かっこいいアーネちゃん
建設許可をえた僕は、アーネを迎えに行く。
「おい、大丈夫か…?」
まだ寝ているようだ。しかし、あんなにかっこよく戦えるんだな…。いつも、ネモ君と喧嘩していたり、暴れ散らかしている記憶しかないのでいつもあのかっこよさを出してほしい。あれならもう少し優遇というか尊敬するけどなぁ。
僕は、アーネを横で座りつつそう考えている。確かに、見てくれは十分可愛いと思う。しかし、何重にもある癖が彼女から人を遠ざけるのだろう。
「ん、さ、佐藤じゃないですか。こんなところでどうしたのですか?」
「いや、様子を見ていただけだよ」
「本当なのですか? 実は変なこと考えていたのではないのですか」
彼女はそう言うといたずらっ子のように笑う。変なことではないが心でも読まれたのだろうか。
「変なことってなんだよ」
「そ、それを我に言わせるとは、お主というものは」
なぜこいつは照れているのだろうか。よくわからない。照れる要素あった? 女性というのは本当によくわからないなぁ。
「なんで照れているんだよ。もう元気なのか?」
「お主はだめだなぁ。もう少し頑張るといいのですよ」
「だめって何がだよ。なにをかんばるだよ。で、元気なのか?」
「もういいのです! 皆のところへ行くのだろ? 早く行くぞ!!」
なぜか、ぷんすかと頭の上から見えそうなほど怒っているのだけはわかる。もう何なのーね君よ。結局彼女の気持ちはなにも分からず、皆のいる部屋へと戻って行く。
部屋へと戻ると寝ていたはずの今野は起きており、皆が僕たちの事をまっていた。
「おかえりなさい、佐藤先輩! 書類出せました?」
そうだ、この子。一人だけ世界線が違うんだ。この子、爆睡していたんだ。アーネのかっこいいところとか何も知らないんだ。
「しっかりと出してきたよ。しかし、寝ているなんてもったいなかったな。めずらしくアーネがかっこよかったのにな」
「そうなんですか! 私はいつもかっこいいし、可愛いと思っていますがそれは残念です…」
「か、か、かっこよかったのか! 珍しいとはどう意味だ? 佐藤よ」
「そのままの意味だよ。まあ、普通にかっこよかったんだからいいだろ?」
「うううう、今回のみだ。今回だけは許してあげるのですよ」
顔が真っ赤になっている。素直に喜べばいいのにそんなに耐える必要がないだろう…。ここまで、喜んでいるのならたまには、もっと褒めてやるか。そう思い、彼女だけに聞こえるように
「あんなに必死に戦っていたらかっこいいとしか言えないだろ。なにがあったのかは知らないけど多分僕は感謝をした方がいいと思う。ありがとな。かっこよかったよ」
彼女の頭の上から確実に蒸気が出ている。褒めてこんなに喜ばれるならいくらでも誉めてやりたい。褒めがいがあっていいな、この子。
褒められて喜んでいるアーネを今野が興味津々に話を聞き出そうとしている。彼女が離さなくても、すぐに内容を知ることになるだろう。
きゃーーーー作者推し回かもしれません。嘘です。最近、ノリと勢いがすごいです。決して悪ふざけしているわけでもないです。ですが佐藤君のキャラぶれは認めます。軌道修正プログラム…こうしんty…




