受付
「ホテルの受付の状況は緊迫していた。男が一人、街に迷い込んだ山賊に襲われている。どうすればこの現状を打破できるか俺は考える。思いつけ…俺っ!!」
「前回の振り返り込みで主人公を変えないでもらっていいですか。だから山賊ではないから警戒しないでくれ」
「本当か…?」
なんでこんなに警戒をされているのだろうか。確かに全員武器は持っているが山賊が持っているような、いかつい斧とかではない。各々自分に合う短剣などだ。しかもろくに使っていないのでピカピカ。なにか理由があるのだろうか。
「本当だ。この通り」
僕は腰につけている剣を床に置き、両手を上げる。
「確かに戦闘の意思はないみたいだな。しかし、ここに来るまでのダンジョンはそれなりに強敵が多いはずだ。どうやってここまで来た」
「僕たちは殆どが戦闘をすることができない。しかし、このロリっ子が強くてな。何度も助けられながらここまで連れてきてくれた。彼女のおかげでここまで来れたんだ!」
ふと、横から視線を感じる。視線の先を見ると今にもぶん殴りたそうで、しかし褒められたのが嬉しくてか、照れてもいるアーネがもじもじしている。こういうところを見ているとやはりまだ子供なのだなぁと思い可愛く感じてしまう。
「そ、そ、そ、そのロリっ子が…。ま、まあいいだろう。では、領主様のいる屋敷の方へ行くといい。ここでは何もできないからな。外を出て真ん中の一番大きい建物がある。そこへ行ってくれ」
なぜか、彼はロリっ子という言葉に反応したのか少し興奮していそうだったがここにいては何も進まないと思い、言われたとおりにすることに。
きしむ扉をくぐる。後ろからはまだ興奮しているのか荒い息遣いをしているのが聞こえる。この街は大丈夫だろうか。
「さっきの人、変な人でしたね」
「同じ日本人だとは思うんだけどなぁ」
「変な言い方をすると差別だ、なんだ言いだしそうですしあまり関わらないようにしましょう」
「それもそうだな」
今野は相当引いていたのだろう。彼女はあまり他人のことをどうこう言うタイプではない。
「日本人というのは変な人しかいないのですか? 佐藤はまだしも山田とかさっきの人とか心配になってくるのですよ?」
「おい、俺のどこが変なんだ? 言ってみろや!」
二人が喧嘩をしつつも教えてもらった街で一番大きい建物。ドア横には “ギルド” と書いてある。やはりここも人が出入りしている気配はないが本当にここでいいのだろか。恐る恐る建物に入っていく。




