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  作者: 冬と珈琲
第2章
9/13

私と修学旅行(中間)

第8話です。

どーぞ。

「スカイツリーたか!!」

「ははは、おい美咲見ろよ。人がゴミのようだぜ。」


スカイツリーのあまりの高さにテンションがおかしくなってしまった2人に無理やり最上階まで連れてこられた私は若干濡れ始めた目で彼女達を睨んでいた。



「ね、ねぇ。浅草だよ。美味しいものも沢山らしいし食べようよ。」

「そ、そうだぞ。ほら、あそこの人形焼奢ってやるから機嫌直せよ。」


スカイツリーの最上階を満喫し少し冷静になった2人は私が高い所が苦手な事をやっと思い出した。だが、もう遅い。私の目からは止めどなく涙が落ち始めていた。


「、、、、、、。」(ポロポロ)


そして、今も止まってはいない。だから、2人は焦ってご機嫌取りをしているのだろう。

機嫌自体はスカイツリーを降りてからとっくに直っているのだが。


「、、、、涼平。私あっちの浅草シルクプリンのコーヒー味か元祖ジャンボメロンパンの方が食べたい。奢ってくれるならそっちの方がいいな。」(ポロポロ)


ご機嫌取りで優しくされている今のうちにと遠慮なくお願いする。


「ああ、そうだよな。じゃあ、買ってく、、、って、おまえ絶対機嫌直ってるだろ!」

「あ、私も元祖ジャンボメロンパン食べたい。涼平買ってきてー!」

「ええい、このバカ美咲。おまえには奢ると一言も言ってないだろ!!」


断られると思っていたが、奢ってはくれるらしい。ラッキーだ。


「ありがとう、涼平本当に奢ってくれるんだ。」

「は、俺はなんて事を言ってしまったんだ!」

「はっはっは、バカは貴様だったな。涼平よ!」


気づいたらいつもの様に馬鹿をしている。その事実に私の涙もいつの間にか止まっていた。今あるのは、笑顔だけだ。


「ほら、金渡すからシルクプリン2個買ってこい。1個は俺のだから美咲お前食うなよ。

俺は、ジャンボメロンパンの方買ってくるから。」


お金を私に渡すと、美咲に「けんちぼ!」と言われながら涼平は人混みの中に入っていった。



「ん〜、結構並んでる。流石名物。でも、涼平が来るまでに買えるかな?」


美咲の言う通りお店に着くと結構な人が並んでいた。


「まぁ、品切れにはならないだろうし涼平が来たらジャンボメロンパンでも分け合いながら待とうよ。」

「そうだね────きゃっ!」


私との話に夢中になっていた美咲は前に並んでいた女性の背中に頭をぶつける。


「美咲大丈夫?!あのすみませんでした。友達が────井谷先生?」

「、、、、え?」


謝ろうと女性の方を見ると、私を地獄から救ってくれた恩師が私と同じポカンとした顔をしてそこに立っていた。

次の更新は土日のどちらかにしようと思いますが、Fateの新イベントのため人理修復頑張るので遅れるかもしれません。

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