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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
ここは二ホン??
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平和の中の戦い

 爆睡山田君はおいて置き、城の中を探す。ネモ君は部屋を出て左側を見に行っていたようなので、僕は逆を行こう。

 映画とかで立派な西洋風のお城が出てくるたびに思うのだけれども、なぜにこんなにたくさんの騎士の甲冑の像があるのだろうか。まあ、基本的に侵攻されることはないけれどもだいたい、倒れて犠牲になる人いるよね。必要なのだろうか。まあ、このお城にもたくさん置いてあるのだが…。


「ううむ、この中に紛れ込んでしまう可能性…はないか。というか紙の束だからそんなに遠くに飛ばないと思うんだけどなぁ」


 ブツブツと独り言を言いながら飾りの隙間などをくまなく見ていく。遠くに飛ばないと予想し、近場を中心にしっかりと。地味だとかそういうことはない。大切な資料なのだから。

 


 しかし、どこをどう探そうにもそれらしいものは出て来やしない。ネモ君は遠くまで探しに行ってしまったみたいなので左側の近場も見ている。それでも紙切れ一つすら出てこない。あきらめずに探していると遠くから大きな音で金属がこすり合うような音が聞こえてくる。まさかこの城の中で戦いが? いや、まさか。しかし、結構激しい。どこにいたのか分からい兵士も音を聞きつけたのか走っていく。僕が行ったところで戦えるわけではないので一応部屋で静かにしてようとしたら


「おい佐藤! 何があったんだ! 物騒な音が聞こえるが」


 山田君、おはよう。


「いや、僕もよくわからない。しかし、この廊下の先でなにかがあるみたいとしか分からない。でも、僕たちが行ったところで…」


 彼の眼はとてもキラキラしていた。戦い…。このワードだけでもワクワクしてしまうのだろう。確かにそうだった。初めてアーネが戦っている時も、ダンジョンに潜った時も。彼は戦いの場面の時はいつも目をキラキラさせていたのだ。そんな彼が見に行かないわけがない。勝手に一人で…


「いやあああああ、連れて行かないでええ!!」


 彼は一人で行けばいいものを無言で僕の手を掴み、現場へと走り出したのだ。


「おい、佐藤。みてみろよ」

「なんだよ、やっとこさ、止まったと思ったら」

「静かに…。アーネが戦ってるぞ」


 その一言は僕をすぐに正気にもどした。戦っている? この平和の象徴のような国の城の中で? また厄介をしたのかと思い、軽くため息をはき、止めに行こうと目の前を見ると

 そこは冗談やいざこざで始まったとは思えないほどのすさまじい戦闘が繰り広げられている。


「おい、山田。どういうことだよ。これ」

「佐藤の方がよく事情を知っていると思ったら違うのか。あの戦いの中に俺らが入ったら即死だな。さすがの俺でも無茶できないわ」


 山田の良識と命を守るセンサーが正常に作動していて僕は安心した。ってそういう場合ではない。周りに兵士が集まってきてはいるものの二人に割って入れるすきはないのか、ただただ戦闘態勢のまま静観をしているだけである。

 本当はここで詳しく、冷静に状況をまとめたりするべきなのだろう。しかし、あいにく僕でもその術は身につけていない。まあ、分かりやすく言うならすごい。

 その後、戦いは一進一退を繰り返すがアーネが隙をつき敵は逃亡。なんとか、落ち着きを取り戻した。戦い終え、すぐに倒れてしまったアーネの元に向かう。


「おい、大丈夫かよ」

「ははは、われとてこのくらいで…」

「しゃべらなくていい。今はとりあえず、医務室へ向かおう」


 僕はアーネを抱きかかえると兵士に連れられるまま、医務室へ向かう。医者いわく、MP切れだという。回復薬も飲ませたし、少し休めば起きるとのこと。しかし、初めて仲間が倒れてしまい、心配だった僕と山田は起きるまでそばにいることに。


「ん、んぁ。」

「佐藤! アーネのやつ起きたぞ!」

「本当か! 大丈夫か??」


 周囲を見渡すアーネ。状況を把握しているのだろう。そうだと思い、僕は今までの事を説明する。


「説明ありがとうございます。でも、だいたいのことは覚えているのです。我とてこれくらいで倒れてしまうとは…」

「単刀直入で申し訳ないのだがさっきのやつはなんだったんだ」

「…。多分、紛れ込んでしまったモンスターだと思うのですよ。心配しなくていいのです。時々ある事なのですから」

「本当か…。ならいいんだけども」

「あ、あとそうだ。探し物をしていたら偶然落ちていたのですよ。さっきの戦いで傷がついてないといいのですが」


 そう言うと彼女はローブの中から神の束を取り出した。


「あ! 資料じゃないか。ありがとう。どこに落ちていたの?」

「…。廊下に落ちていたので拾っておいたのです。感謝するといいのですよ!」

「ありがとうな!」


 僕はそう言うと、彼女の頭をなでる。たまには素直に褒めてやるのもいいだろう。


「大丈夫ですか! って大丈夫そうですね。心配をして損をしたよ」

「ほう、お主でも我の事を心配するのか」


 アーネは不敵な笑みを浮かべる


「そうだとも、師匠が心配をされているなら僕も心配をする。それだけだよ」


 ネモ君も同じように不敵に笑う。

 ここは多分、ネモ君と山田に任せていいだろう。僕はアーネからもらった資料を出しに行くとしよう。…しかし、さっきの敵や、そして、この資料が廊下に落ちていたということ。どちらも本当なのだろうか…。


初かもしれないですね。ストックからの投稿…。ではなく、シリアス回??どうでしょうか。ちなみに今野君黒説だけは否定しておきます。。本当に心地よく二度寝しています。

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