヨースケさん」


「ん?どうした」


 だから、そのモジモジした動作、かわいいんだけど


「予定よりも多く薬草が集まったので、少しもらってもいいですか?」


「いいけど…何に使うんだ?」


「その…ポーションを作る練習に使いたいんです」


「え、ポーション作れるの?」


「えっと…ボク、魔法はあんまりですけど、ポーションとかの魔法薬を作るのが得意なんです」


「えっ、すごい」


「で、でも…まだ練習中で…」


「だとしてもだよ。練習中でも、何かを作るのってすごいと思う」


「そ、そうですか…エヘヘ」


 照れた顔もかわいい


「ま、まぁ薬草も沢山取れたし、少しくらい大丈夫だよ」


「はい、ありがとうございます」


 嬉しそうな笑顔がこれまたかわいい


「ポーション作るための他の材料ってあるの?」


「ありますよ。あとは森キノコと魔力草ですね」


「それって、見つけにくい物なのか?」


「そうですね…薬草と同じくらいですね」


「そっか…じゃあ、薬草の群生地のおかげで時間もあるし、それも探そうか?」


「えっ!?いいんですか!?」


「せっかくだしね。完成したら俺にもくれよ?」


「はい、もちろんです!」


 エリアの笑顔に癒されながら、俺たちはポーション用の残りの素材を探しに行った

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