私と修学旅行(前編)
更新が遅くなってすみません。
第7話です。
どーぞ。
時が経つのは早いもので、転校したあの日からもう約1年。私達は受験生になっていた。
「なあ、2人は進学先決めたか?」
涼平が、配られたばかりの進路希望調査の紙を見ながら聞いてくるのでさらに受験生なのだという実感が湧いてくる。
「私も美咲もまだ全然。涼平は?」
「俺は、近くの工業高校にしようかなって思ってる。オープンスクールも行ってみたけど結構良かったし。」
「えぇ、決めたの?!涼平の裏切り者!!」
「うるせぇ、バカ美咲。もう夏休みも終わったんだから本当なら決まってないとダメなんだからな。」
「わかってますぅ、、、、って、そうだ夏休みが終わったなら次なるイベントは修学旅行じゃーん!!」
痛い所を突かれて目が泳いでいる美咲は、話を変えたいのだろう。いきなり修学旅行の話を持ち出す。
「そーだね。それに修学旅行は確か東京でしょ。美咲は楽しみだよね。」
進学先の決まってない私もこれ幸いと美咲の振った話題に乗っかる。
「お前ら、話を逸らすなよ、、、、、。まぁ、俺も修学旅行は楽しみだからその話題に乗ってやるよ。」
涼平も折れたので進路のことなど一旦置いて私達は本格的に修学旅行についてを熱く語り始めた。